vol.18のテーマは「未来のライフスタイルとテクノロジー」。そしてチケット事前購入者は最大1,000円お得になります

TechLIONプロデューサーの馮です。こんにちは。

8月に入り、毎日暑い日が続いていますね。夏真っ盛りです。

今回は次回vol.18のテーマと出演者、さらにお得なチケット情報を紹介します。

未来のライフスタイルとテクノロジー

次回のTechLIONは「未来のライフスタイルとテクノロジー」をテーマに、さまざまな分野で活躍される3名をゲストにお招きして迎えます。

一人目は増井俊之さん。ユーザインターフェース(UI)研究の第一人者として、さまざまなデバイス、ソフトウェアのUI研究・開発に関わっています。予測変換システム「POBox」の開発者としても有名ですね。増井さんご自身が、これまで観てきたさまざまなUIについて振り返りながら、この先のUIがどうなっていくのか、未来についてお話いただきます。

二人目は寺薗淳也さん。現在、会津大学先端情報科学研究センター准教授として、とくに月・惑星探査を中心とした情報システムの構築を専門に手がけています。寺薗さんは、あの惑星探査機初代「はやぶさ」の広報活動にも関わるなど、宇宙をテーマにした壮大なお話が聞けると思います。

最後に紹介するのは、先日面白法人カヤックを退職し、現在はフリーのエンジニア/クリエイティブディレクターとして活躍する瀬尾浩二郎さん。カヤック時代には「閃考会議室」と名付けられたインタラクティブ会議室の開発やさまざまなアプリの開発に関わっていて、独立後は、先日発売されたRomoプロジェクトに関わるなど、家電ロボの可能性を探っています。

このような三者三様のメンバーが、9月末に語り合います。昨今メディアを騒がしている「ウェアラブルコンピューティング」や「Makers」などのモノづくりに注目が集まる中、テクノロジーがライフスタイルのどのように関わってくるか、「テクノロジーが未来を創る」といった視点から、ワクワクする話を引き出したいと思っています!

チケット事前購入者は最大1,000円お得です!

続いて、チケット販売に関してのご案内です。これまで事前申込み(当日支払い)2,700円、および当日申し込み(当日支払い)3,200円の2種類のチケットのみを販売していました(どちらもワンドリンク付き)。

vol.18ではさらにお得な事前申込み(事前支払い)をご用意いたします(ワンドリンク付き)。価格は2,200円!当日申し込み(当日支払い)と比べて1,000円もお得です。

参加希望の方は、ぜひこの事前申込み(事前支払い)チケットをお買い求めください!こちらのチケットの販売は開催日前々日9月23日朝5時までです。

まだまだ暑い日が続きます。熱中症にならないよう水分補給を心がけ、暑い夏をアツく過ごしてvol.18を迎えましょう!

次回のブログはともちゃさんが担当します。

日時:2014年9月25日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
場所:SuperDeluxe
料金:前売(事前支払)2,200円、前売(当日支払)2,700円、当日3,200円
  (※すべて1ドリンク付き)
出演:増井俊之、寺薗淳也、瀬尾浩二郎
MC:法林浩之、馮富久

  • 事前予約フォーム
    TechLION vol.18

     


  • 大学で字を書く日々

    こんにちは。産業技術大学院大学産業技術研究科情報アーキテクチャ専攻上田です(長い)。

    > 次回のブログ担当は上田さんです〜!「BashCMS本」の告知かしら?

    ないすアシストありがとうございます。堂々と告知させていただきます。

    ただ、堂々と宣伝だけすると叱られそうなので、ちょっと愚痴をこぼしながら、大学での書き物の仕事の話をちらちらお見せしつつ宣伝します。

    TechLIONの話とは・・・実は関係あります。Vol. 17の段階で次回のVol. 18に登壇が決定していたお二人は、現役の大学教員です。増井先生も寺薗先生も、おそらく日頃の書き物の量は膨大であると思われるので、そんなにはわたくしと生態は変わらないかと。

    そして数日前、セオ商事エンジニア/クリエイティブディレクターの瀬尾浩二郎さんからも、Romoをひっさげての出演のご快諾をいただきました。これで出演のお三方が揃いました。チケットの販売はまだですが、ぜひ9月25日、スケジュールを空けておいていただきたく存じます。


    日時:2014年9月25日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
    出演:増井俊之、寺薗淳也、瀬尾浩二郎
    MC:法林浩之、馮富久

    宇宙開発やハードウェアと、いつもとちょっと違うテーマですが、新たな発見があるかもしれません。詳細は↓コチラ↓です。

    http://techlion.jp/vol18


    ということで本編

    最近、あまりイベントに顔を出しておりません。あんなにツボにはまっていたTechOYAJIにも参加できず、日々悶々としております。んで、何をしているのかというと、最近はひたすら文字を書いています。ここ一年で何をどれだけ書いたか、完全に個人的なことですが並べてみました。

    一冊目の本を書く

    昨年大学に赴任してから11月末まではコレを書いていました。

    シェルスクリプト高速開発手法入門

    出版したからには本に関わる全ての方を代表して売る責任があり、しかも今はいいのか悪いのかTwitterやらFacebookやらブログやらで自分で宣伝できるので、ゲリラ的にネットで宣伝活動しています。

    ただ、「物を売ろうとする」という行為は買いたくない人には迷惑行為なので、このさじ加減が難しい。おそらくそんなこと気にせず堂々とやればいいのですが、どうも根がひねくれているので、このようなアホな記事を書いて周囲を呆れさせております。このリレーブログも、TechLIONへのコントリビューションの割に少々自分のことを書きすぎているので大丈夫かというところです。

    おそらく、この悶々とした状況を変えるには、私が工作活動をせずとも本の売り上げが上がることが一番でしょう・・・。ということで、何卒、何卒、一冊ぽちっと夜露死苦お願い申し上げます。

    ご購入はこちらから・・・

    予算くれという書類を書く

    本の執筆と並行して昨年の九月頃。全敗。何も言うまい。(ただし別枠のを2,3個ばかし頂いております。)

    40歳までは若手のなんとかという、わりかしもらいやすい研究費が申請できるのですが、私は、普通は申請し始めになる28歳で既に規定回数を通してしまったスピード記録保持者なので申請できませんでした。というわけで大先生たちとの競争ですが、5年のブランクがあってこれは死刑です。

    何も言うまい(言っている)。

    開眼シェルスクリプトも書く

    そういえば赴任してしばらくはソフトウェアデザインの連載も続いていました。

    予稿を3つ書く

    本も書き終わり、連載も終わった12月頃、あと2月頃だったかは「予稿」というものを書いておりました。こっちは完全に研究者の世界の話です。予稿というのは学会(学術講演会)で喋るときに、その内容を論文の形式でまとめて事前に提出するものです。話し言葉では「論文」ということもありますが、厳密には論文ではありません。

    よく、怪しい会社がなんとか博士を担ぎだして「××に論文を発表!!!」と宣伝しているのは、実際には予稿である(酷い場合はそれですらない)ことが多いので要注意。特に国内の学会の場合、恥をかくのを覚悟であれば誰でも発表できるので、「学会で発表した」という文言にみなさんは騙されないようにしてください。自分を権威付けするために、有名な人と会ったり写真をとったりすることと基本的には同じ行為です。あ、悪気がなければ何の問題もありませんが。

    たまに電車でそんなような中刷り広告を目にしますよね・・・。あ、何かまずいこと言ったかな?誰か訪ねて来たようだ・・・。

    二冊目の本を書く

    2月頃から7月頭まで、二冊目の本を書いていました。これは存在が告知されているものではないので、詳細は個人的に聞いてくださいませ。

    ところで、本に時間をかけて大学の仕事はちゃんとやってんのかという話がありますが、我々は自分が考えに考えたことを社会に還元していくのが仕事の一つなので、これは立派な仕事です。社会というのは暴走しやすいので、それに警鐘をならすのが我々の仕事なのですが、工学系や情報系の場合、そうとも言えない面もあるのでこれもなかなか悩ましいところです。また、うまくやらないといくら正しいと自分が思うことを言っていても誰も聞いてくれません。そこに食い込む覇気がないと、本当の意味での仕事は難しいものです。はああああメンドクセ

    ちなみに、このグダグダトークが二冊目の本にどう関係するかというと、「Excel方眼紙死ね」と書いて社会に小さく警鐘を鳴らしているくらいでしょうか。

    講義資料を書く

    それと並行して3月は講義資料を書いてました。90分×15回のパワポはすんごい量ですね・・・。この前、講義に対する学生様の逆評定が来ました。厳しいのう・・・。

    USP magazineにHaskellの記事を書く

    さらに並行して、USP magazineに毎月寄稿しています。これも宜しくお願い致します。

    論文を書く

    ここ数日、イタリアから帰ってからは、正真正銘の論文を書いています。7/31に投稿することを目標としてますので、急がないといけませんが・・・。何でこんな長々と、頼まれてもいない無駄話を書いているのか。きっと逃避行動でしょう。

    論文というのはだいたい二人から三人の査読者がついて、「世界初の事が書いてあり、それが実験等で証明されているか」を散々調べ上げられたあげく、7割程度はリジェクトされて闇に葬り去られるというまさに賽の河原の石積みの如きものです。書く方は一文一文、矛盾や不明瞭な点が無いか、地雷撤去作業のごとく慎重に、しかも速く書いていかなければなりません。日本語ではなく英語です。

    ぶりっ子カフェ
    イタリアという単語が出て来たのでしれっと貼付ける「ぶりっ子カフェ」の写真

    会社員やっててアカデミアに戻って来て、一番感覚を取り戻すのが難しかったのがこれでした。とにかく世に溢れている文章というものは大半がいい加減なものです。もちろん、論文レベルのものを要求されていないときの私の文章も、かなりいい加減です。そう知っておいて懐疑的に文章を読む訓練をしておかないと、人を騙したり騙されたりという不毛なことに巻き込まれます。巻き込まれてお金儲けしている人もいますが。

    査読結果を書く

    書く側とは正反対側で、査読をする場合があります。また、オッサンオバサン研究者になってくると学会誌の編集委員になって、査読者の割り当てをする場合もあります。査読のときは、自分にわき起こる妬み嫉み恨みを抑えて抑えて、公平に一文一文、変なところがないか、全体としてちゃんと意味の有る事をやっているかを見て行きます。疑義があるところを一点一点、どこが疑わしいのか冷静に書いて行きます。たまにブチ切れます。あまり得意でない英語でブチ切れるので、国際紛争にならないか若干心配です。

    また、編集委員になると、そうやって出て来た複数人の査読者の査読結果を取りまとめて、裁判官の如く偉そうに判決を言ったり、もっと偉い人に告げ口したりします。

    最近、査読については世間がザワザワしていますが、これ、研究者にとっては査読をいくらやっても何の見返りもないので、とにかく辛い・・・。査読も辛いですが、査読の依頼ももっと辛い・・・。辛い・・・。

    これだけ文章書きっぱなしだとどうなるか?

    • 骨がずれる(腰痛、肩コリ)
    • 血行が悪くなる(痔、腰痛、血栓)
    • 話し方が文語になって円滑に会話できなくなる
    • 目線が下方向になって上を向かなくなる
    • 目のピントがPCとしか合わなくなるどころか、目の動き自体が悪くなる
    • 疑心暗鬼になって精神のバランスが崩れる
    • 締め切りだと思って夜飛び起きる
    • 自分の余命を書けるページ数や論文数でカウントするようになる
    • 常にPCの前にいるのでFacebookの応答が速く、投稿数も多く、逆に仕事をしていないと思われる

    特に私のような、線の細い人間は要注意です。太るタイプの人はひたすら太っていきます。

    ということで、近くに大学の教員をやっている方がいたら、「お前の研究なんかクソの役にも立ってないんだよ」と優しく言い放ってあげてください。当然、こんな生活を送っている人間は全員ドMなんで、嬉しがることでしょう。肩でも揉んであげてください。

    む、ちょっと余計な事を言ってしまったようです。

    ちなみにこれだけの量の文を書く人間を支えるエディタは・・・

     

    Vim

    ということで撤収!来週の担当は馮さんです!

    これは夢か、かまぷの部屋

    夢を見ました。

    親愛なるAさんが・・・、いつも優しいAさんが・・・、
    私の日本語能力がいかに低レベルかというご指摘で、
    「こんな日本語はない、小学校から出直してこい~」的な、
    痛烈なご批判をいただく夢でした。

    おそらくうなされていました。

    は、っと目が覚めて、心から安心しました。
    安堵しました。

    思い返すと、いつもやさしいAさんは、いつも通りのやさしい人でした。

    なぜ、このような悪夢を見たか。

    そう、思い当たる節があります。
    そう、このわたくし、この小さくてミジンコのようなわたくし。
    宇宙の塵になったとしても誰も気付かない、小物なわたくし。

    ななななんとUSPマガジンよりはるかに発行部数上回る、SoftwareDesignさんで連載記事、しかも、、カラーページを頂けることになりました!!ガチか!?これは夢か!?!

    かまぷの部屋

     

    るーるる、るるる、るーるる、るるる、るーるーるーるるるっるー♪

     

    私をよく知る人にこの連載開始の話をすると、
    「すごいね(とりあえず褒める)
    ほとんど技術的な記事ばかりなのに(事実を述べる)
    ええええ!?(理解不能といったリアクション)

    という感じです。
    私だって「これは夢か?」と今でも自問しています。

    私はとくに文章がうまいわけではありません。
    中肉・・・いや、ぽちゃり&ぽっこりです。
    目と目がちょっと離れ気味、お鼻だって低いです。
    若かりし頃はそりゃお世辞でかわいいとは言ってもらえましたが、
    特別美しい容姿を持っているわけではありません。
    シェル芸が達者なわけでもありません。
    vi使うだけで、ひーひーです。
    繰り返しますが、文章がうまいわけではないのです。

    だ・か・ら、そんな悪夢を見たわけです。

    おそらく、情けないことに、このようなチャンスに罪悪感を感じているんではないか、と。
    私なんかでいいのか、と。

    (そういや「まずりんみたいなの」と期待されていた気がしないでもない。)

    唯一、私の取り柄といいますが、人といつも飲んでるというか、一人で飲んでることが多く、それを、毎夜毎夜、Facebookにお酒の写真をアップしているからなのでしょうか。
    逆に中身のない会話ばっかりしているのがいけないのでしょうか。

    10393814_10202270406937941_5925689819389963852_n
    いやしかし、いただいたこの素晴らしい機会、神様・編集者様に感謝しないといけません。
    編集部の方々、一番は読者さまの期待に応えないといけません。

    TechLION vol.12(http://techlion.jp/vol12 )で出演していただいた奥谷泉さんを迎え、第一回いや、第一献の記事を先月書き上げました。対談時は緊張でガチガチでした。

    今は第二献の記事の最終確認をしています。

    第1、2献

    人選はもちろん私のほうでリストアップしています。いくつかの候補者の中から、編集者さんのアドバイスをいただき、皆さんの合意が取れたらインタビュイ(インタビューを受ける側の人のことをこう呼びます)さんのスケジュールなどを確認して、決まります。

    取材の当日は素朴なIT的疑問や、普段なにを生業にしているのか、趣味ややっていることなどの簡単な質問をして、お酒を飲みながら、軽〜く、お話をします。
    が・・・!
    読み手には軽く読めるように、と心がけているからか、実際は私が単語ひとつひとつを必死になって聞いているので、当日のインタビュアである私のほうはけっこうなエネルギー使っています。早く慣れたい・・・

    しかし、普段TechLIONでは、私の担当はほとんどが裏方なのでゲストにたくさん質問することはできません。
    ここぞとばかりに聞きたいお話ができるんです!
    こちらの連載ではとくにTechLION縛りで人選している訳ではないのですが、TechLIONに出演していただいた方、出演をお願いしたい方など、頭に思い浮かべる方々は素晴らしい方ばかりなので、この連載と一緒にやりとりできたら良いな、と思っています。

    拙い日本語はこれからもっと磨くとして、みなさまの暖かいご支援をいただけましたら幸いです。

    ヨロシクね!応援してね!

    かまぷの部屋 第一献、SoftwareDesignはまだAmazonには在庫あります☆
    (近所の本屋さんでは残り1冊でした・・・)
    http://www.amazon.co.jp/dp/B00CGPKEQC

    すぐに読みたい方にはPDF版もあります!

    そしてそして、TechLION vol.18は9月25日です。給料日後の木曜夜です!
    みなさんスケジュール帳に記入しといてね☆

    概要はこちら!

    宇宙開発やハードウェアな物作りがテーマです!

    日時:2014年9月25日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
    出演:増井俊之、寺薗淳也、ほか調整中
    MC:法林浩之、馮富久

    詳しい情報はこちらからチェックしてみてください!
    http://techlion.jp/vol18

    次回のブログ担当は上田さんです〜!「BashCMS本」の告知かしら?

    言語イベントでお手伝いした思い出

    こんにちは、かなり屋です。

    東京へ引っ越す際に絶対経験したかったことがありました。それはイベントのお手伝いです。その願いが叶っておかげさまで現在もTechLION、そしてシェル芸勉強会などお手伝いさせていただいております。

    そして東京を懐かしむ思い出として今回はYAPC::Asiaと東京Ruby会議10でお手伝いしたことを挙げたいと思います。

    YAPC::Asia2012忘れ物コーナー。オゾンロックスの服をオジンロックスと言ってしまった・・・
    YAPC::Asia2012忘れ物コーナー。オゾンロックスの服をオジンロックスと言ってしまった・・・

    私がお手伝いしたYAPC::Asia2012の実行委員長は和田裕介さんにバトンタッチする前の、牧大輔さんと櫛井優介さんのツートップでした。YAPC::Asiaが現在のような大きなカンファレンスとして多くの人々に親しまれているのはお二方のご尽力があってこそ。会場を巡回し細やかに気を配る櫛井さん、ユーモアたっぷりに昔の話をしながらスタッフ一人一人をねぎらってくださった牧さん、今でもそのお姿をしっかりと覚えています。
    YAPC::Asia2012の当日のスタッフ間の伝達はLINEで行われました。当たり前のことかもしれませんが、離れた場所でも大人数で情報が共有できて音を立てず速やかに報告したり指示を仰げるスムーズな流れに感激しました。

     

    東京Ruby会議2日目。あまり積もってないように見えますが、交通が麻痺して大変でした。
    東京Ruby会議2日目。あまり積もってないように見えますが、交通が麻痺して大変でした。

    東京Ruby会議10の二日目はあいにくの大雪で、イベントを続けるかどうかを運営スタッフのかたたちが集まって話し合う場面を間近で拝見しておりました。ご来場のお客様そしてスタッフの安全を優先させるために話し合われていました。運営スタッフのほとんどがアジャイル慣れしたRubyプログラマさん(だと思います)なせいか、冷静に前向きに話し合いをして速やかに決断し実行に移りました。その場面が鮮明に焼き付いていて、自分も大きな選択を迫られた時にはあのように動けたらと今でも思っています。
    また、中断の決断を下した実行委員長のこしばとしあきさんを励ますメッセージを他の運営スタッフのかたが内緒で撮影していました。このように心が温まる行動をさっとできる人は本当に憧れます。

     

    どちらのイベントも当日スタッフとして入れていただき、当日参加者としても楽しめるようにご配慮いただきましたおかげで、イベント自体もしっかり楽しむことができました。事前準備に長い時間と労力をかけて携わっていた運営(コア)スタッフのかたがたの大変さはいかばかりかと思いますが。。。
    おかげさまで貴重な体験をさせていただきました。事前準備の議事録や当日の進行表やシフト表、緊急連絡先などの指示系統などなど運営のノウハウに触れることができたり、何よりも人との出会いが何ものにも代えがたい出来事です。良い経験は例となり糧となるのだなぁとしみじみ思います。

    もし少しでもお手伝いサイドに興味があっても躊躇しているかたがいらっしゃるならば、ぜひ思い切ってボランティア参加フォームをポチっとしてみましょう。イベントを2倍いやそれ以上楽しむことができますよ!

    そんな調子でTechLIONのお手伝いができてほんとに幸せです〜

     

    さて、次回のTechLION vol.18 ですが
    宇宙開発やハードウェアな物作りがテーマです!

    日時:2014年9月25日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)

    出演:増井俊之、寺薗淳也、ほか調整中
    MC:法林浩之、馮富久

    詳しい情報はこちらからチェックしてみてください!
    http://techlion.jp/vol18

    いよいよ明日!TechLION vol.17 協賛品のご紹介です

    こんにちは、星です。
    TechLION vol.17はいよいよ明日です!
    というわけで、恒例の協賛品のご紹介です!
    今回も豪華ですよ~~~!!

    ————————————————

    まずは技術評論社さんから、書籍をいただきました!
    ありがとうございます~~~

    写真 1

    各書籍のリンク先はこちらです!
    抽選会に備えてチェックチェック!!

    (σ・ω・)σWEB+DB PRESS plusシリーズ Ruby徹底攻略

    (σ・ω・)σパーフェクトシリーズ パーフェクトRuby on Rails

    (σ・ω・)σ良いAndroidアプリを作る139の鉄則

    (σ・ω・)σシステムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

    (σ・ω・)σプログラムは技術だけでは動かない ~プログラミングで食べていくために知っておくべきこと

    ————————————————

    他にもございます。
    GMOインターネットさまからこちら。

    image

    なんと「Chrome book」です!
    こちらも抽選会でプレゼントいたしますので、みなさま最後まで楽しんでご参加くださいね!

    ————————————————

    他、当日の注意事項やご連絡です!

    ☆開場は19時です!
    開演時間は30分後の19時半でございます。これより早い時間にお越しいただいても、
    外でお待ちいただくことになってしまいますので、19時以降にいらしてくださいませ~!

    ☆増席しました!
    今回一度満席になってしまいましたが、120名に増席させていただきましたので、まだまだご参加いただけます!
    当日券もご用意しております!たくさんの方にご参加いただければ嬉しいです~!(当日券は500円アップです!)

    前回の法林GMからのお知らせにもありますが、当日は大変な混雑が予想されます。遅くいらしたかたは立見になるかもしれませんので、ご了承をお願いいたします。

    では明日、お会いできるのを楽しみにしております(・ω・)ノ

    TechLION vol.17の見どころと、前哨戦の総集編

    ゼネラルマネージャーの法林です。

    前回のTechLIONから3か月半。結構長く感じたのですが、それでもいつかは本番がやってきます。TechLION vol.17はいよいよ来週木曜日となりました。私自身もとても楽しみにしています。

    この記事では今回の見どころを紹介するのですが、まず第1部では私が「歩くITイベント大辞典」と名付けた小山哲志さんが登場します。小山さんは本当に数多くのITイベントに参加し、また運営も手がけているのですが、まとまった時間を割いて小山さんの考えを聴ける機会は意外に少ないです。本人は「そんなことはない」と言っているのですが、20年来の付き合いのある私でも記憶にないぐらいです(笑)。だからたぶん貴重です。ぜひ見ていただきたいです。

    それから第2部では、言語系イベントの実行委員長対決が実現します!まず各イベントの紹介をライトニングトーク形式でしていただきます。その後はお題トーク。以前のTechLIONでも一度やったのですが、その場でお題を出して、パネリストがホワイトボードに書いて回答するというセッションをやる予定です。さらにこのコーナーでは、MCの私もLLイベントのまとめ役を務めているという立場上、回答者として参加することになりました。ですので私もお題を知らされていません。あ、ちなみにLLイベントではただいま発表者を募集中です。詳しくは今年のLLイベントことLL DiverのWebサイトを見てください。

    そんなこんなで盛りだくさんのTechLIONですが、各出演者のことをもっと知ってもらうための予習教材として、今回の出演者と個別に対談し、それを公開するという企画を、エンジニアtypeの協力を得て実施しました。まず、すでに公開済みの3試合はこちらです。

    yuchimiritakanoryyusukebe

    「わたしだからできることもある」PHPカンファレンスの実行委員長女子が今年にかける想い【対談:法林浩之×前島有貴】

    エンジニア的ではない『Pythonボルダリング部』の楽しみ方【対談:法林浩之×鈴木たかのり】

    『ボケて』が4年間の空白期間を経て、人気サービスになるまで【対談:法林浩之×和田裕介】

    そして、6/16(月)に、シリーズ最終戦となる4本目の記事が公開されました。RubyKaigi 2014実行委員長である角谷信太郎さんとの対談です。

    kakutani

    仕事にのめりこめないプログラマーは、いろんな言語を試してみればいい【対談:法林浩之×角谷信太郎】

    また、第1部にご出演いただく小山哲志さんとは、2年前になりますが、やはりエンジニアtypeで対談しています。

    “生涯プログラマー”を目指す20代に、ベテランエンジニアが贈る3つのメッセージ【対談:法林浩之×小山哲志】

    本番までにこれらの記事を読んで出演者への関心を高めておけば、より一層TechLIONを楽しめるでしょう。

    この企画の効果がどれぐらいあったかはわかりませんが、今回は参加登録が好調ですでに90人を超え、定員の100人まであとわずかとなっています。当日券を出せるかどうかわからないぐらいの状況になっていますので、参加を検討されている方は今すぐ予約されることをおすすめします。

    TechLION vol.17
    日時:2014年6月26日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
    出演:小山哲志、角谷信太郎、鈴木たかのり、前島有貴、和田裕介
    MC:馮富久、法林浩之

    予約はコチラ
    TechLION vol.17(Doorkeeper)

    それでは来週木曜日の夜、六本木スーパーデラックスでお待ちしています!
    次回のブログ担当は星さんです!

    出会いは,オープンソースまつり’99 in 秋葉原

    TechLIONプロデューサーの馮です。こんにちは。

    前回の高坂さん,オーストリア・ウィーンにご旅行されていたとか。うらやましい!(帰国後に最初に食べたのはなんだったのか気になります)

    ちなみに僕も過去3回ほどウィーンに行ったことがありまして,そのときの想い出といえば……

    • ウィンナーシュニッツェルを食いまくった
    • ウインナーコーヒーにはウインナーソーセージが入っていないことを知る
    • ウィーン中央駅で危うく別の国行きの列車に乗りそうになった(ヨーロッパって国が地続きなんですよね)
    • シュテファン大聖堂のカタコンベ(地下墓地)に閉じ込められてビビった

    などなど,バラエティに富んだ体験ができました。

    さて,話をTechLIONに戻しましょう。vol.17の開催まであと15日となりました。vol.17では,日本のLL系イベントを牽引するメンバーたちをゲストにお迎えして,この夏の日本のLLとコミュニティについてアツく語りたいと思っています。

    そこで,今回のエントリから僕と法林GMの二人で,ゲストの紹介とvol.17の見どころについてお話します。

    まずは僕から。第1部:獅子王たちの夕べに登場する小山哲志さんのご紹介です。

    歩くOSSコミュニティ・イベントの生き字引

    小山さんと言えば,たくさんのOSSコミュニティに運営側として参加されており,また,各種イベントにも(来場者として)参加されているなど,まさに歩くOSSコミュニティ・イベントの生き字引。TechLIONをご存知の方であれば知っている方の一人ではないでしょうか。

    今回,Perl/PHP/Ruby/Pythonの4言語に関するイベント運営メンバーをお迎えすることになり,すべての言語・コミュニティの話ができる人をゲストに呼ぼう!ということで,ご登壇いただくことになりました。

    ちなみに,僕が小山さんと初めてお会いしたのは今から15年前,1999年,秋葉原で開催された「オープンソースまつり’99 in 秋葉原」の会場でした。今は亡きあさたくさんのご紹介でお会いしたのがきっかけです。

    その後も,各種OSSイベント・セミナーでお会いしたり,『Software Design』の記事ご執筆をお願いするなど,大変お世話になっていて,今回,こうした形でご一緒できて嬉しく思っています。

    当日は,小山さんがこれまで見てきた各種LL系コミュニティとイベントの印象や今後に対する期待など,いろいろお話伺いたいと思っています……が,おそらく,第一部は法林GMを含め,昔話に花が咲くんじゃないかと(笑)

    今年の夏の各種LL系イベントのプレビューとして,ぜひTechLION vol.17にご参加ください。6月11日朝現在,チケットの残りは20枚を切っていますので,お申し込みはお早めに!

    TechLION vol.17
    日時:2014年6月26日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
    出演:小山哲志、角谷信太郎、鈴木たかのり、前島有貴、和田裕介
    MC:馮富久、法林浩之

    予約はコチラ
    TechLION vol.17(Doorkeeper)

    次回は法林GMによるvol.17見どころ紹介となります!

    未知の世界へ飛び出してみる

    みなさんこんにちは。スタッフの高坂です。

    先週末から一気に暑くなり、猛暑日が続いていますが、体調はいかがでしょうか。

    月日のたつのは早いもので、もう6月に突入!

    毎日をもっと大事にしたいなぁと思う今日この頃です。
    (いつも言っている気がする・・・)

    ところで話題は急に変わって・・・。

    私、先日1週間程ヨーロッパへ行っておりました。

    行き先はどこだと思います?

    そんなの知らん?まぁ、そうですよね(笑)

    実は、渡航先はオーストリア。

    ちょっと意外?

    何しに行ったの?なぜオーストリア?

    質問攻めですねw

    その答えは、本場のクラシック音楽に触れたいなと思って。

    1番の目的は、音楽の都ウィーンの空気を味わうこと。

    そして、ウィーンフィルの演奏を聴くこと。

    ウィーンフィルと言えば、実力あるとても有名なオーケストラです。

    日本でももちろん聴けますが、歴史あるホールで聴く音楽は素敵なんだろうなぁと妄想が膨らみ・・・オーストリアまで飛んでしまったというわけです。

    コンサートは、もうなんというか言葉にできないほどの夢のような時間でした。concert hall

    Wiener Staatsoperとても素晴らしい演奏。

    きらびやかで繊細で、力強い。

    コンサートホールの空気感がまたいい。

    刻まれてきた歴史を感じさせる重厚感ある建物。

    その空間にいるのは、おしゃれに着こなした美男美女。

    そして、品のいいおじいちゃんおばあちゃん。

    休憩時間には皆、シャンパン片手にロビーでおしゃべりを楽しんでいる。

    これまで日本しか知らなかった私にとっては、衝撃でした。

    こんな世界もあるんだなぁと。

    あー、なんて素敵な世界だろうと。

    夢のような1週間を過ごして日本に帰国して、思いました。

    もっともっと色々な世界を見てみたい。たくさんの人と出会いたい。

    そして、自分の世界を広げたい。

    そんな風に旅の余韻に浸っていてふと思いました。

    そんな未知への扉を開いてくれるのがTechLIONなんだなーって。

    TechLIONは、今回もまた、素敵なパネリスト達をお呼びしています。

    楽しみにしていてくださいね。

    TechLION vol.17
    日時:2014年6月26日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
    出演:小山哲志、角谷信太郎、鈴木たかのり、前島有貴、和田裕介
    MC:馮富久、法林浩之

    予約はコチラ
    TechLION vol.17(Doorkeeper)

    cake

    あっ、そういえばウィーンではいろんなケーキを食べたいと意気込んで、1日1ケーキを目標にしていたのですが・・・。

    濃厚なザッハートルテを食べ比べてたら、甘いもの恐怖症になった(笑)

    そんな私が、帰ってきて一番最初に食べたものはなんだったでしょーか?
    (答えはTechLION当日に!なーんってw)

    次回は馮さんです。お楽しみに!

    学会というものとコミュニティーというもの

    どうも。AIIT上田です。

    いきなりですが、告知です。Vol.17にご出演される和田さんと法林GMの対談がエンジニアtypeさんに掲載されました。boketeのお話です。

    一方、リアルに頭がboketeいる私の方はと言えば、大学に戻って学会活動が活発になってきました。先週は京都で、僭越ながらこんなことをしゃべってきました。本日はこういう学会(の横でやっている会議)に出席しております。私の実家は富山なのですが、久しぶりに5月に戻ってきました。

    会議に向かうバスの中から。野球をしていてこのなかにボールが入ると大変なのである
    会議に向かうバスの中から。野球をしていてこのなかにボールが入ると大変なのである

    んで、学会と言うと縁の無い人にはあの学会と間違われることが多いのですが、だいたい次の二つのことを指しています。

    • 同じことを研究している研究者の団体
    • その団体が開催している講演会

    となります。法人格を持っていることが多くのコミュニティーとは違いますが、別の組織(大学とか企業とか)に属している人間が集まって、なんか会を開くというのは同じです。本日の会議は、日本各地でロボット関係のイベントを開くだの開かないだのという話なので、はっきり言ってUSP友の会のミーティングとやってることは同じです。自分の所属している所の仕事と、プライベートと、こういう活動の間をウンウン唸りながらだましだましやっていくわけです。

    もう一つ学会には論文誌を発行するという大きな仕事があります。学者の業績の90%はどれだけたくさん論文を書いたかにあると言えば、その仕事がいかに重要かお分かりかと(大いに議論の余地があるが・・・)。これも基本は編集委員に選ばれた先生たちが切り盛りしています。私もどっぷり巻き込まれており、仕事を1週間ほったらかしにして冷や汗をかいており・・・。ていうか自分が書いてないのでもっと大汗をかいており・・・。

    んで、この話を出してしまうと、最近ようやく旬を過ぎたあの不正論文の話になってしまいますが、それはやめときましょう。遠回しに何か書いておくと、学会でもコミュニティーでも、何か同じ目的を持って集まっているので、集団の中には独特の決まり事や風習があります。論文にももちろん。そこに弁護士を連れて来て、集団が持つ不文律の不備を突っついて泥仕合をするのは不毛だなと、そう思います。不正はいけませんが、やることをやって社会に還元するのがその集団の存在意義ですから、それをちゃんとやってるかどうかが大事なわけです。弁護士が突っついている先が学会ではなく研究所なので、ちょっと話がズレているかもしれませんが。

    もちろん、国の税金を吸い取ってるだけの集団があればそれはぶっ潰すべきですが、社会がその判断をしたり、あるいは社会がいろんなコミュニティーを尊重したり、保護したり、支援したりするには、社会を構成する人の多くが幅広い知識を持っていないと無理です。社会正義を振りかざして自分の理解できないものを潰していくような無教養主義が社会に蔓延しないよう、ただただ願うばかりです。

    今回のTechLIONは各言語会からの刺客が勢揃いで登壇ということです。これは楽しいイベントなのでdisり有りヤジ有りで楽しくいきたいところです。ただ、やっぱり各言語や、言語を使っている人たちの背景なりなんなりをちゃんと理解して、その上で罵倒していただければと(おい)。

    TechLION vol.17
    日時:2014年6月26日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
    場所:SuperDeluxe
    料金:料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
    出演:小山哲志、角谷信太郎、鈴木たかのり、前島有貴、和田裕介
    MC:馮富久、法林浩之

    予約はコチラ
    TechLION vol.17(Doorkeeper)

    次回は高坂さんでっす。

    インフラを司る仕事とプロトコル

    取材班のまつうらです。

    久しぶりに開催レポート以外で当番がまわってきましたが、前回のvol.16に参加して以来、今度まわってきたら書こうと思っていたことがありまして、今日はそれを書きます。

    ■インフラを司るプロトコル IEEE1888

    前回vol.16のゲストのお一人江崎浩先生が、東大で70%の節電を達成したという話をされていましたね。そして、これを担うプロジェクトは「東大グリーンICTプロジェクト(GUTP)」といい、IEEE1888というTCP/IPベースのプロトコルが基盤になっている、と。

    旧来のアナログ的な技術をデジタル由来の新技術に置き換えることで、今まで考えられなかったことがいろいろ実現できる

    ということもおっしゃっていましたが、IEEE1888は主にビルオートメーション(BA)と呼ばれる分野でこれを推進する技術です。そして私は、先生のおっしゃっていた「アナログ的」な方のBA設備を保守する仕事をしています。

    1. ビルオートメーション(BA:Building Automation)とは

    一言でいうなら、建物の設備をコンピューターで制御する仕組みです。代表的なものの一つは空調。建物の各所に取り付けてある温湿度センサーからの測定値、天候(外気)、建物の利用予定、電力使用量や昼夜の料金など、様々なデータを集め、各部屋や機械室にある空調設備を緻密かつ的確に制御して、快適かつ経済的な空調を実現したりします。

    今どきの建物では、こういった空調等の設備制御は大抵コンピューター化されています。また一定以上の延べ床面積を持つ建物では法律によって設置が義務付けられてもいます。もしこういった設備がなければ、建物で仕事をする人々の生産効率が落ちて経済的損失を生むでしょうし、病院や高齢者介護施設では熱中症や風邪が流行って居住者の命を奪うことにもなりかねません。また、データーセンターでこれがなければサーバー・ネットワーク機器にもよくないですよね。このようにBAは社会的重要性が大きく、まさにインフラです。

    制御盤の一種
    ビルの壁によくついている制御盤の一種(これは火災報知用)
    中央監視室
    ビルのどこかに大抵ある中央監視室(奥の作業員が眺めているのが中央監視端末)

    BA設備はどこにあるかというと、建物内の壁にくっついている温湿度センサーであったり、廊下や地下・屋上にある謎の箱(制御盤)や扉の向こう(機械室)の装置であったり、警備員が詰めている警備室や中央監視室と呼ばれる一室にあります。あなたの学校や職場にもきっとあるんじゃないかと思います。

    2. BA機器が皆HTTPを喋ってくれたら

    IEEE1888は今研究・発展している最中の次世代規格であり、世の中のBA設備で採用されている例は現状殆ど無いと思います。ゆえに私は専ら旧来のBA機器を保守していますが、TCP/IP、HTTP、XMLなどがベースになっているIEEE1888がBAの現場に普及していたらどんなに便利なことか、と常々思っています。

    理由の一つはまず価格。先生もトークの中で「配電盤たった一つで何十万もすると聞いて信じられなかった」というようなことをおっしゃっていましたが、まさにその通りでBA機器の一つ一つが非常に高額なのです。ビルのオーナーさんから、何とか安く抑える方法はないものかと相談を受けることもあるくらいです。BA機器が皆HTTPを喋るようになったら制御盤の多くが単なるハブやルーターに置き換えられ、中央監視コンピューターはオープンソースOSなホストの上に載るアプリに置き換えられ、劇的に安くなるだろうと思います。

    もう一つは通信のオープン化。BAの現場でもトラブルが起こって機器と格闘するということはよくあって、そんな時は原因究明のためにとにかくデータを集めます。しかし、独自発展してきた技術の上にあるため、ベンダごとの専用の操作器具がなければ、信号が取り出せなかったり、取り出せてもどんなプロトコルになっているのかさっぱりわかりません。HTTPやXMLベースのテキスト通信だったらずっと見通しがよくなることでしょう。

    3. 枯れた技術になる日を期待して

    インフラという社会的に重要な部分を担う技術には、まず安定性が求められることは言うまでもありません。それゆえ、高かろうと不便だろうと、旧来の「枯れた技術」が採用されることになります。旧来の技術は、長い年月に経験してきた「痛い目」に基づく対策が取り込まれ、地味に進化していたりします。

    そういった意味でIEEE1888も、「痛い目」の湧き出る泉を一日も早く枯らし、枯れた技術として認められる日が訪れるといいなと思います。

    ■次回のTechLIONは6/26だ!

    そんなかんじで、いつも興味深いトークを聴かせてくれるTechLION。次回vol.17は、6/26に開催されます。

    このvol.17に関して新たなお知らせですが、当日の演題と概要が決まりました。詳しくはvol.17の告知ページをチェック。

    個人的には第2部の試合に興味津々! Ruby、Python、PHP、Perlのイベントのキーマン達を招き、我らが法林GMも一人のパネリストとしてこれを迎え撃つという、すごい対戦カード。私個人はPerl推しなのですが、皆さんはどのLLを推しますか?

    お申し込みは↓こちら。各LLを推す選手達の熱いトークバトルを是非観戦しにきてください。

    TechLION vol.17

    さてリレーのバトンはもう一つのLLとも言うべきシェルスクリプトの猛者、上田さんにお渡しします。お楽しみに。