学会というものとコミュニティーというもの

どうも。AIIT上田です。

いきなりですが、告知です。Vol.17にご出演される和田さんと法林GMの対談がエンジニアtypeさんに掲載されました。boketeのお話です。

一方、リアルに頭がboketeいる私の方はと言えば、大学に戻って学会活動が活発になってきました。先週は京都で、僭越ながらこんなことをしゃべってきました。本日はこういう学会(の横でやっている会議)に出席しております。私の実家は富山なのですが、久しぶりに5月に戻ってきました。

会議に向かうバスの中から。野球をしていてこのなかにボールが入ると大変なのである
会議に向かうバスの中から。野球をしていてこのなかにボールが入ると大変なのである

んで、学会と言うと縁の無い人にはあの学会と間違われることが多いのですが、だいたい次の二つのことを指しています。

  • 同じことを研究している研究者の団体
  • その団体が開催している講演会

となります。法人格を持っていることが多くのコミュニティーとは違いますが、別の組織(大学とか企業とか)に属している人間が集まって、なんか会を開くというのは同じです。本日の会議は、日本各地でロボット関係のイベントを開くだの開かないだのという話なので、はっきり言ってUSP友の会のミーティングとやってることは同じです。自分の所属している所の仕事と、プライベートと、こういう活動の間をウンウン唸りながらだましだましやっていくわけです。

もう一つ学会には論文誌を発行するという大きな仕事があります。学者の業績の90%はどれだけたくさん論文を書いたかにあると言えば、その仕事がいかに重要かお分かりかと(大いに議論の余地があるが・・・)。これも基本は編集委員に選ばれた先生たちが切り盛りしています。私もどっぷり巻き込まれており、仕事を1週間ほったらかしにして冷や汗をかいており・・・。ていうか自分が書いてないのでもっと大汗をかいており・・・。

んで、この話を出してしまうと、最近ようやく旬を過ぎたあの不正論文の話になってしまいますが、それはやめときましょう。遠回しに何か書いておくと、学会でもコミュニティーでも、何か同じ目的を持って集まっているので、集団の中には独特の決まり事や風習があります。論文にももちろん。そこに弁護士を連れて来て、集団が持つ不文律の不備を突っついて泥仕合をするのは不毛だなと、そう思います。不正はいけませんが、やることをやって社会に還元するのがその集団の存在意義ですから、それをちゃんとやってるかどうかが大事なわけです。弁護士が突っついている先が学会ではなく研究所なので、ちょっと話がズレているかもしれませんが。

もちろん、国の税金を吸い取ってるだけの集団があればそれはぶっ潰すべきですが、社会がその判断をしたり、あるいは社会がいろんなコミュニティーを尊重したり、保護したり、支援したりするには、社会を構成する人の多くが幅広い知識を持っていないと無理です。社会正義を振りかざして自分の理解できないものを潰していくような無教養主義が社会に蔓延しないよう、ただただ願うばかりです。

今回のTechLIONは各言語会からの刺客が勢揃いで登壇ということです。これは楽しいイベントなのでdisり有りヤジ有りで楽しくいきたいところです。ただ、やっぱり各言語や、言語を使っている人たちの背景なりなんなりをちゃんと理解して、その上で罵倒していただければと(おい)。

TechLION vol.17
日時:2014年6月26日(木) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
場所:SuperDeluxe
料金:料金:前売2,700円、当日3,200円 (1ドリンク付き)
出演:小山哲志、角谷信太郎、鈴木たかのり、前島有貴、和田裕介
MC:馮富久、法林浩之

予約はコチラ
TechLION vol.17(Doorkeeper)

次回は高坂さんでっす。

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