vol.21報告(2/2)―会場から、ネットの向こうから、ゲーム業界の舞台裏への質問が集まった

TechLION取材班まつうらです。先週に引き続き、5/25に開催されたvol.21の模様の後半戦をお届けします。この模様は動画でも公開しておりますので、是非合わせてご覧ください。

Ustream配信中
いつもこんな感じで生中継。今回は2会場でパブリックビューイングが実施されるとあって、スタッフはより緊張したそうです

vol.21ではコンピューターゲームに関わる活動をされている4人のゲストを招き、「ゲーム」というTechLIONでは初めての分野を取り上げていますが、今回のTechLIONでは初めてなことが実はもう2つ。かつて出張した地、大阪と名古屋の2会場でパブリックビューイングが実施されていたのです。(Ustream等を使って簡単に実現できるようになり、いい時代になりましたね)

もう一つは、後半戦(第3部)を特に議題を設けずに質疑応答の時間としてみたこと。やってみるとITの現場で活躍する獅子達が揃えば話は尽きぬもので、さらにパブリックビューイング観戦者から質問も届いて大いに盛り上がりました。

■後半戦 ジャングルバス.com (質疑応答パート)

ゲーム運営の舞台裏の体制や技術に関する質問、チートにどう対策しているかという質問など、たくさんの質問が、会場内から、さらにインターネットの向こうのパブリックビューイング会場から寄せられました。全てをお伝えすることはできませんが、特に面白かったものを選りすぐってお伝えします。

15時のピーク

ある日のDBアクセス
前半戦で示されていたモンストのトラフィック。確かに毎日15時頃に小さなピークが見られる。

観戦者:清水さんのスライドにあったモンストのトラフィックで、15時にピークがありましたがあれは何が原因なのでしょう?
清水:15時に限った話でもモンストに限った話でもないのですが、ゲーム内にいろいろイベントがあって、それがたまたまああいうグラフになっていたのかな、と思います。「この日時にこういうイベントがある」っていうのを通知してくれる機能があって、通知が来ると集中します。
伊勢:恐らくそれは逆だと思います。一般的な会社には15時に休憩があってトラフィックが上がります。それで運営は、トラフィックが上がる、つまり人が増える時にイベントをかますというのが常套手段ですから。

オープンソース vs プロプラエタリー

観戦者:運用管理でオープンソースソフトウェア(OSS)を使う機会が増えてきてますが、ここだけはどうしてもプロプラエタリー(=商用の非オープンな)ソフト(例えばJP1とかSystemwalkerとか)を使わざるを得ないってことはあるんでしょうか?
竹迫:まぁ、ExcelとWordですよね(笑)。あれはぜったい外せないですね。
伊勢:基本的にはないですけど、自分のスキルが及ばないとか責任を取りたくない部分にはプロプラエタリーを使うというのは基本ですね(笑)。
法林GM:伊勢さんが関わられてた頃のゲーム開発ではもうちょっと商用のものが多かったりしませんでしたか?
伊勢:僕がやってた頃は今のようにスマホじゃなくてコンシューマーゲーム機だったので、SDKはプラットフォーム提供元のものを使わなきゃいけないという決まりがあったんです。でも開発環境はほぼOSSでしたね。プレイステーションのコンパイラーはGCCですし……。システム運用に関しても、商用のパッケージを使うってことはほぼなかったですね。
清水:モンストの場合、サーバーで使うソフトはトークで紹介したとおり全部OSSですね。強いていうならクライアントのOS、MacOSだったりWindowsだったりがプロプラエタリーですけど。他社さんでVMwareを使っているという例も多少聞きますが、やっぱりあまりないですね。
(それに対し、会場からこんなツイートが……)

清水:HipChatとか、そういったSaaSで提供されているものは確かにオープンソースではないですね。そこは補足ということで。
伊勢:そうですね、SaaSはありますね。サービスとして提供されているものを月額で払って使うっていう利用形態は確かにありますね。逆にそっちの方にシフトしているかもしれませんね。
竹迫:私はSlackとか使ってますね。
馮P:ChatWorkとか使ってるところもありますよね。

パブリックビューイング会場からも質問が

馮P:大阪からの質問で、モンストのデータの削除についてもう少し詳しく教えて欲しいという質問が寄せられています。

清水:サーバーを運用しているとデータベースのデータがどんどん増えいくんですが、容量も無限じゃないので削除も並行してやっています。書き込みと削除は常に同時に動いている状況なのでが、そのバランスが難しいです。
馮P:その削除のスピードは、やっぱり人間が決めているんですか?
清水:そうですね。例えば1秒に何件削除するか試行錯誤したり……。削除によってもデータベースの負荷が上がりますので、削除のしかたにもすごく気をつかっています。気を抜いた隙に、がーんと負荷が上がっちゃうなんてことがあるとゲームが成り立たなくなりますのでとても大事なところです。
法林GM:ということだそうです、大阪の皆さん。

ユーザーサポートの取り組み

観戦者:ゲームというユーザーに近いジャンルのサービスで、ユーザーサポートに関して気をつけていることはありますか?
清水:サポート用の開発メンバーがいます。「サポート業務をするにあたってこういうツールがないと効率よくサポートできない」といったことがありますので。例えば障害が発生して何かを補填してあげるみたいなことがありますが、手作業でやってるととても追いつかないということがありますので……。何もトラブルが発生しないということは有り得ませんので、こういう体制を敷くことは必須ですね。
伊勢:サポートってたぶん2種類あって、1つはトラブルに対するサポートで、これは真摯かつ迅速に対応するのは当然。ですが、もう1つは世のゲーマー達が某掲示板やソーシャルメディアで「このゲームはゲームバランスがクソだ!」とか言って炎上するやつです。IBMの人が言ってたんですけど、そうやって叫ぶ人っていうのは全体の10%いないらしいですよ。その10%のユーザーの意見をゲームシステムに反映すると逆にゲームのバランスが崩れてくるので、すべてのユーザーがどう思っているのかを冷静に判断していく必要性がありますね。
でも某掲示板やソーシャルメディアで盛り上がっちゃうと、やっぱりサポートの人はだんだん心が傷んできちゃうんですね。それで「これ対応しちゃおっかなー」みたいなことになると多くのユーザーにとっての面白味がなくなりかねないのでそこは注意しないと。
法林GM:やっぱりブレない心というか……
伊勢:誰が言ったかじゃなくてやっぱり、何が正しいのかっていうのを根拠にゲームバランスをとりつつ運営をしてくのが必要かなと思います。

チートの何がいけなくて、それとどう向き合う?

第3部 質疑応答観戦者:チートの定義、特に自動化っていうのはわりとチートと見なされがちですけど、それでバランスが崩れちゃわないような対策とかありますか?
竹迫:スマートフォンなどの最近のゲームは詳しくないんですけど、数年前はアイテムのプレゼント機能とかがあって、ユーザー同士でアイテム交換ができたんですが、それがリアルマネートレーディングのきっかけになっていました。メッセージ機能を併用し、「お金振り込んでくれたらこのアイテムあげますよ」みたいな。でも「お金を払ったのにアイテムがもらえない」といったトラブルも発生し、最近のゲームは交換機能がなくなってきました。だからある意味ソーシャルゲームじゃないんですね、最近のものは。そうやってソーシャル機能をなくすこで、自動化によるチートのモチベーションをなくしていくって感じですね。
ただ、もともとアイテムって架空のものですからチートが横行しても運営業者が不利益になるわけじゃなく、他のプレイヤーも損するわけではないので、チート対策は不公平感の是正ですね。
伊勢:不公平感が強まってくると、結局お金を出して正当にプレイしている人たちは離れていっちゃうので、そこには不利益がありますよね。運営側としてはせっかく苦労して作ったオンラインゲームなので、なるべく寿命を延ばして長い間稼ぎたいわけで。チートされてもリアルマネーは減らないんだけど、稼げる期間がどんどん短くなっていっちゃうので運営は必死にチートを防ぐ、と。

ところでIngressのFFって、チートっぽくない?

Ingress飴
複数アカウントエージェントを捕まえるのにも活躍したというIngress飴。この写真の黒の他、青、緑と3種類。この後会場でも配布してくださいました。

観戦者:Ingressについて聞きたいんですが、FFってあれはチートに近い気がするんですけどいかがでしょうか?
伊藤:まず“FF”っていう言葉が何なのっていう話からですよね。FFというのは「フラッシュファーム」という用語の略です。ポータル(編注:現実世界の主要な建物や施設に結び付けられたIngress上での場所)と呼ばれる場所にレベル8以上の人が8人集うとポータルレベルを最高の8にすることができるので、皆で共謀してハック(編注:ポータルからアイテム取得)すると最高のアイテムがいくらでも採れるようになります。これがチートじゃないのか、ということですよね?うーん……、どうなんでしょうねぇ?
竹迫:Ingressは一人で複数端末持つのはアリなんですか?
伊藤:複数のアカウントを持つのはNG、ってことにはなってますが……
法林GM:技術的にはできちゃう事ですか?
伊藤:ええ、端末持っていれば。実際私もを使って複数アカウントの人を捕まえたことありますけども。
法林GM:なんかおとり捜査みたいですね!
観戦者:FFをきっかけとして集まったり、それ用のハングアウト(編注:一言でいえばSkypeやLINEのGoogle版のようなもの)もありますよね。
伊藤:そうですね。実際にそういうやりとりがあったりとか、ミーティングが定期的に行われたりだとか……。あとは「自宅ポータル」っていって、自宅にいながらアクセスできる範囲内にポータルがある人が、家でコタツに入りながらそのポータルをレベル8にして、協力者にアイテムを分け与えていくなんてことをやっている方々もいます。
しかもIngressはお金を払ってプレイするものではないので誰も損しないという。なので、最近ウチの周りはよく焼かれます(編注:ポータルが攻撃される)。みなさんがどこかでアイテムを補給して、ぜんぶ潰していくという……。直すの大変なんです。
法林GM:Ingressだという前提なしに聞くと凄い物騒な話に聞こえますね。
伊藤:海外だと、アイテムをリアル通貨で販売するっていう話は確かにありますね。
法林GM:それはアリなんですかねぇ……
観戦者:海外だと、ミネラルウォーターを買うとアイテムが貰えるっていう販促ツールとして使われてたりもしますよね。
伊藤:今度7/7からローソンさんでもパスコード(編注:ゲーム内でアイテム等が貰える番号)付のグッズが出たりしますね。……って、何で私が宣伝してるんだろ(笑)

◇ ◇ ◇

ユーザーとしては楽しくプレイしているゲームも、裏ではいろいろ考えなければならないことがあるんですね。トラブル対応やサポートもそうですが、ゲームバランスや何をもってチートとするのかといった単純には答えを出せない議論もあって、興味深い内容でした。出演してくださった皆様ありがとうございました。

(下の写真は、毎回恒例の出場者記念撮影。写真にマウスカーソルを重ねるとファイティングポーズをとります。伊勢さんが個性的!)

■次回は8月、京都に遠征します!

さて次回TechLION vol.22は、ひさびさに東京を抜け出し遠征します。場所は京都。京都といえばあのゲーム会社……、ではなくて(いや、さすがに次回もゲームというわけには)、ホラ、IT業界人にはとても有名なあのサービスを展開している会社があるではありませんか。

次回予告ということで、株式会社はてな大西康裕さん。それから、京都といえばここも外せない京大マイコンクラブPasta-Kさんのお二方が参戦します。いや、まださらにお二人くらい参戦する予定です。

詳細な日時と場所は、8/7(金)、京都スワロウテイルです。お近くの方はもちろん、そうでない方も是非ご参加ください!お申し込みは、下記の参加申し込みフォームから。

TechLION vol.22

vol.21いよいよ本日!

こんにちは!TechLION vol.21、いよいよ本日開催です!
事務局からご連絡がございます。

1)
会場に関するご注意です。
19:00開場、19:30開演です。
あまり早く来ても入れませんのでご注意願います。

2)
本日Ustreamにて配信があります☆
http://www.ustream.tv/channel/techlion

3)
名古屋と大阪でパブリックビューイングがあります☆☆
名古屋:https://www.facebook.com/nagoyageekbar
大阪:http://www.zusaar.com/event/6907003

geekbar

—☆—☆—☆—☆—☆—☆—
最後になりますが、どんなに離れた地でもご一緒に時間を分かち合えることをスタッフ一同、心より感激しております。

配信にご尽力いただきましたかたがた、そしてパプリックビューイングにご協力くださいましたみなさまに厚く御礼申し上げます。

週の初めはTechLION vol.21で乾杯!

こんにちは!TechLIONスタッフの星です!
来週月曜日はTechLION vol.21ですね!みなさま予定の方はバッチリでしょうか(^O^)?

さてさて恒例の協賛品のご紹介です!

 

 

ドドン

vol.21_01

 

ババン

vol.21_02

・・・・・お好きなレイアウトで是非!

というわけで、技術評論社様より書籍をご提供いただきました!
ありがとうございます!!

詳しくはこちらです!
φ(.. )シェルプログラミング実用テクニック

φ(.. )AWK実践入門

φ(.. )Software Design 2015年6月号

 

続きまして!
USP研究所からはシェルスクリプトマガジンとUSP米です!
お米は2合分だよ!炊いてね!
vol.21 USP協賛品

表紙のびわが鮮やかな6月号はTechLION開催日の25日が発売日ですよ!

他にもまだまだございます!
今回も豪華ですよ~~~!!当日は是非抽選会にご参加ください!
あ!アンケートのご協力もよろしくお願いいたします(・▽・)ノ
なんでも危険シェル芸ステッカーがあるらしいですよ

===========================

(σ・ω・)σ当時のお願い
当日は、19:00開場でございます!!!!!
これより早くお越しいただいても、外でお待ちいただくことになってしまいますので、
どうぞ19:00以降にお越しくださいませ。

前売り券は、会場払いは25日(月)の朝7時まで受け付けております!
事前予約フォーム
TechLION vol.21

当日はどうぞよろしくお願いいたしま~~~す!!!!!

ゲームのネットワークインフラ、モンストの舞台裏、INGRESSレベルアップテク&地域貢献、オンラインゲームのチート行為を斬る~TechLION vol.21はまるまるゲーム特集!

TechLIONプロデューサーの馮です。こんにちは。

早いもので5月も後半戦。今年の5月はゴールデンウイークから快晴の日が続きましたね。日本全国行楽日和で、観光地にはたくさんの観光客が集まって賑を見せていたようです。かくいう僕も、ゴールデンウイークに善光寺をはじめ、長野県に行ってきました。

こちらはその中からの一枚。そう、戦国時代に上杉謙信と武田信玄が火花を散らした、川中島古戦場跡の石像です。迫力ありました。

まるでゲームの一コマ。 当時の合戦は実際にはどのような状況だったのでしょうか……
まるでゲームの一コマ。
当時の合戦は実際にはどのような状況だったのでしょうか……

さて、このまま夏に……と行きたいところですが、日本には梅雨がありますね(※一部地域を除く)。雨が降ると外出するのが億劫になるもの。そんなとき、皆さんは何をしますか? 部屋の中で読書をしたりDVD観賞をしたり……。

そして、いまはとくにゲームをする方が多いのではないでしょうか。

ということで(無理やりつなげますがw)!

次回TechLIONは「ITとゲーム」をテーマに、多彩なゲストとともに熱いトークをお届けします。

サーバ/ネットワークインフラ技術の過去・現在・未来

まずは久々の獅子王、テコラス株式会社技術研究所所長 伊勢幸一氏をトップバッターとしてお迎えします。伊勢さんはスクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社後、北米でのCG映画製作への参加、PlayOnline/FF11プロジェクトへの参画、さらに2005年にライブドアに入社後はデータホテル設立に関わり、大規模ネットワークインフラの管理運用を行うなど豊富な経験をお持ちです。これらの経験を元に、ゲームとネットワークインフラというテーマで、過去・現在・未来のサーバ/ネットワーク技術についてお聞きします。

モンスト運用の舞台裏

第二部のジャングルバス.comにもステキなゲストを3名お迎えします。

まず、昨今のスマホゲームの中で、日本から世界に発信し、国内ユーザ数2,100万人を超え、まさにモンスター級の人気を誇る「モンスターストライク」、通称「モンスト」チームから、インフラを担当する株式会社ミクシィ モンストスタジオ所属サーバーエンジニアの清水勲氏にお越しいただきます。リリース直後から一気に人気を集め、世代や国を越えて世界各国に2,500万人以上のユーザを抱える中、その大規模システム支えるインフラをどのように設計し運用しているのか、TechLIONのMC2人が切り込みます。

INGRESS、やってますか?

続いて、こちらもIT/Web業界、そしてブロガー界隈に人気を集め、今では企業や自治体とのコラボレーションも活発になってきた、多人数参加型位置情報ゲーム「INGRESS」を取り上げます。スピーカーには、Webディレクターとして活躍し、INGRESSのさまざまなプランニングに関わり、ご自身もヘビーなINGRESSユーザである伊藤学氏をお呼びしました。地域活性に役立つと注目を集めるINGRESSの魅力、さらに、TechLION参加者にだけ教えるINGRESSレベルアップテクニックをお届けします。

オンラインゲームのチート行為を斬る

第二部のトリは、TechLION2回目の登場となる、サイボウズ・ラボ株式会社、SECCON実行委員長の竹迫良範氏。今回はとくにSECCON実行委員長の立場から、「オンラインゲームのチート行為」をテーマにお話いただきます。そのバッドノウハウ?良いの?悪いの? 竹迫さんならではの見解で、ぎりぎりのラインをお伝えします。

 

以上、イベント時間内に収まりきるか不安なぐらい、非常に盛りだくさんの内容を予定しております。

場所は恒例のSuperDeluxe、開催日時は5月25日(19:30スタート)です。皆さま、ふるってご参加ください!

また、次回のブログでは星さんがvol.21のプレゼントを紹介します!今話題の、本日発売のあの新刊(某シェルプログラミングの本)も用意していますので、ぜひ会場でゲットしてください。

 

TechLION vol.21
・日時:5月25日(月)19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
・場所:SuperDeluxe

事前予約フォーム
TechLION vol.21

俺とお前と麻雀と人生と

げーむげーむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ上田です。

25日のTechLION、テーマはゲームだそうで、私としては書く前に既にネタ切れです。麻雀で言えばハコテン状態です。

ん。麻雀があった。ということで今日は麻雀の話。

楽しい寮生活(これはひどい)

私は小石川の某学生寮に1997年から1999年まで住んでおりました。月9千円、3畳間。窓が鉄製で錆びているという古い建物であります。学生寮と言えば麻雀、麻雀と言えば学生寮という感じで、それはそれは麻雀の毎日でした。

あまりにもエピソードが多いので羅列で済ませますが、まあ、こんな感じでろくでもなかったです。

  • 某先輩がフリー雀荘で2日連続徹夜して打ち続けているのを他の先輩が発見
  • 天和を上がった(どれだけ打っとるんや?)
  • 大いに盛り上がってたら警察に踏み込まれた(深夜)
  • 先輩が夜中の2時に「上田、お前(麻雀)やりたがりやな〜」と勝手に決めつけて連行する(悪い気はしない)
  • 横暴な先輩が私の部屋に来て、隣のアホな先輩をいじめるために牌を壁に投げつけ始めた(深夜)
  • その先輩を潰すためにわざと手を崩して地獄待ちで放銃させて上がったら、先輩がキレてアホな先輩の部屋に向かって再び牌を壁に投げつけ始めた(深夜)
  • 麻雀で留年した複数の先輩が、私がせっせとドーナツ屋でバイトしたお金をあてにして借りに来る状態が続く(まだ返してもらってないんですが、人生の立て直しに成功して生きてれば連絡ください。っていうかお前らいいかげんにしろ。)
  • 泥酔してしまい、同級生が麻雀やっているところに割り込んで「お前ら弱いんじゃ!!」と言い放って打ち始めたらボロ負けして「今日はこれくらいにしといたる」と言って逃げたことがある(ごめんなさい)
  • フリー雀荘でフリテンこいたけどしれっと上がった(ごめんなさい)
  • 後輩と打って当たり牌を当てまくってお山の大将になる
  • 後輩に桜井章一氏を教えたらみんなイカサマするようになって慌てて注意
  • 自動車教習所の免許合宿に行った時にたまたま強い打ち手二人と同室になり、麻雀ルームでえばってた東大生をボコボコにした(3半荘で3人で1位を分け合ってそいつは全部ゲチャという、奇跡的に出来過ぎた展開。あれは奇跡だ。)ちなみにその二人とはいたずら電話をかけたり部屋でワイルドターキーを燃やしたりと、アホ三昧でした。

こう書くと強いんじゃないかと思われてしまうのでお断りしておくと、あまりにも貧乏だったのが影響して、フリー雀荘では勝った試しがありません。出入りしてたのは先輩に引きずられるように連れてかれた高田馬場のポリエステル100%(ギャル雀荘)でした・・・。片山まさゆき氏の漫画に出てきそうな変な人達がいっぱいで、人間観察にはうってつけの場所でございました。

この流れで人生を語る

考えてみると、世の中には強ければ強いほどリスキーになってしまうものがたくさんあります。麻雀もそうで、私の場合は寮で飽きたらずちょっと高田馬場のナンパなフリーに行ったくらいで済みましたが、私のお師匠さんは神楽坂のフリー雀荘で大敗してとんでもないことになってました。あとは博士課程もそんな感じでしょうか。プロ野球だって、高校でなまじ野球が得意でも半分が2軍で鳴かず飛ばずで引退するわけで、これはこれでリスキーだなあと思います。人生は力がある人ほど、ギャンブル的な要素に出くわすことになります。麻雀(といくつかの博打。時効)は良い教材でございました。

ちなみに私は人生が結局のところ博打であると厨二病的に悟ってしまい、2年生の後半から一切足を洗い、勉学に励むようになりました。麻雀には、「天運」「地運」「人運」というものがありますが、私は地運を作りにいこうと思ったわけです。東大で助教をやめた時も天運の尽きを感じており、もう一度地運をしっかり作って行こうと考えてました。こういう発想というのは、人生をジリ貧にせず、守りに入らないためには、必要なものだと考えております。

貴殿も天運にかまけてゲームで時間を潰さないよう、よくよくお考えになっていただければと存じます。あれ?

ところでお師匠さん、貸した1万円返してください。

んなことはどうでもよくて、次回のTechLIONの話

今書いたことは話半分にしておいていただきたいのですが、TechLIONはガチで参加していただきたく。フライヤーと参加申し込みのリンクをペタペタと貼っておきます。また、清水さんの演題と概要が追加されたことを報告致します。

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TechLION vol.21
・日時:5月25日(月)19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
・場所:SuperDeluxe

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TechLION vol.21

それからコッソリ告知しておくと、今日が連載を始めた日経Linuxの発売日、来週が拙著の発売日でございます。

次回は馮さんの、vol.21の見どころ紹介です!

ゲームとTechLIONの共通点

ゼネラルマネージャーの法林です。

TechLION vol.21まであと1か月を切った今週の月曜日、スタッフミーティングを行いました。vol.21の打ち合わせはもちろんのこと、vol.22以降の展開についても話し合いました。ミーティング後は決起集会を行うのが恒例です。この日は馮P渾身のプロデュースによる馬肉料理のお店で、馬刺しや馬すき鍋などを大変おいしくいただきました。なぜか通りすがりのTechLION常連客まで集会に参加。いろいろなアドバイスは今後に生かします。

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さて、そんな感じで準備を進めているTechLION vol.21ですが、出演者および演題と概要が徐々に集まってきていますので、簡単にご紹介します。

まずは第1部・獅子王たちの夕べに登場する伊勢幸一さん。ゲームの開発からデータセンター事業に至るまで多彩な経歴をお持ちです。そのキャリアの中で考えてきたことや、最近の関心事などをお聞きします。

続いて第2部は、ゲームとITに関わる方々にご出演いただきます。清水勲さんは、ミクシィが手がけるゲーム「モンスターストライク」のインフラエンジニア。ゲームインフラの構築と運用の舞台裏が聞けそうです。伊藤学さんはWeb制作や映像関係の仕事をされている方ですが、今回はIngressを利用した地域活性化の話をしていただきます。TechLIONの客層ならIngressは外せないだろうと思って用意しました。さらにIngressのレベルアップのテクニックも聞けるとか。ユーザ必見ですね。

出演者はもう1人追加する予定で、ただいま交渉中です。決まり次第お知らせしますので楽しみにお待ちください。

ところで今回のゲームというテーマ、皆さんにはいささか唐突に思われるかもしれませんが、私的にはTechLIONでいつか取り上げてみたいと思っていた話題です。ゲームというものは、それをプレーすることでユーザに何らかの楽しみを与えるもの。ITを通じて娯楽を提供するという点ではTechLIONも同じです。今回は比較的敷居が低いというか、誰でも取っつきやすいテーマなんじゃないかなぁと思いますので、ぜひ多くの方に観て楽しんでもらえたらと思っています。チケットもまだたくさんありますので、友達を誘って見に来てください。ご来場お待ちしています。

フライヤーも作りました!

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TechLION vol.21
・日時:5月25日(月)19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
・場所:SuperDeluxe

事前予約フォーム
TechLION vol.21

来週のブログは上田さんです。

vol.20 ご来場ありがとうございました!そしてvol.21のお知らせ

本日はTechLION vol.20にご来場ご観覧いただき、誠にありがとうございました。
ITの20年間について振り返り、新しい技術に思いを馳せる楽しい時間でしたね♪
Ustがあまりつながらなかったみなさま、ごめんなさい。

Togetterのまとめはこちら☆
http://togetter.com/li/799228

早速、次回のTechLION vol.21 の予告です!

伊勢幸一さん、清水 勲さん、伊藤 学さん 参戦決定!
随時情報を更新しますので、当ブログをぜひチェックしてくださいね♪

■次回開催概要
名称:TechLION vol.21
主催:USP研究所
協賛:技術評論社、@IT、オライリー・ジャパン、Mozilla Japan、エルピーアイジャパン、ハートビーツ
後援:EM ZERO、キャリアデザインセンター『エンジニアtype』、日本UNIXユーザ会
日時:日時:2015年5月25日(月) 19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
場所:SuperDeluxe
料金:事前支払 2,200円、会場支払 2,700円、当日(予約なし) 3,200円 (1ドリンク付き)【予定】

出演:伊勢幸一、清水 勲、伊藤 学ほか交渉中
MC:法林浩之、馮富久

事前予約フォーム
TechLION vol.21

TechLION vol.20 開催間近 & Ust のご案内

桜がちらほら咲き始めているようですが、我らがTechLION vol.20も開催間近となりました。
 
当日券もご用意しておりますよ〜
みなさまのご来場をお待ちしております♪♪
 
そしてTechLION vol.20はUstreamでも配信します。

Ustream参戦のかたも、ぜひ #techlion つけて発言してくださいね!

明日はいよいよTechLION!記念すべき第20回です!

こんにちは、星です。
明日はいよいよTechLION vol.20です!
20です!20回記念です!めでたいですね!

さて、早速協賛品のご紹介です!

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協!

 

 

 

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賛!

 

 

 

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品!!!

なんとなくお久しぶりなUSP米をUSP研究所からお送りします~!
抽選会やアンケートでゲットしてくださいね!

 

 

それからそれから

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じゃじゃじゃじゃじゃん!!!
技術評論社さまより豪華な書籍の数々をご提供いただきました!
ありがとうございます!

 

詳細はこちらです。
φ(.. )[データベースの気持ちがわかる]SQLはじめの一歩

φ(.. )【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド

φ(.. )事例から学ぶ情報セキュリティ 基礎と対策と脅威のしくみ

φ(.. )スクラム実践入門 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス

φ(.. )Software Design 2015年4月号

 

この他にもまだまだございます!
当日は皆様是非是非抽選会にご参加くださいませ!
アンケートのご協力もよろしくお願いいたします!

 

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(σ・ω・)σお願いしたいこと
当日は、19:00開場でございます!
これより早くお越しいただいても、外でお待ちいただくことになってしまいますので、
どうぞ19:00以降にお越しくださいませ。

前売り券は本日18時まで販売しております!
★事前予約ありお支払い★(2,700円を事前または会場払い、1ドリンク700円分込)

TechLION vol.20

★予約なしお支払い★(3,200円を会場支払、1ドリンク700円分込)
(事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)

 

お申し込みがまだの方は、是非!お急ぎください!
たくさんの方のご参加お待ちしております。

ではでは、明日みなさまにお会いできるのを、スタッフ一同楽しみにしております!
( ´ ▽ ` )( ´ ▽ ` )( ´ ▽ ` )

TechLION vol.20,来週24日いよいよ開催!~ITの20年―過去・現在・未来―を語る

TechLIONプロデューサーの馮です。こんにちは。

早いもので3月も中盤を過ぎました。皆さん,スギ花粉,大丈夫ですか? 僕はかなりやられています苦笑
(それ以上にオープン戦の巨人の戦い方がモヤモヤしすぎてフラストレーションが溜まっていますw)

それはさておき,2015年最初のTechLION vol.20,いよいよ来週3月24日に開催です。

すでにご案内しているとおり,今回は20回目の記念開催,そこで20という数字にちなんで,20年前のIT/インターネットをテーマにスピーカーの皆さんをお呼びしました。

今回ご登場いただくのは,IT/インターネット業界で20年以上活躍されている皆さんです。それぞれの得意ジャンル・守備範囲・扱ってきた内容に関する20年の歴史について語っていただきます。

お三方の演題は次のとおり。

  • Javaの20年 / 櫻庭 祐一
  • 20年前のバックアップテープと格闘して思ったこと ftp.iij.ad.jp@1993 / 堂前 清隆
  • 災害コミュニケーション~災害時におけるIT利活用とその課題~ / 松本 直人

さて。

20年前の1995年と言うと,IT/インターネットの分野が大きく生まれ変わったターニングポイントの年でもあります。この年に誕生したものの代表格として,Windows 95がありますね。このOSが登場したことで,一気に家庭にコンピュータが普及したと言っても過言ではないでしょう。

Javaの20年

さらにJava。今や言語としてはもちろん,基盤技術としても重要な役割を担っており,スマートフォン~サーバサイド,そしてクラウドまで,Javaが関わる範囲は多岐にわたります。

櫻庭さんのコーナーではこの「Java」にフォーカスを当て,Javaが歩んできた20年,また,櫻庭さんご自身が注目してきたJava SEを中心とした技術の変遷,さらにJavaOneという世界最大規模の開発者カンファレンスの動向など,まるっとJavaについて語っていただきます。

ストレージの20年

この20年ソフトウェアだけが進化したわけではありません。ストレージも大きく変化しました。20年前に主流だったテープドライブから,年々メディアはコンパクト化しながら,容量は大規模化し,ストレージの特徴は大きく変わりました。今では手元に置くだけではなく,インターネットの向こう側にデータを保存するクラウドストレージまで存在します。

堂前さんのコーナーでは,20年前のバックアップデータを題材に,そのテープの中に含まれていたデータが何だったのか――会場で大公開! この20年におけるデータバックアップとストレージ,それを取り巻く環境についてお話いただきます。

コミュニケーションの20年

ソフト,ハード,この2つの存在の20年とともに,最も大きく変わったものがあります。それは「情報」です。そして,情報を軸にした人間のコミュニケーションスタイルが大きく変わりました。20年前と言うと,あの悲しい阪神大震災が起きてしまった年でもあります。また,3月という月は4年前に起きてしまった3.11――東日本大震災への意識が強くなります。どちらもこの日本で起きてしまったつらい災害です。そのとき何が起きて,被災した方,周囲にいた方,そして自分たちが何を考え,どう行動したのか。

最後の松本さんのコーナーでは「災害コミュニケーション」を題材に,実際に災害時におけるインターネット活用に取り組んだ松本さんご自身の印象と感想,それを踏まえて,今の時代に起こりうるであろう災害に対してどういう心構えを持つべきか,そして,どのようにインターネットを活用すべきか,考察していただきます。
 
以上,ソフト・ハード・情報/コミュニケーションの20年を振り返り,最後はお三方+法林GM・馮のMC2名,計5名によるフリーディスカッションを開催します。
 

20年前の『Software Design』

ちなみに……手前味噌ですが,20年前の1995年,僕が1999年~2008年の10年間在籍していた雑誌『Software Design』(SD)はすでに刊行されていました(1990年10月なので,このとき創刊5年目。そして本日18日,最新号発売ですw)。

せっかくなので1995年のSDの表紙をお見せします。

20年前の『Software Design』
20年前の『Software Design』

Windows/インターネットなど,キーワードが時代を表していますね!さらに細かなところで,SolarisやSPARC,Perl 5,MOSAICなど,ご年配諸先輩方にとっては胸がアツくなるキーワードも見られます。TechLION vol.20当日はこのあたりの話でも盛り上がりたいところです 🙂

あ,もちろん,過去を振り返るだけがTechLIONではありません。20年という時間が生み出したものを振り返り,歴史を学んで,次の20年がどうなっていくのか――それを語っていくのがTechLIONの醍醐味です。

来週3月24日,諸先輩方も若手の皆さんもぜひ六本木SuperDeluxeに足を運んで,みんなでIT/インターネットの過去・現在・未来について語りましょう!
 

次回,開催直前情報は星さんによる豪華プレゼント紹介です~