もう一つAppleの話題を。iPodよりも約半年前にリリースされたのが、Mac OS X 10.0.0です。BSD UNIX由来のOSとして大変大きなインパクトを与えました。それまではCGやDTPといったデザイナー向けのコンピュータのイメージが強かったMacintoshが、UNIXベースに変わることでプログラマー向けのコンピュータとしての存在感を醸し出すようになったのです。2015年の今、TechLIONはもとより、多くの技術系イベントに行くとMac利用率が高いように思います。
最近はIoT(Internet of Things)という言葉が流行っています。IoTを取り上げる場合、よく、ハードウェア側のことばかりに注目が集まりがちですが、Thingsという言葉が意味するように、ハードウェアを含めたすべてのコトが、IoTの本質だと考えられます。今回TechLION vol.23にご登壇いただく4名は、まさに最前線でIoTのエッジの部分であり、裏側となる部分を観て、作って、広げている方たちばかりです。
Google Android 4.4を搭載したタブレットであり、Androidでできる事は一通りできます。Webブラウジングはもちろん、ラジオ放送を(インターネットのサイマル放送で)聴くことも、搭載カメラで写真を撮ることも、Googleマップで自分の位置までわかる地図にもなりますし、音声検索を利用して「明日の天気は?」と話しかければGPSを利用して今居る地域の天気予報を答えてくれたりもします。SkypeやLINEを使えば遠く離れた親戚やご近所さんともテレビ電話までできます。使いこなせばこれだけでもかなり便利な道具です。
どうやってこの浪江町タブレットは生まれたのか。実は2014年、市民主体でITによる問題解決を促進する団体Code for Japanの働きかけにより、浪江町民や支援者たちを巻き込んで、どんなタブレットを作るべきかを考えるアイデアソン、ハッカソンを重ねたり、町の存続を切に願う浪江町主体で事業化することで資金問題を乗り越えた末にできたものだったのです。こうした活動の末に具現化されたソースコードは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubに公開されています。