悲観主義者が出かける理由

どうも上田です。先ほど一週間の旅から帰ってきました。8歳の長女とアメリカを二人旅してきました。

旅の目的は二つ。UCサンタバーバラにサバティカル(大学教員の留学のようなもの)中の友人一家を訪ねることと、博物館の好きな長女をワシントンD.C.のスミソニアンに連れて行くこと。

いかにも西海岸なサンタバーバラ
いかにも西海岸なサンタバーバラ
サンタバーバラ近郊のナイスな家
サンタバーバラ近郊のナイスな家

西海岸と東海岸なので一週間で回るにはどうやっても強行スケジュールになりますが、ちょうど堂々と休めるチャンスが巡ってきたので、お盆で航空券代が馬鹿高いにもかかわらず、行ってきました。こういう大学生みたいなことを言っている人もいますが。シェルプログラミング実用テクニックの印税がほぼ全部吹っ飛んでしまいましたが、そういうお金はパーッと使った方がよいでしょう。本の謝辞に長女に対して遊びに行ってなくてごめんなさいと書いたので、ちょうど良かった。

サンタモニカビーチと良く似たピアがサンタバーバラにもありました。西海岸標準?
サンタモニカビーチと良く似たピアがサンタバーバラにもありました。西海岸標準?
ゴリータというところのビーチ。この後服を着たまま海水浴になってしまいました。
ゴリータというところのビーチ。この後服を着たまま海水浴になってしまいました。
アザラシ
アザラシ(タマちゃんではない。)

人が遠くに旅をする理由は様々ですが、私の場合、生まれつきの悲観主義者で、どこに何の用事で出かけるにしても不安になったり、意義を感じなかったりするので、それを調整するために行くようなものです。海外には英語がまだまともに話せない20代に集中的に行きましたが、行ったら行ったで必ず面白いことがあり、トラブルがあってもなんとかして死なずに帰ってきていました。ということで、本能的には悲観的、経験的には楽観的という矛盾を抱えているわけですが、あまり家にいると悲観が勝ってしまうので、無理やり外に出るようにしています。

一晩かけて西海岸から東海岸へ移動。そのまま市内観光という強行日程でしたが、子供のほうが強いことを確認。写真はダレス近郊のナイスな家を窓から盗撮したもの。
一晩かけて西海岸から東海岸へ移動。そのまま市内観光という強行日程でしたが、子供のほうが強いことを確認。写真はダレス近郊のナイスな家を飛行機の窓から盗撮したもの。

理屈をクドクドと言いましたが、要は出不精で食わず嫌いな自分が引きこもりにならんように、たまに自分の尻を叩いて家から追い出しているということです。

蝶の動体展示。自然史博物館にて。
蝶の動体展示。自然史博物館にて。
誕生日プレゼントに鉱物のサンプルを買えと言ってくるほどの鉱物好きだったりする。
誕生日プレゼントに鉱物のサンプルを買えと言ってくるほどの鉱物好きだったりする。

自分への尻叩きは、子供のときに父親に仕込まれた気がします。私の父親は、朝四時とか五時に私を無理やり叩き起こし、文句を言うとブチ切れてとにかく来いと言って車に乗せ、山菜の生えているところやダムや山頂という、およそ子供には楽しくないところに行くという傍若無人なことを毎週末に私に対して実行していました。迷惑でしたが、たぶん何かしら楽しみを自分で見つけていたのか、帰る時には楽しかったと思う場合がほとんどでした。嫌なんだけど行ったら楽しいという経験則は、たぶんそこで持たされたような気がしています。旅行に限らず、進路でもなんでも、なんかすごく嫌なんだけど、チャンスならば行ってみようやってみようというのを繰り返して、なんとか人並みに生きております。

基本、初めて行くところは嫌がるので、何かを餌に連れ出す。航空宇宙博物館には月の石をダシに連行。
基本、初めて行くところは嫌がるので、何かを餌に連れ出す。航空宇宙博物館には月の石をダシに連行。
結局、航空宇宙博物館には8時間滞在。私もここ来るの3回目なのですが、何回来ても飽きません。
結局、航空宇宙博物館には8時間滞在。子供、興味が出たら強い。私もここ来るの3回目なのですが、何回来ても飽きません。

たぶん、長女も私の面倒くさい性格をしっかり引き継いでいるので、引きこもってテレビやネットばかりの人間にしないようにするためには、自分が外に出さなければならんのでしょう。一人で旅立つまで。

しかし、いつになったら車を買えるのやら・・・。こんな金の使い方しているうちは無理でしょうね・・・。

あ、(いつもながら)TechLIONの事を何も書いてませんが、来週のブログで法林さんからvol.23についての発表があるそうですよ。TechLIONも、食わず嫌いはもったいないですよ。

では。

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