TechLIONプロデューサー/技術評論社の馮です。こんにちは。
早いものでリレーブログ2回目の順番が回ってきました。
今回は,先週取材したアメリカ西海岸で行われたEvernote Trunk Conference 2012の模様から,IT系イベントから広がるつながりについてお話しします。
Redwood CityにあるEvernoteオフィス。シリコンバレーの青空のもと,とても心地良い環境のオフィスでした。
Evernote Trunk Conferenceについて
Evernote Trunk Conference(ETC)は今年で2回目となる,Evernote主催のテクニカルカンファレンスです。オンラインで実現する記憶サービスとして,ここ日本でも多くのユーザを獲得しているのが特徴で,今年6月には本社ヘッドクオーターをベイエリアのRedwood Cityに移し,ますますの成長を遂げています。
Evernote CEO,Phil Libin氏。同社が目指す「100年企業」の理念に基づいた考えや戦略,発表を行いました。
今回のETCで印象的だったのは,「デザイン」「機能」「体験」といったキーワード。これらは,Evernoteに限らず,最近のさまざまなオンラインサービスで最重要課題として扱われています。理由の1つは,デバイスの進化,とくにスマートデバイスの登場が挙げられるでしょう。また,日本からはJapan Prizeを受賞したmemogramの開発チームが参加し,日本から世界へのさらなる展開が期待されるイベントでもありました。
これらの模様については,gihyo.jpのレポート「ライフスタイルに浸透したオンラインサービスの未来――ETC2012に見るEvernoteのこれから 」でご紹介していますのでそちらをご覧ください。
メイン会場。約800名の参加者が集まり,大盛況のうちに幕を閉じました。
(海外)取材の楽しみの1つは現地の人たちとの出会い
さて,(海外)取材での楽しみの1つは,現地の方たちとの出会いです。毎回毎回新しい方たちとの出会いがあり,そこからさまざまな情報を得たり,楽しい時間を過ごすことができます。
今回のETC取材でも,Evernote本社の方たちをはじめ,他のメディアの皆さん,新サービス開発をするスタートアップ企業の皆さん,旧友の会社(btrax, Inc. )に来ているインターンの皆さんなどなど,数え上げたらキリがないくらいの出会いがありました。
ただ出会うだけでは面白くありません。そこでいろいろな会話をし,つながりを深くしながら新しい発見・価値観を広げられることが,新しい出会いの醍醐味です。
今回の取材で言えば,取材目的であるEvernoteの話題はもちろんのこと,自分の仕事の話,また,海外の方たちからは「今,日本で流行っているサービスは何か?」といった質問を受けたり,ときには昨年起きてしまった悲しい出来事である東日本大震災に配慮してくれたコメントを貰ったりと,自分の知見を広げ,ときに人の温かさを感じることができました。
ちなみに,インドネシアのメディアの方に会ったときに,「今,日本を始めアジアでも流行っているLINEって知ってる?」と聞いてみたところ,「もちろん知ってる」との返事が。ただ,日本ほどスタンプを使ったコミュニケーションは活発ではないそうで,流行りのサービスでも国によって使われ方が違うんだなーと新たな発見があったのも印象的でした。
他にも,余談ではありますが(笑),僕が持っているiPhoneケースがきっかけで話題が盛り上がりました。
僕は写真のような布袋寅泰仕様のiPhoneケースを使っているのですが,それを見た方がたまたまBOØWY好きで,そこからBOØWY談義が始るなど,まさかアメリカ西海岸でBOØWY談義とは!と,思わず予想外の会話が広がるのも,こういった新しい出会いの楽しさです。
布袋寅泰仕様のiPhoneケース。僕のお気に入りです:-)
つながりがつながりを生んでいく
ここまで話してきたのは,取材やイベントを通じて出会ったときの,その瞬間の楽しさであり,さまざまな経験なわけですが,そういった出会いはその場限りで終わるものではありません。
その出会いがあるからこそ,次のつながりが増えていくのです。
自分の経験からの一例を挙げると,今回のETC取材の一番最初のきっかけは,2008年の西海岸取材にて,現在Evernoteに在籍している佐藤さんとの出会いでした(詳しくは「第4回 シリコンバレーで働く人たち―Google,Adobe,フリーランス(前編) 」をご覧ください)。
そこからの縁で,gihyo.jpでの連載「[公式]Evernote API徹底活用レシピ 」が始まったり,Evernote日本法人のチェアマン外村さんとの出会いがあり,今回の取材につながったわけです。
これは,僕自身がメディアという立場で,少し特殊な状況だからかもしれませんが,それでも,1つの出会いをきっかけにさまざまなつながりが生まれ,そして,今もなお続いています。
もう1つ余談ですが,前述した旧友であるBrandonは,もともと2005年に彼が来日した際にWeb関連の雑誌連載企画を打ち合わせたのがきっかけで,そこからやりとりが始まり,今ではお互いが現地に行くときに会って話したり飲んだり。今回は,btraxのオフィスにお酒を買い込み,今,日本からインターンとして参加している学生の皆さんとちょっとした懇親会の場を設けることができました。こういった新しいつながりも,最初の出会いがあってこそ,です。
このように,たった1つの出会いからさまざまなつながりが生まれ,またそのつながりが次のつながりを生んでいく のではないかと僕は思っています。
ただ,大事なのは未来の何かにつなげていくために出会いを求めるのではなく,まず,その瞬間瞬間の出会いを大切にし,そして,1年後,2年後と時間を経過したあとに,そのときの出会いがあったことをこうやって振り返れる関係性を築いていくことなんではないかなと。最初の1回があるからこそ,継続が始まるわけです。
その点で言えば,TechLION GMの法林さんやスタッフの鎌田さんをはじめとしたTechLIONチームとも最初の出会いがあり,今,こうして一緒にTechLIONをやっているのです。
あれ?法林さん,鎌田さん,最初の出会いっていつでしたっけ?(笑)
10月4日は神戸初開催となるTechLION vol.9
さて,TechLION vol.9 のスピーカーの1人,安田さんとも本当に長い付き合いで,1番最初は(イベントではないですが)『Software Design』での記事を担当させていただいたのが始まりでした。その後のKoFをはじめ,いろいろなイベントでお会いすることも増え,今もなおお世話になっています(その辺の話は10月4日に!)。
あと1ヵ月ちょっとでTechLION vol.9が開催されるわけですが,
TechLIONに初めて参加する方はこの先のつながりに続いていくきっかけの場として
2回目の参加の人は3回目につなげていくステップとして
それ以上参加している人ももっともっとつながりが広げていけるように
ぜひとも神戸にお越しください。
TechLIONスタッフ,スピーカー一同お待ちしております。
次回のエントリバトンは,本ブログ制作担当のかなり屋さんにお渡ししますー
■TechLION vol.9
開催概要↓
http://techlion.jp/vol9
お申し込みはこちらから↓
http://www.zusaar.com/event/362008
http://www.varit.jp/