ゲームとTechLIONの共通点

ゼネラルマネージャーの法林です。

TechLION vol.21まであと1か月を切った今週の月曜日、スタッフミーティングを行いました。vol.21の打ち合わせはもちろんのこと、vol.22以降の展開についても話し合いました。ミーティング後は決起集会を行うのが恒例です。この日は馮P渾身のプロデュースによる馬肉料理のお店で、馬刺しや馬すき鍋などを大変おいしくいただきました。なぜか通りすがりのTechLION常連客まで集会に参加。いろいろなアドバイスは今後に生かします。

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さて、そんな感じで準備を進めているTechLION vol.21ですが、出演者および演題と概要が徐々に集まってきていますので、簡単にご紹介します。

まずは第1部・獅子王たちの夕べに登場する伊勢幸一さん。ゲームの開発からデータセンター事業に至るまで多彩な経歴をお持ちです。そのキャリアの中で考えてきたことや、最近の関心事などをお聞きします。

続いて第2部は、ゲームとITに関わる方々にご出演いただきます。清水勲さんは、ミクシィが手がけるゲーム「モンスターストライク」のインフラエンジニア。ゲームインフラの構築と運用の舞台裏が聞けそうです。伊藤学さんはWeb制作や映像関係の仕事をされている方ですが、今回はIngressを利用した地域活性化の話をしていただきます。TechLIONの客層ならIngressは外せないだろうと思って用意しました。さらにIngressのレベルアップのテクニックも聞けるとか。ユーザ必見ですね。

出演者はもう1人追加する予定で、ただいま交渉中です。決まり次第お知らせしますので楽しみにお待ちください。

ところで今回のゲームというテーマ、皆さんにはいささか唐突に思われるかもしれませんが、私的にはTechLIONでいつか取り上げてみたいと思っていた話題です。ゲームというものは、それをプレーすることでユーザに何らかの楽しみを与えるもの。ITを通じて娯楽を提供するという点ではTechLIONも同じです。今回は比較的敷居が低いというか、誰でも取っつきやすいテーマなんじゃないかなぁと思いますので、ぜひ多くの方に観て楽しんでもらえたらと思っています。チケットもまだたくさんありますので、友達を誘って見に来てください。ご来場お待ちしています。

フライヤーも作りました!

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TechLION vol.21
・日時:5月25日(月)19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
・場所:SuperDeluxe

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来週のブログは上田さんです。

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最近マイブームのIngress

次回、Ingressのネタってこともあり、私とIngresという話を少ししてみます。
Ingressとの出会いは、 TechLION Vol.5で出演された吉岡さん達と四ツ谷で飲んでいた時。
ちょうど就職が決まった時でしょうか。散歩が好きな吉岡さん達と飲んでいる時、吉岡さんと私が、飲みながらそそのかされて一緒に始めたのがきっかけ。

Ingressとは、Googleが始めた位置情報(GPS)を用いた陣取りゲーム。実在するポータルを元に、二つのチーム(緑と青)に分かれて、ポータル同士をリンク(線で結ぶこと)し、陣を作り、競い合うゲームです。位置情報を用いていることから、実在する場所に行かない限り、リンクを張ることが出来ないので、外に出歩くことがほぼ必須のゲームですね。

最初、MVNOのSIMとNexus7で使っていたら、お仕置きが厳しくインストールができず、一緒にいた人にテザリングをしてもらい、大変な思いをして、インストールした記憶があります。また、携帯電話を持っていない(PHSのみ)ので、SMS認証ができず、一緒にいた方の携帯で挑戦させてもらうなど、非常に苦労してインストールしました。正直、こういう認証は私にとっては非常に困ります。

何とか苦労してインストールしたものの、Nexus 7 では、GPSの位置が取れなかったりして遊ぶどころじゃなかったので、しばらく放置していたのですが、ある人に iPhone 5(AU) を譲っていただいたiPhoneで活動始めました。契約がなくSIMが入っていないのでiPhoneでは通信ができず、Nexus 7でテザリングしながら、ぼちぼちと初めて活動し始めたのが、昨年12月。ちょうど周りの人がたくさんやっていて、Facebookにスクリーンショットなどをあげていたからですね。

20150422_INGRESSんで、負けず嫌いな性格なのか、私も本格的に始めました。最初はレベルが低いころはひたすら移動中にハック、レゾネータを刺すというひたすらチュートリアルという名の苦行修行。だんだんレベルが上がるにつれて、知り合いと出かけたらIngressで楽しむという感じになりつつ遊んでいたら、FacebookでIngressの集まりに呼ばれて、そこからIngressのチームに参加するという感じ。私は青色なので、IRT(Ingress Resistance Tokyo)というチームに呼ばれました。Googleのゲームということもあり、コミュニティーは、Google+上にフォーラムが存在していること、チャットにはハングアウトが利用されています。中に入ると、さりげなく私の名前が知られていました。

それは、あちこちのポータルを攻撃したり、レゾネータをさして、ポータルの所有者になったりしていたことから、どうやら、目についていたようです(こわい)。

なぜか、中にはいると、IT系の業界の人が多く、なかなかリアルでお会いすることが無かった人と、実はIngressの活動を通じてお会いするといったことがあります。

Ingressの良いところは、外に出て、ポータルという実在する“モノ”に対して、行うことから、地理的にその場所に集まる、移動する、歩くといったことから、ネット上のつきあいからリアルのつきあいになることも多々あります。ただ、ポータルにアイテムを刺すと、AgentName(ハンドル名みたいなモノ)がわかるため、実名だったり、ハンドルが人を示す場合、行動範囲がわかったりすることもあるので、自宅付近などは気をつけた方がよいといったケースもあるようです。

今や、IRTなどに所属するなど、日々レベルアップに勤しんで楽しく活動していますね。おかげさまで出歩くことが多くなり、以前から心がけていた健康のために1万歩あるくという目標が簡単に達成できるようになって、良いことなのかなとおもっています。また、歩くとき、施設などあまり意識しなかったことが意識するようになり、こういう施設があるのか、こういうところにこういうものがあったんだねぇという新しい発見もあり、とても楽しいですね。

TechLION vol.21開催のお知らせです。
・日時:5月25日(月)19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
・場所:SuperDeluxe

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次回は、法林さん、バトンおねがいしまーす♪

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TechLIONスタッフはスポーツ好き!?

こんにちは。スタッフの高坂です。

新年度が始まり早2週間。
4月は、入社式・歓迎会・お花見など忙しい時期ですが、そろそろ落ち着いてきた頃でしょうか。
環境や季節の変わり目は、体調崩しやすいのでお気を付けくださいね。

どうやら今年花粉症デビューしたっぽい(多分ヒノキ)私は、もう少し花粉と戦います(笑)!

さて、今回何を書こうかなぁ−と色々考えていたのですが。。。

TechLIONのコアスタッフでMCの法林さんと馮さんはスポーツ大好きらしいです。
法林さんがプロレスの大ファンだということは皆さんご存じですよね。いつも試合の時にはお気に入りのチャンピオンベルトで試合してますし。
そして、馮さんは大の野球好き。スタッフブログの冒頭にたびたび野球ネタが出て来ますね〜。

というわけで、私も好きなスポーツを紹介しようかなと思います。
実は私、二輪のロードレース(MotoGP)が大好きなのです。

なにそれ?という人のために。
タイヤメーカーのブリジストンのサイトに分かりやすい説明がありました。

“四輪の世界最高峰レースが「F1」なら、二輪の世界最高峰レースは「MotoGP™」である。 現在行われているロードレース世界選手権は、排気量ごとに3つのクラスに分かれている。 4ストローク単気筒250ccのエンジンを使う「Moto3クラス」、4ストローク4気筒600ccエンジンを使う「Moto2クラス」、そして4ストローク4気筒以下1000ccエンジンを使う「MotoGP™クラス」である。 特に、世界最高峰クラスの「MotoGP™クラス」では・・・・”
(ブリジストンHPより引用 http://ms.bridgestone.co.jp/category/moto_gp/

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、二輪の世界最高峰レースということ、排気量ごとに3つのクラスに分かれていますよってことです。

その中でもやはり見ごたえたっぷりなのが、一番大きい排気量のクラスですね。

2015年の開幕戦が、3月29日にカタールで行われましたが、最後まで接戦で見ごたえ十分。今年も面白いレースになりそう!と予感させるような開幕戦でした。

このレース、11月の最終戦まで全部で18戦あるのですが、その第15戦目が日本で開催されるんですね。
今年はこれ絶対行きたい!(実はまだ一度も生でMotoGPを見たことがない)

私が応援しているのは「モビスター ヤマハ」というチーム。
ヤマハはもともと自分が乗っていて大好きなバイクということもありますが、このチームのバレンティーノ・ロッシ選手を応援したいですね〜。
やんちゃでとっても可愛いんだけど(あっ、今は結構おっさんですが)、レースめちゃめちゃ強いんですよ。
見ていてやっぱりすごいなぁーと思います。

レースの次の日は寝不足でやばいかもだけど、今年も頑張ります!
みなさんも、新しい1年を有意義に過ごしましょうね〜!!!

バレンティーノ・ロッシ

TechLION vol.21開催のお知らせです。
・日時:5月25日(月)19:00開場、19:30開演、22:30終了予定
・場所:SuperDeluxe

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来週のスタッフブログはともちゃです。お楽しみに〜。

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vol.20報告(2/2)―人類は、進歩した技術で20年後も掲示板を作るのか!?

20年後のITはどれくらい変わっているのか?
20年後のITはどれくらい変わっているのか?

TechLION取材班のまつうらです。先週に続き、3/24に開催しましたTechLION vol.20のレポートをお届けします。(当日の模様を収録した動画も準備できましたので是非一緒にご覧ください)

前半戦では今回の3人のゲストそれぞれの方に「20年」をテーマに語っていただきましたが、後半戦はゲストも司会者も全員参加のパネルディスカッションを行いました。

ITにとっての20年はあまりにも長い年月で、殆ど何もかもが変わったように思えます。しかしいざ議論が始まると、変わったものばかりでなく、殆ど変わらないこと、ずっとそのままなものなどが意外に多くあることに気付かされました。

■第3部 ジャングルバス.com

本日のディスカッションではいずれも『20』にちなんだサブテーマに基づくトークが繰り広げられました。ここではその中から興味深かったものをいくつかレポートしたいと思います。

エンジニアとして20年前と変わったこと

エンジニアとして20年前と変わったこと馮P:エンジニアをやってきて、この20年間で変わったこと変わってないことについて聞いていきたいと思います。
松本:私、研究者なのでエンジニアではないんですが(笑)……。根本的に変わってないと思います。何かやらなきゃいけない時の考え方ってあまり変わってないな、と。特にネットワークなんて、IP以上のものって何も出てきてないし。
堂前:私は20年前から、学生バイトながらプロバイダーやってて、その意味では20年間ずっと変わってなくて……。でも世間の見方が全然変わったなとは思いますね。
桜庭:私も研究職なんですけども、変わってないですねあんまり。
法林GM:使っているテクノロジーが変わったりは?
桜庭:それはまぁ……、Javaですねぇ(笑)
馮P:20年前ってまだここまでネットワークを意識してなかったと思うんですが、そのあたり皆さんいかがですか?
松本:私はパソコン通信の時代から始めてるので30年前から繋いでましたけど、変わったなーと思うところと言えば、昔は無手順接続だったものが今はIPになったことですね。でもやってることは掲示板なんですよね。
法林GM:繋がった上でやってることは実は変わってないと。
松本:ただ、やっぱ劇的に変わったなーというのは、サーチエンジン登場後ですね。今では「ググレカス」が普通の言葉になったように、調べるとなったらまずネット検索ができるようになった。これはスゴいことだなと。
馮P:コンピューターの性能は20年前とはがらっと変わり、できることが大きく変わったんじゃないかなぁと思うんですが。
堂前:でも結局掲示板ですよね、絵文字とか使えるようになって超リッチな掲示板になったりはしてますけど。でも一つ違うことがあって、以前はコンピューターのことわかってる人間だけが参加してましたけど、今はその文化を持たない人がやってきて炎上するみたいな……。やってることは変わらないけど、参加者のメンタリティーが違うってのが大きな違いだと思います。
馮P:昔は作り手と使い手が被ってましたが、今は殆ど別になってきましたからね。

馮P:少し話替わるんですけど桜庭さん、Javaのコミュニティーを20年見てきてどうですか?
桜庭:ぶっちゃけ、年取ったなぁと(笑) Javaに限った話じゃないですけど、中の人達の年齢がそのまま上がっていくという……。
馮P:離脱する人もいるんですか?
桜庭:います。コミュニティーって「余暇」なんですよ。なのでマネージャーになったりして仕事が忙しくなるとコミュニティーには出られなくなっちゃうとかあるんですね。最近再びJavaが注目されたおかげでまた若い人が入ってきてはいるんですけど中間層がいなかったり。
馮P:20年ともなると、親子関係ができてもおかしくない年月ですよね。
堂前:IIJの古参のメンバーもこども達がユーザーとして普通にインターネット使ってたりしますしね。
法林GM:もうすぐ入社してくるかも……

この20年で、最もインパクトのあったテクノロジーは?

この20年で最もインパクトのあったテクノロジーは?馮P:この20年で最もインパクトのあったテクノロジー。いろいろあったと思うんですけど皆さん何を思いつきますか?
桜庭:そりゃあJavaです! Javaが出てきた時って物凄いインパクトがあって、最近AppleがSwiftを出して一応話題になりましたけど、あんなもんじゃなかった。
法林GM:プログラミングが変わるくらいの言われようだったですものね。
馮P:言語で雑誌ができちゃうのって今考えるとすごいですよね。桜庭さん以外の方はどうですか?
堂前:一番大きいのはインターネットへの繋ぎ方ですよ。昔ダイヤルアップだった頃は回線交換網の上にパケット交換網がありましたけど、今は逆にIP電話で、つまりパケット交換網の上に回線交換が実現される時代なんですよ。これがこの20年で実は一番大きかったんじゃないかと。
法林GM:松本さんどうですか?
松本:今思い出したんですけど、Netscapeですね。あの頃は学生だったか社会人なりたてだったかくらいでしたけど、やっぱりすっごくインパクトありましたね。
法林GM:20年選手の人にとってはあれが一番大きかったんでしょうね。
馮P:法林さんはどうですか?
法林GM:かなり広い括りですけどやっぱWebかなぁ。それまでインターネットには色々なプロトコルがあったのにWebが普及したらみんなHTTPになってしまい……。昔このイベントに砂原先生村井先生が出てくださって、次世代が前世代の技術の上に新しい技術を作ってどんどん積み重なっていくみたいな簀子(すのこ)理論をおっしゃってましたけど。Webは大きなインパクトのある技術だと思います。
馮P:僕も喋らせてもらうと、位置情報がすごく変わったなぁと思います。2008年にリトアニアに行って道に迷ったことがあってそのことをSNSに書いたら「今どこにいるの?」って返されて、「いや、それがわからなくて」みたいなやりとりしましたけど、今ならもうわかるじゃないですか。

次に来る注目テクノロジー・トレンドは何?

次に来る注目テクノロジー・トレンドは何?馮P:ここまでは昔話でしたけど「そろそろ、これくるんじゃないかな」みたいに感じるものはありませんか?
松本:こういう話をするときって「あぁ昔それあったね」っていうものが名前を代えて再来するというケースが結構あります。直近だとキュレーションとかキュレーター。言ってしまえば人力検索じゃないですか。spamや氾濫した情報で今、データが汚れてしまった状態なので、もう一回まとめなおす必要性が感じられます。なのでキュレーションやキュレーターっていうのは非常にまっとうなやり方だと思います。
桜庭:私は大学時代にニューラルネットワークというのを研究してまして、何故か今、ディープラーニングという名で再びのブームが来ているという……。焼き直しと言えるかもしれないですけど、昔はできなかったことがコンピューターの性能向上によってできるようになってきて現実的になってきたということなんだろうなと。
堂前:焼き直し論に近いところがあるんですけど、通信屋としては課金制度の見直しが来るんじゃないのかと。リッチな情報をやりとりをするスマホなどの端末がある一方で、IoTの時代では単純で細かいデータをやりとりするデバイスが無数の回線に繋がれるようになって、今の回線単位の課金制度じゃ「そんなにお金掛けられないよ」という話になってくると思いますので。
馮P:IoTに関してもう少し伺いたいんですけども、IoTの先に見えるものとか考えるものとかありましたら是非。
松本:失礼な言い方かもしれないですけどIoTは昔、M2M(マシン to マシン)だったんですね。携帯電話を犬や猫につければもっと売れるはずだなんて言われていた時代とやってる事は同じなんですよね。今は車のエンジンを携帯電話で始動したりとか言ってますが、でもこれからはその後を考えなきゃいけないです。
実際に先日あったインシデントなんですが、とあるメーカーの車に走行中でもドアが開くという脆弱性が露呈し、パッチ当てて直しましたということがありまして、「自分が生きている間に機械に悪さをされる時代が来たか」と思いました。機械が敵になるっていうケースがこれからリアルに出てくると思います。
馮P:一番安全なのは「何も使わない」みたいな。
法林GM:(vol.19に続き)またそういう話が出ちゃうのか……

2035年、ITやインターネットはどうなっている?

馮P:それでは20年後はどうなっていると思いますか?
松本:そろそろ空間をいじれるようになりたいです。例えば手で空間をなぞると、そこにコマンドが表示されるようになったり……。スクリーンとしての空間を目で見られて手足を使って操れるようになってるといいな、と。傍から見ると太極拳みたいな動きをしているような……。
法林GM:桜庭さんにはやっぱり20年後Javaはどうなっているか聞いてみたいですよね。
馮P:Javaは20年後にありますかねぇ?
桜庭:Javaが10周年の時に、Bill Joyが「次の10年でJavaは消えるかもしれない」と言ってたんですけど、残ったんです。それで思うんですけど Fortranって結構残ってますよね。COBOLも残ってますしLISPも残ってますよね。そんな感じで次の20年もJavaは残ってるんじゃないかと。ただ今の形のJavaがそのまま残るってのはあり得なくて、残るんだったらそれなりに何か進化してて違う形のJavaになっているだろうとは思います。
堂前:私もちょっと考えたんですけど、20年経っても世の中ってあんま変わんないんじゃないのかなって気がします。昔の科学雑誌を見ると21世紀は車がチューブを走ったり空を飛んだりする様子が描かれていましたけど、僕らは相変わらずキーボード叩いててますからね。
一つ希望的なことを言えば、電話が普通に浸透しているように、ネットやITも普通に浸透してほしいなと今でも思います。例えば脅迫電話とかあっても「NTT何やってるんだ」なんて今どき言わないですが、ネット上で事件が発生すると「プロバイダ何やってるんだ」って未だに言いますよね。法律的には整理が試みられたんですけども人間の意識っていうのがまだついてきてないということですね。
馮P:TechLIONは2035年、どうなってるんでしょう?
法林GM:これはどーだろう……。僕イベントでよく司会やってるんですけど「いつまでちゃんと舌が回るんだろう」っていつも気になってます。舌がまわっなくたったら引退だと思ってるんですけど。あ!今、回らなくなってる! ……引退かも(笑)

劇的な変化があってもやっぱり掲示板!?

馮P:会場の皆さんからも質問や意見などありますか?
観戦者:今の進化ってコンピューターやネットワークのスピードが速くなるといった連続的な変化ですけど、量子コンピューターの登場のような劇的な変化があった場合にはどう変わるでしょうか?
松本:やっぱりコンピューターの使い方、例えば計算のやり方であったり、アルゴリズムや設計といったものが根本的に変わると思います。私のところでも量子コンピューターの話題が最近普通に出るようになりました。ただ、普通の人がiPhoneと同じように量子コンピューターを使うというのはあり得ないと思っていて、専門家がそこで新しいサービスを生み出すんじゃないかなと思ってます。
桜庭:量子コンピューターに限らないんですけど、ハードウェアが良くなればソフトウェアが良くなってソフトウェアが良くなればハードウェアが……っていう流れがずっと続いていくんだろうなと。だから量子コンピューターが出てくればそこでまた破壊的イノベーションが作り出されるだろうと思います。
堂前:そのうえで、我々はやっぱり掲示板を作ろうかなと思うわけですね(笑) 茶化してるわけじゃないんですけど、最後はそこで人間が何をするかっていうところですよね。きっと、量子コンピューターでないと実現できないような何か破壊的な掲示板でしょうね。

◇ ◇ ◇

終始掲示板という話が出てきて可笑しかったのですが、どんなに技術が進歩しようが、10年そして20年経とうが、ITを他人とのコミュニケーションに活用したいという欲求は変わらないということですね。同様に、昔も今も変わらない人間の欲求が多数あり、それらを実現すべく各時代の能力に応じて様々な名前で同種の技術が登場する……。そういうことなのかなと、今回のディスカッションを聞いて思いました。ゲストの皆様、ありがとうございました。
(下の写真は、毎回恒例の出場者記念撮影。写真にマウスを重ねると……)

■次回5/25(月)は、ゲームに関係の深い方々を招待

次回vol.21予告さて次回のTechLION vol.21は、もう来月ですが5/25(月)に開催が決定しております。お招きするゲストは伊勢幸一@テコラスさん、清水勲@ミクシィさん、伊藤学@STUDIO Freesiaさん、と既に3人決まっていて、いずれもゲーム業界に関係のあるエンジニアやディレクターの方々です。

コンピューターの歴史を語る上では欠かすことのできないゲームというテーマに、TechLIONもついに踏み込みます! 既に予約受付中ですので、是非ともご参加ください。

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vol.20報告(1/2)―IT業界の20年、考えさせられることがたくさんあった

TechLION取材班まつうらです。今週そして来週のブログでは、3/24に開催したTechLION vol.20のレポートをお届けします。

20年をテーマに開催します!
本日は「20年」をテーマに開催します!

TechLIONは2011/03/31に旗揚げしてから今回で5年目を迎えることになりました。これまでに開催してきた試合は19試合、そして今回20回目が行われます。そこで本日はこの20という数字から、「20年」をテーマに開催しようということになりました。

今から20年前といえば1995年。阪神大震災や地下鉄サリン事件の年として印象深いですが、流行語トップテンに「インターネット」が選ばれたり、Windows95発売、Java誕生、PHSやテレホーダイ開始など、IT分野でも大きな出来事のあった年でした。これらの用語を聞くだけでもだいぶ時代を感じますが、IT業界に生きる獅子達はこの20年に何を感じてきたのでしょうか。Javaと通信の分野から3人のゲストを招いて語ってもらいました。(当日の模様を収録した動画も公開いたしました)

■第1部・第2部 ITサファリパーク

#1 櫻庭祐一さん―Javaの20年

桜庭さん先程も紹介したように20年前といえばJavaが登場した年。この言語は一体どういう歴史を辿ってきたのでしょうか。Java歴=Javaの年齢(20年)にして、日本唯一の公式Javaチャンピオン認定者、桜庭祐一@Java in the Boxさんに語ってもらいました。

Java年表

桜庭さんのトークから主な出来事を年表にまとめてみました。たくさんあるJavaの用語を整理するにも大変参考になりました。(→当日のスライドはこちらです)

1991年~(前史)

  • GreenTeam発足。Bill Joy(vi開発者)とJames Gosling(Emacs開発者)がOakという名の言語を制作。これがJavaの前身となる。
  • Dukeというマスコットも制作。(言語のマスコットは恐らく初)
  • 当初STBを意識していたが、ブラウザーアプレットとしての道へ。
  • Oakという名は既に商標登録されていたため、後にJavaと改名することに。

1995年

  • 5月、SunWorldにてJava(JDK 1.0α2)発表。(桜庭さん。翌日DLし、Java歴開始)
  • NetscapeがJavaをバンドルすることも併せて発表。この影響でNetscapeに元々あったLiveScriptという言語も、JavaScriptに改名。混乱という悲劇を生むことに……
  • 日本で高木浩光氏により、JavaHouse ML開始。(過去レスをよく見ずに質問すると怒られるというとても厳しいMLだった)

1996年(拡大期~)

  • Java 1.0リリース。この頃既にJava VMGC、Thread、NetworkといったC言語では実装の大変だった機能がサポートされていた。
  • JavaOneカンファレンス初開催。現在に至るまで続いている。
  • ServletJDBCJavaCardはこの頃から実装される。

1997年

  • Java 1.1リリース(風間一洋氏らによる日本語入力機能なども取り込まれた)
Javaロゴの変化
Javaロゴの変化。NTTドコモから「携帯では線が小さくて見えない」と苦情が来たのだとか

1998年

  • Javaコンソーシアム設立(IBMを中心としたベンダー系コミュニティー)
  • JAVA PRESS創刊
  • Java2リリース(2なのにJDKとしては1.2。J2SE、J2EE、J2MEに分かれた)
  • ロゴが変わった(J2MEをサポートするNTTドコモからロゴの細線が描けないという苦情が原因か?)
  • ユーザー参加型の標準化機構JCP設立

1999年

2000年

  • J2SE 1.3リリース(HotSpot VM、新GCなど)

2001年

2002年

  • J2SE 1.4リリース
  • エンタープライズ向け端末が出始める。

2003年

2004年

  • J2SE 5.0リリース。(Ease of Developmentと呼ばれる言語仕様変更により、置いてけぼりになった人多数)

2005年(暗黒期~)

2006年

  • JavaSE 6リリース(6以降ではJ2SEと呼ばなくなった)
  • JAVA PRESS休刊(3月)、JavaWorld休刊(12月)
  • OpenJDKリリース。
  • JJUG発足。

2008年

  • JavaFXリリース(これが発端で従来の開発チームが分裂するなど悪いニュースが……)
  • この頃Android端末が登場する。

 

2010年

  • Sun Microsystems、Oracleに買収される(1月)。

2011年(再生期~)

  • JavaSE 7リリース。(リリーススケジュールとしてプランBが採用された)

2014年

  • JavaSE 8リリース。(関数型っぽいものが入り、クロージャ―論争に決着が付いた)

そして未来……

  • パフォーマンス向上の取り組み(CPU Cacheとの親和性や巨大メモリなど)
  • 新しいPackaging(もう一つの大論争テーマ)に決着が付く?
  • コミュニティーが影響力増大?
  • JJUG CCC 2015 Springやります!(2015/4/11(土)、ベルサール新宿グランド

⇒イノベーションが続く限り、発展も続くでしょう!

#2 堂前清隆さん―20年前のバックアップテープと格闘して思ったこと

堂前さん続いては堂前清隆@IIJさん。日本のインターネット黎明期に誕生したIIJならではの少し考えされられる話です。(→当日のスライドはこちらです)

唐突に渡された8mmビデオテープ

堂前さん、ある日会社の先輩に呼び出され、唐突に8mmビデオテープを渡されました。テープの裏には「All dump@ftp.iij.ad.jp 93/06/05」の文字が……。その中身の正体は、IIJが発足して約1年、IP接続サービスを開始する頃の公開FTPサーバーのデータだったそうです。

それを何とかして取り出すように指示され、社内のジャンク好きに「テープドライブ持ってませんか?」と尋ねたら、なんと所有していて、なんやかんや(後述)やって取り出すのに成功したそうです。

中身のデータが時代を感じさせた

フルバックアップだったためsyslogなんかも出てきました。それによれば、そのマシンのスペックは、SUN SPARCstation2、メモリ64MB、システム用HDDは1GB×2、FTP用HDDは2GBを4台(93年としては超大容量ストレージ!!!)。OSはSunOS 4.1.3でした。

FTPの/pubの中身も懐かしい。今なら/pub/linuxの直下には主要ディストリビューションが並びますが当時はGCCへのリンクがあったり、/pub/GNUの中にはEmacs 19.9やgcc 2.4.3が……。しかも殆どがディスク容量節約のために差分圧縮の“.diff.gz”になっているのです。

そして/pub/miscというディレクトリーを覗いてみると、そこにはxmosaic-sun.Zというファイルがぽつんと1つありました。調べてみるとこれはあのNCSA Mosaicのなんと1.0でした(今公開されている最古のバージョンよりも古い)。これも動かしてみようということになり、さっきのジャンク好きに聞きながらSPARCstation IPXを用意し、いろいろ試行錯誤しながら(後述)動かすことに成功したのです。

IT発掘考古学

動かすのに成功したと一言で書きましたがそこには色々な「IT考古学」ともいうべき発掘技術が必要だったそうです。

HDDの直し方
グリスの劣化したHDDの直し方。モーター始動に合わせて掌をクックッと回すのがコツらしい。

まずはハードウェア。ドライブやインターフェース(パラレルポート、Narrow SCSI、IDE、…)等が現存しなければ始まりません。また、現存していても機械的な問題が立ち塞がります。例えばプラスチックは割れ、グリスは固まり、ゴムベルトは溶け、これらは劣化三兄弟と呼ばれています(堂前さん談)。動かなければ直すわけですが、例えばモーターの動かないHDDの直し方にもコツがあります。写真のように、手のひらをスピンドルモーターの軸の直上に宛がい、通電後にクックックッと手を小刻みに回すのだそうです。その際、モーターのうなりを感じることが重要らしいです。

そうして動き出したら次はソフトウェアです。デバイスドライバーはあるか、古いファイルフォーマットは読めるかといった関門を突破しなければなりません。特にデバイスドライバーはホストに繋がるものですので仮想マシンでどうにかなるとは限りません。関門はまだあります。ユーザーの記憶です。古いコマンドともなれば使い方を忘れがち。例えばtarコマンドはもともとテープドライブを操作するものですが、巻き戻しのやり方を覚えていますか? ……そんな時に役立つのは古いmanだそうです。

ソフトウェアはローカルだけの問題ではありません。ネットワークアプリケーションではまたプロトコルの後方互換性も重要です。この当時の端末にはDHCPが無かったのです。ネットマスクは/16(クラスB)や/24(クラスC)などに固定されておりCIDRなどという概念が無かったからです。これには少し悩んだそうです。そして、次はHTTPリクエスト。Mosaic 1.0のHTTPリクエストはなんと、
“GET /”
という1行どころかたった5文字。HTTPのバージョンすら通知しません。これだとさすがに名前ベースの仮想ホストには対応できないものの、それでも今どきのApache 2.4はちゃんと応答を返してくれたそうです。

未来に向けた心配

Mosaic 1.0のたった5文字のリクエストが今のホストにも通用したというのはさすが柔軟な解釈のできるテキストプロトコル(HTTP/1.1まで)ならではだと思ったそうです。ところが、昨年発表されたHTTP/2はバイナリープロトコルです。果たしてHTTP/1.1までが兼ね備えていた柔軟さは残るのでしょうか? HTTP/2によって、我々は何を得て何を失うのか、考えていかねばならないと感じたそうです。

今回偶然見つけた8mmテープからMosaic 1.0環境を復元したように、もし20年後の2035年に、2015年の遺物を見つけたら、果たして彼らは中身を発掘できるのでしょうか?

#3 松本直人さん―災害コミュニケーション~災害時におけるIT活用とその課題

松本さん20年前の1995年といえば阪神大震災の年で、これは大災害に対して初めてインターネットが活用された事例だったそうです。そこで次は災害に対するITの活用に関する状況や課題について松本直人@さくらインターネット研究所さんに紹介してもらいます。(→当日のスライドはこちらです)

災害発生時における情報収集の限界

最初は、東日本大震災発生当時に起きた通信インフラへの影響に関する話です。

スライド(【情報通信空白地帯】)は、東日本大震災が発生した当初の携帯電話および固定電話の不通地域を図示したものです。しかもこの状況を把握できるまでに半年かかったという点が被害の甚大さを物語っています。

情報通信空白地帯
【情報通信空白地帯】 赤色が携帯電話不通エリア、薄緑が固定電話不通エリア(震災2か月後)

通信事業者である松本さんの友人が、移動基地局を車載し、震災発生の翌日から被災地に通ったそうです。道路は波打ち、雨が降ればさらに悪路になり、電灯が無いので夜になれば暗闇になり……。何度も通っていたがゆえに、現地がどういうことになっていたかよく知っていたそうです。

今回の震災では、スライドに示した状態が震災発生から2か月余り続き、完全復旧には1年ほどを要したそうです。ここで松本さんが訴えるのは、まずITでできることというのは通信網がある場所でしかできないということであり、そしてこういう事態は恐らく今後我々が生きている間にも起こり得ることだということです。

地方自治体が依存するAS(自律システム)

このように通信網が使えなくなってしまってはIT設備は何の役にも立たなくなってしまいます。では公共機関である地方自治体はどういう対策をとっているでしょうか。

地方自治体がITを使って果たす役割の一つにWebを使った情報発信がありますが、それぞれがどの通信事業者のAS(自律システムと呼ばれるネットワーク)に接続しているかを調べると興味深いことがわかります。日本に1700以上ある地方自治体が利用しているASは現在166あり、利用しているASの上位およそ3割は4つの通信事業者のASですが、その他のASがロングテール的に使われています。

例えば地方自治体数の少ない香川県のAS利用状況を見ると、やはり上位は見慣れた大手通信事業者のASなのですが、一部に静岡の通信事業者のASを使っている自治体が存在しています。また、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県の状況を見てみると、一つの自治体で複数のASに接続しているところがあります。ただこれは単純なDNSラウンドロビンでミラーリングしていて、障害の起こったASを避けるわけではありません。従ってどれかのASで障害が起これば繋がりにくくなりますが、それでも完全に不通になってしまうよりはいいということを、SIerさんが提案したのではないかと。震災以後意識が変わったんでしょうね、と松本さんは言います。

一般市民レベルでの災害把握

例年8月頃は岩手地方は豪雨に見舞われるため、その時期に岩手で豪雨を例にとって災害にどう対応できるかを体験するワークショップが催されたそうです。

視覚情報による災害把握
視覚情報による災害把握。近年はスマートフォンとWebサービスがあるだけで、だいぶ把握ができるようになってきた。

その結果わかったことは、近年の技術なら特に特別な装置がなくても、概況を把握するところまではうまくできるようになっていたそうです。例えば、検索エンジンで映像も含めた状況を調べたり、逆にカメラで撮影した状況を発信したり、避難勧告のアラートを受信したり、GPSで位置情報を確認することも。それらをたった一台のiPhoneでもこなすことができます。

さらに最近では、全天球カメラ(THETAなど)で360°の光景を撮影し送信することもできます。一度に伝えたい映像はたくさんあったりするのでそういった場合に貴重です。これにGoogleの画像検索を組み合わせれば、サイトや日時での絞り込みを併用して、災害時の履歴を追うことも可能です。

松本さんは、トークの合間でも災害時は助け合いが大切だと言い、最後にも「災害対応を他人任せにしない、自分で行動しましょう」と言いました。情報端末も通信網も、受信する情報がなければ意味をなしませんので確かにその通りだと思います。危険を冒して、あるいは不確かな情報を、無理に発信する必要はないと思いますが、必要な情報は自らも発信することでITを活かすべきだと私も思います。

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三人ともとても興味深い、そして時の積み重ねを感じさせるトークでした。ありがとうございました。というわけで次週のレポート後半に続きます。

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