こんにちは!ウェブ担当の田中です。
少し前の出来事なのですが、今年の9月にシリコンバレーに出張に行ってきました。
その際にGoogle社やFacebook社、Twitter社など様々な企業様を訪問させていただきました。
Facebook社訪問の際には、投稿への「Dislike」ボタンの設置やイベントページの新機能について本社の方から詳しくお話を伺うことができました。現在は「Dislike」ボタンの実装の代わりに、顔文字を使って感情を共有する「Reactions」ボタンのリリースが明らかにされていますね。10月上旬にFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が自身のFacebookページで投稿しています。
今回はその「Reactions」ボタンについてや、またイベントページの新機能について現地で私が学んできたことを、皆さまにお伝えしようと思います。
■Facebook、「Dislike」ボタンではなく「Reactions」ボタンの設置に踏み出す
FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、「いいね!」などのプラスの感情以外の共感を表すための機能として、「Dislike」ボタンを導入を考えていると公表して一時世間の注目を集めましたね。9月のFacebook社訪問の時点では、この「Dislike」ボタンの導入が前向きに検討されているというお話をされていました。「Dislike」ボタンは、投稿に対しての「いいね!」だけでは表現できないマイナスの感情への共感を示し、「残念だね」「辛いね」と言った感情を表すために使用するものということだったのですが、今年の10月に「Dislike」ボタンではなく、従来の「いいね!」に加えて楽しい・驚き・悲しみといった数種類の顔文字アイコンが「Reactions」として追加されることが発表されました。アイルランドとスペインでテスト的に公開された後に、全世界のユーザーに公開されるそうです。ではこの「Reactions」ボタン導入で何が変わると思いますか?
今までFacebookは中心的機能として「いいね!」ボタンと「シェア」を持つ、比較的ポジティブなイメージを持つプラットフォームとして使われてきました。Facebook本社は「Reactions」ボタンの設置がユーザー間により多様な感情を含んだコミュニケーションを促すとの方針を打ち出していますが、ボタンの導入によりこれまでの使い方とは異なる、新たなリーチが生まれるとも考えられます。
・”ポジティブ”だけじゃない投稿が可能に
今までの”ポジティブオンリー”なFacebookのイメージから一転し、一層多様な投稿が可能となりえます。
例えば、明るくないどちらかといえばシリアスな投稿も、「Reactions」ボタンがあれば提供しやすくなりそうですよね。ネガティブな投稿に対してもプラットフォーム上で表現できる感情が増えるので、コミュニケーションの幅が広がり、より日常的に使えるツールになることでしょう。
・新たな評価指標に?
今までにもFacebookでは「いいね!」の重要性が低下したり、注目すべき数値がファン数からリーチ数・クリック数へ転じたりといった、評価指標の変化がありました。このように、「Reactions」ボタン登場によって新たな価値バランスが生まれることも十分に考えられます。リーチ数・クリック数を向上させるため、どのようにユーザーの関心を投稿に惹きつけるかという問題について、ポジティブな投稿だけでは出来なかった遡及法の可能性も広がります。こういったボタンがあることで、あえてマイナスな出来事も投稿できると考えると、活用の幅も見えて来ます。
例えば、このようなプロモーションとしての使い方はどうでしょうか。
「改善しているけどまだ完全ではない状態」「普段みせたくないような裏事情…」こういったネガティブな状況をはあまりみせたくないものですよね。それをあえて見せることで、真摯に受け止め努力を怠らない姿勢を表現するといった意味の投稿になります。もちろん裏事情やネガティブな状況とはいっても、それほどヘビーなものでなくても大丈夫です。飲食店で料理を焦がしてしまったという場面や、商店で発注ミスをしてしまったという場面のような、比較的小さなことでかまいません。投稿がスルーされずに「Reactions」ボタンのいずれかが押されることで、投稿へのエンゲージが高まり、結果的に活気あるページとしての評価にもつながっていく訳です。もちろんネガティブな投稿でも、対処が素晴らしくファンやユーザーが共感できた場合は、「いいね!」を押してもらえます。「いいね!」なのか「Reactions」を押すのか迷うケースも考えられますが、それは個々の判断に任せどちらでも押してもらえれば、ファンとの交流が活発化します。十分に活用するメリットはありそうです。
■Facebookで招待された「イベントページ」を見ていないと相手に分かる機能が搭載される!?
これは時期が未定なのですが、Facebookで招待された「イベントページ」を見ていないと他の人に知られてしまう、という機能が実装される予定だそうです。ご存知の通りFacebookでは「イベントページ」を作成するにあたり、イベント開催情報を発信するだけでなく、他のユーザーを招待したり、出欠の確認をとったりすることができます。
今回搭載される機能はイベントに招待された人が「イベントページ」を見たかどうか分かってしまうもので、イベントの作成者だけでなく他に招待された人サイドにも、自分がイベント告知を「見ていない」ということが分かってしまうのが特徴の一つです。
この機能を使えば、「イベントの告知を送ったのに、皆からの反応が悪い…」そんな場合の原因を探って、今後のイベント時の工夫や対策を考えることができます。そして告知を送った後の反応までしっかり追いかけることが出来るようになります。すぐにできる参加率対策の事例としては、以下があります。
【タイトルのつけ方】
タイトル次第でイベントの参加率が変わることが、機能の追加で目に見えてわかるようになります。そこで、タイトルに数字を入れる、なるべく短いものにするといった様々な工夫行ってみましょう。例えば、【注目!100人集客のイベントを開催する方法とは!】一目見ただけで、招待された側の参加意欲が湧くようなタイトルが理想的ですよね。
【友だちのツテを活用】
参加者も通知が行くことで事前に他の参加者を知ることが出来るので、参加する友人づてにイベント参加やページの閲覧を促すこともできます。
【クエスチョン機能】
クエスチョン機能を使ってイベントへの質問を受付け、事前に不安点を解決させ、参加率を上げるといった工夫もできます。また、メッセンジャーといった他の機能との併用で参加者とより密にコミュニケーションをとることもできるでしょう。
このように、参加率を上げるためにいろいろと施策が考えられます。機能の追加で「この人参加していない」ということが周りに分かってしまうことで当人は不都合を感じる場面もあると思いますが、主催者側には効果的に使えるメリットも十分ありますよね。
ラインの既読スルーと通じるところやプライバシー的な観点からも、この機能については賛否両論あるところでしょうか。しかし、イベント主催者はしっかり告知が届いているかは気になるところですよね。
受け取った側がどのような返答をするかは別として、しっかり情報が届いたかどうかが把握できる事はメリットです。
もしこの機能が常設されれば、招待された方は、半ば強制的にページを見ざるを得ない状況となるかもしれませんね。機能の実装に即して、イベント内容や告知方法を改めて創意工夫していきたいところです。
以上。少し長くなってしまいましたが、今回の出張レポートでした。いかがでしたでしょうか?
今回の出張は、私にとって様々なことを吸収できた、とても有意義なものになりました。
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さて、2015年のTechLIONはまだまだ終わりません!12月19日,大阪産業創造館で行われる「まにまにフェスティバル(まにフェス)P4」に,「TechLION大阪まにフェス出張版」が参加する運びとなりました!出演者に瀬口理恵さんが加わりました!
■プログラム
■参加申し込み方法
事前申込はありません。会場へお越しください。
そして、2016年最初のTechLION vol.24は1月14日(木)。
「未来のEC」をテーマに、3組のゲストスピーカの方々が充実したセッションを繰り広げてくれることでしょう。
お申し込みは下記よりどうぞ。
■参加申し込み方法
- 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
- 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
(当日受付にて現金をお支払いください)
- 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
(事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
- 事前予約フォーム
TechLION vol.24 ~EC・決済最新動向~
次回の担当は高坂さんです。よろしくお願いします!