For Independent Engineer

ただいま絶賛チャンピオンカーニバル中の法林GMです。何のことかわからない人はこちらをご覧いただくとして、要はほぼ毎週試合の日々。こんなときにブログの当番を引き受けてしまい、さらに首を絞めている感がありますが、とりあえずいきましょう。


TechLION vol.10に出演していただく増井雄一郎さん。現在の所属はFrogAppsですが、出演をお願いしようと考えた時点ではAppceleratorでTitanium Mobileの活動をされていて、私もその話を聞くつもりでした。ところが、スタッフミーティングで出演依頼を決めた途端、本人のブログで転職の発表が(汗)。

そういえば7月に開催したvol.8のときも、第2部で出演していただいた山本さんと藤川さんが、依頼した時点ではそれぞれTwitter Japanとモバツイの会社にいたのに、本番の日を迎えてみたら2人とも所属が変わっていた、なんてことがありました。本当に最近は人の流れが速いと感じます。

でもいいんです。TechLIONがスポットを当てたいのは「人」だからです。「この会社の誰かの話を聞きたい」のではなく、「この人の話を聞きたい」のです。TechLIONのロゴにも“For Independent Engineer”という文字が記されています。これからのエンジニアは自立すべし(起業せよという意味ではありません。社畜になるな(笑)とでもしておきますか)。そう思っている私は、何のためらいもなく、このタイミングで増井さんに出演を依頼しました。

実は増井さんとは面識はあるものの、これまでじっくりと話を聞く機会がなく、私にとっては初対戦となります。所属を変わり、新しい活動を始めた増井さんは、これから何を目指すのでしょうか。本人から送られてきた演題は「どこでも生きていけるエンジニアを目指した後に見えるもの」。まさにFor Independent Engineerなタイトルです。どんな話が聴けるか、今からとても楽しみにしています。

他にも注目の出演者がいっぱいのTechLION vol.10は11/16(金)開催!
チケットはこちらで発売中です。
満席の可能性も出てきましたので、お早めにご予約ください!

TechLION vol.10

次回のブログは、かまたさんにお願いします!

マクラケン直子さんという人物

こんにちは。スタッフの高坂です。

 

先週は、ぎっくり腰で3日間動けず、大変な思いをしました。これまでにも何度かぎっくり腰を経験しているのですが、今回ほどひどいのは初めてでした。

そんな今回のぎっくり腰の感想:歩くってどうやるんだっけ?(笑)

 

さて、前置きはこれくらいにしておいて・・・。

 

TechLION vol.10開催も11月16日(金)と4週間をきりました。

今回は、第2部ゲストのマクラケン直子さんについてお話ししてみたいと思います。

9月15日に開催された「WordCamp Tokyo 2012」。

実は私、ご縁があってこのイベントの運営スタッフとして参加させていただきました。

マクラケン直子さんといえば、WordPress.comを運営するAutomattic, Inc.に所属されていて、WordCamp開催においても主要な役割を果たされている方です。

それまでも何度か勉強会でお会いしたことはあったのですが、「WordCamp Tokyo 2012」のミーティングを通じて色々お話しをさせていただくようになりました。

 

キックオフミーティングから開催までのおよそ2ヶ月間で、私が感じたマクラケン直子さんを自己紹介ならぬ「他己(たこ)紹介」風に書いてみようと思います。

 

マクラケン直子さんは・・・。

笑顔の素敵な方です。

周囲への配慮を忘れない方です。

問題に直面した時には前向きにベストな方法を模索し、それに向けて行動していく方です。

一緒にお仕事をしたいと思わせる方です。

情報収集には余念がありません。

美味しそうにご飯を食べます。これはいらないか(笑)

ところで、紹介中にふと思い出したことがあります。

 

皆さんは、「また会いたい」と思われる人の38のルール という本をご存じですか。

この本には「たった1秒の「反応」で人生は劇的に変わる!仕事も恋愛も相手から「また会いたい」と思われてこそ、目標を達成できるのです。」という一文があります。

マクラケン直子さんは、まさにそのような人だなぁと思うのです。また会いたいと思わせるオーラを放っています。そして私の目標の人です。

人柄ばかりを紹介してしまいましたが、プロジェクト翻訳・公式サイト運営・書籍執筆・ 講演など WordPress コミュニティに幅広く関わっている、本当にすごい人なんですよ。(私の知識不足であまり詳しくご紹介できず申し訳ありません)

さてさて、セッションを聞きたいと思った方は、11月16日(金)TechLION vol.10 に是非お越しくださいね!

来週は、法林さんです!お楽しみに。


開催日:2012年11月16日(金)
場所:SuperDeluxe(東京・六本木)

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (※事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
  • 事前予約フォーム
    TechLION vol.10

スタッフの“目利き”もTechLIONの魅力の1つ――今年最後の大一番,節目のvol.10は11月16日@SuperDeluxeで開催!

TechLIONプロデューサーの馮です。こんにちは。

早いもので今年も残り3ヵ月を切りました。今回は,ゲストスピーカーの人選についてお話しようと思います。

■東京,名古屋,神戸で開催!
と,その前に。2012年のTechLIONをちょっとだけ振り返り。
僕は昨年12月のTechLION vol.5のパネリストの一人として参加させていただいたのがきっかけで,今年1月からは運営チームとしてTechLIONに関わらせていただいています。そして,4月から半年の間に計4回のTechLIONが開催されました。


4月12日 vol.6@東京SuperDeluxe 【レポート1】【レポート2
5月14日 vol.7@名古屋GeekBar【レポート
7月26日 vol.8@東京SuperDeluxe 【レポート1】【レポート2
10月4日 vol.9@神戸Varit【レポート


どの回も印象的なのですが,とくに名古屋と神戸は僕自身初めて訪れる街だったので,強く印象に残っています。

■ゲストの人選裏話
さてさて。2012年に開催した4回のTechLIONを含め,毎回,すごいゲストと素晴らしい観客の皆さん,そして,法林さんをはじめとしたチームのみんなと,刺激的で楽しい時間を過ごせているのですが,ここでゲストの人選についてお話します。

基本的には,運営チーム全体で人選しています。本当におこがましい書き方で恐縮ですが,ゲストを選ぶときの一番のポイントは,その方が「魅力的で楽しいお話ができること」。
これって,すごく主観的で曖昧なポイントなのですが,人選する僕らがそう思えることが第一条件となっています。つまり,まず自分たち自身が話を聞く立場として楽しいと感じられるかどうか。その上で企画会議で推挙しみんなで決めていくという流れです。僕の中では,このスタッフの“目利き”というのが,TechLIONのカラーを醸成する大きなポイントだと思っています。法林さんなり,僕なり,他のスタッフなりが,直接お会いして話して,その方の「人柄」を体感した上でゲストとしてお招きし,そこにあるゲストとスタッフとのリアルなつながり,距離感というのが,TechLIONという場を構成する大きな要素の1つになっているんだな,というのをこの1年いつも感じていました。

そして,言わずもがな,毎回毎回,本当に魅力的で楽しいお話ができる方ばかりが集まり,イベント中,僕はMCの立場でありながらも,聴講者の一人として,TechLIONの場を満喫しています:-)

余談ですが,法林さんと僕って共通の知人は多いのですが,それでも,お互い初対面となる方がゲストには含まれていて。こういう新しい出会いとつながりが生まれていくのはイベント運営ならではの面白みの1つですね。

■vol.10のゲストもすごいよ!

TechLION vol.10
http://techlion.jp/vol10

少し前ふりが長くなりましたが,記念すべき第10回のTechLION。今回もすごいゲストの面々にご登壇いただきます。

第1部:獅子王たちの夕べには,日本のインターネットの父,村井純先生。JUNET設立をはじめ,日本のインターネット基盤を創り支えてきた人物です。どんなお話がきけるのか,ワクワクします。

そして第2部:ITサファリパーク。こちらにご登壇いただくのは,マクラケン直子さん,片山暁雄さん,増井雄一郎さんの3名です。

直子さんは今,Wordpress.comを運営するAutomattic, Inc.にてハピネス・エンジニアとしてご活躍されており,書籍・雑誌記事の執筆やWordCampの運営など,WordPress普及に向けてオンライン/オフラインイベントにも注力されています。

片山さんはアマゾンデータサービスジャパン株式会社にて,AWSクラウドの,ソリューションアーキテクトとして,インフラ基盤の導入・設計に関わっています。最近は,『AWSクラウドパターン(CDP)』を執筆し,ネットおよび書籍での展開を行っています(余談ですが,僕の大学の後輩でもあります。そして,たいがいプレゼンでスベリます)。

最後に増井さん。僕自身,『Software Design』を担当していたときにはAjaxやRoRの記事をご執筆いただいたり,その後は,米国での起業,さらにスマホアプリSDKとして注目を集めるTitanium Mobileの普及に務めるなど,つねに最先端を走っているエンジニアの一人です。今は,FrogApps, Inc.のCTOとして,フード系ソーシャルアプリ「miil」の開発に関わっておられます。

少しご紹介するだけでも,とても魅力的でバラエティに富んだ顔ぶれだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。2012年ラストステージとなるTechLION vol.10,11月16日に六本木SuperDeluxeにて開催いたします。ふるってご参加ください!

次回は高坂さんにバトンをお渡ししますー!


開催日:2012年11月16日(金)
場所:SuperDeluxe (東京・六本木)

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (※事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
  • 事前予約フォーム
    TechLION vol.10

vol.9報告―熱い話に与太話、神戸のゲストも半端じゃなかった!

おしゃれな街神戸@うろこの家こんにちは。USP MAGAZINE編集長まつうらです。

先週木曜の10/4、TechLIONはまたまた東京を離れて遠征しました。かねてから告知してきましたように舞台は神戸。私はちょっと前から神戸に入って街を歩きましたが、港あり、各国の旧領事館あり、レトロで異国情緒たっぷりのお洒落な街でした。

この街に、酒を酌み交わしつつ、ぶっちゃけ話を繰り出しながら、技術や技術者を熱く語るこのイベントがお邪魔しました。というわけでTechLION vol.9レポートをお届けします。

ウォームアップ中……

Varit店内

Varit入り口2

日が暮れる頃、会場となる神戸Varitさんへ……。昼間見てきたレトロモダンな街並みから一転、ここは大人の隠れ家。これまた別の味わいを持つ神戸の夜の顔といったところでしょうか。酒を呑みながら語らうTechLIONにピッタリですね。

出演者の控え室を覗きに行ったら既に全員揃っていて盛り上がってました。

中野先生もご挨拶に出演者談笑中台詞の打ち合わせとかそんなことではなく(TechLIONは勿論脚本ナシです)、ご挨拶を兼ねた軽い世間話。今回のこの時間は、今まで一番テクニカルな話題で盛り上がったらしいですよ。

話し込んでいたらvol.4@大阪にご出演くださった中野先生もご挨拶に見えました。前回はありがとうございました。是非今夜も楽しんでいってください。

参加者の皆さんも準備OK只今セッティング中ステージの方も、セッティングを進め、開場の時刻を迎えると少しずつ参加者の皆さんがいらっしゃいました。事前参加申込者がボチボチだったので少々心配しておりましたが、開演前に多くの方が来場してくださいました。ホッと一安心……。

本番スタート

みんなでかんぱーい!開演の19時30分を迎え、テーマ曲とともに司会の法林GM&馮Pが登場し、本番スタート。法林さんにとって神戸は出身地でもあるので特別な思い入れがあるそうで、そんな話を交えてご挨拶。でも、今回は準備の段階にだいぶページを費やしてしまいましたので、「飛ばしましょう」。でもトークの前に皆で乾杯したことは重要なので紹介しておきます。

 #1 松本悦宜さん―関西をセキュリティ話で盛り上げたい

松本悦宜@神戸デジタル・ラボさん今日のトップバッターは松本悦宜神戸デジタル・ラボさん。今日やるプレゼンのタイトルは「神戸で学ぶセキュリティ」

松本さん、大学院を出て今年会社に入った新入社員なのだそうですが、既にやっていることがスゴいですね。Mashup Awards 7に「リア充爆発しろ」という、リア充の位置情報を共有して地図上で爆発させるアプリを作って応募して、ねとらぼ賞を受賞したり。

ツクランドに想定外の事態
ツクランドに想定外の事態
ペロペロ.jp
ペロペロ.jp

それから、ペロペロ.jp。これは、短縮URL生成サービスだそうで、例えばhttp://あずにゃん.ペロペロ.jp/を中野梓の用語解説のページに転送させたりできるというスグレモノ!いやいや、スゴいなーと思ったのはそんなしょーもないもの(失礼……)だけではありません。

インターン時代から意図的にセキュリティホールの存在するWebアプリを作り(出題し)、知識を深めてきたそうです。そんな出題用に作ったサイトの一つがツクランド。これも勿論あるセキュリティーホールが仕込まれているわけですが。なんと、想定外のセキュリティーホールを見つけられてしまうというオチが!「よくぞ見破った」と言いたかったところですが、そこはちゃんと直して……。なんてこともあったそうです。

セキュリティー問題って、用語だったり仕組みだったりが小難しいですけど、これなら出題側も挑戦側も楽しくスキルを身につけられますね。私も参加したいなぁ。

今後の目標は、関西をセキュリティー話で盛り上げることだそうです。「関西人はどうしても東京と比べてしまう。負けているのは許されへん!みたいな」とのこと。そんなわけで、最後に地元で今後開催する勉強会(10/20姫路IT系勉強会,10/28Haskell 入門ハンズオン in 明石)を宣伝されてました。お近くの方、是非ご参加ください。

#2 村岡正和さん―もうバスワードにダマされんな

村岡正和さん続いて登場したのは村岡正和@バスタイムフィッシュさんで、プレゼンタイトルは「HTML5時代のWebクリエイターに必要なこと」です。(→当日スライドはこちらです)

HTML5-WEST.jp代表として有名な村岡さん。神戸中心にフリーで、Webアプリの設計開発から、それで業務をどう改革していったらいいかなどのコンサルティングまでこなしていらっしゃいます。

そして恐らく今日のゲストの中で一番熱くメッセージを訴えていらっしゃのではないかと思います。お酒をグビっと呑んで机にカンっと置き、写真のとおり立ってプレゼンされてました。まさにWeb/HTML5の西の雄!

HTML5。みなさんご存知ですよね。じゃあ、HTML5って何ができるのか?そんなところからトークがスタート。Googleのホリデーロゴ等でも時々見せ付けられますが、いろいろできるんですね。Canvas機能を使ったこんなのとか、こんなのとか、こんなのとか、こんなのとか……。他にも GeolocationWebSocketWebStorageIndexedDB、さらにはGPSと繋がるなど従来のWebアプリにできなかったことが色々可能になりました。

HTML5時代の制作者に必要なこと
HTML5時代に必要なこと
地球-火星間通信にはHTML5必須!
火星との通信にHTML5必須!?

HTML5はWeb制作を変えてしまいます。グラフィック、ネットワーク、データベース……、専門分野が増えることで、これまでの知識だけでは不十分になるばかりか、これまで異業種とされていた人々がどんどん参入してくるでしょう。

そこで村岡さんはこう主張します。(→右写真) 自分の専門分野を他者に負けないように深め、広がった分野の全体を見通せる知識を持ち、常に新しいことに取り組め、と。当たり前に聞こえるかもしれませんが、確かに実践できるかといったら難しいことです。

また、コミュニケーション力も更に重要になってくると言います。それは専門分野が増えて、一人でカバーするのが難しくなってくるからというわけです。複数人での開発といえばアジャイル開発という手法がありますが、計画に柔軟性を持たせるためのこの手法を無計画でもよい手法と誤解してはいけない!など、トレンドの移り変わりが特に速いこの業界において、バズワードにダマされんな、と警鐘を鳴らしました。

Web業界で生きていく厳しさを見せられましたが、興味深い話です。 そしてしばしの休憩の後、後半戦へと続くのでした……。

 #3 岡田陽一さん―コツは休憩時間に「どこかで止まって」と頼むこと

岡田陽一@ふわっとさん後半戦お一人目は、岡田陽一@ふわっとさんです。写真撮影の仕事を長くされてきており、プロのカメラマン。

プレゼンのタイトルは「30分でわかるITイベントでうまく撮影するポイント」ということで、TechLIONの取材担当である私はこのトークが気になってました。そして、このブログにもそのトークの内容をコッソリ取り入れてます。(読めばきっとバレます)

最初に衝撃的な一言。

photographは写真と訳されますが、photoとgraphを直訳するなら『光画』とでも言うべきもの。写真は真実以外も写るんです。

うぁ、そこまで言い切ってしいますか。確かに最近は目を大きく写すデジカメとかありますが、そういうあからさまな細工ではなくても撮り方次第で印象は随分変わるといいます。

活気あるイベントに見せるには簡単な質問に答えているシーンがいい
勉強会に活気を見せる一枚
撮り方次第で混雑してるように見せられる、と聞いてTechLIONで実践してみた
盛況具合は撮り方次第

例えば、左側の写真。この中にさらに2つのスライド写真があります。(一つは左上に貼り付けました) どちらも同じ勉強会の風景ですが、撮る位置によって参加人数に関する印象が全く違います。確かに!そこでこの写真も、このTechLION会場を真似して撮った写真になってるんです。「じゃあ本当はあんまり参加者居なかったのかって?」そ、そんなことないですよね。>参加者の皆さん

また、右側の写真。皆、手を挙げています。これもイベントを活気あるように見せるポイントで、簡単な質問で皆が手を挙げる瞬間を狙うのだそうです。なるほど。しかし、この写真(CSS Niteにて)、女性率多いですがこれも何かそういうテクニック使っているのですか?と質問すると、「CSS Niteは女性率高いんですよ。これは真実で、写真は真実も写るんです」と一言。どっちなんですか(笑)。

他にも岡田さんが気を遣っているコツがいくつかあって、一つは発表者の手が動いていていかにもプレゼン中であるように印象づけること。もう一つはその背景にスライドが写っていること。というわけで、このブログの岡田さんの写真もその話を聞いた後、撮りに行った一枚だったりします。

ただ、スライドを映している会場は暗いので動きっぱなしの発表者はブレ易くてカメラマン泣かせ。そういう人には休憩中に「本番中どこかで止まって」とネゴシエーションするのだそうです。そうすればロクロを回して静止してくれる人もいるのだとか。な、なるほど……、勉強になりました。次回TechLIONのゲストにお願いしてみます。

#4 安田豊さん―与太度、足りてますかー?

安田豊@京都産業大学さん今回のTechLIONも残すはあとお一人となってしまいまして、取りを飾るのは安田豊@京都産業大学先生。

私はびっくりしました。お名前のとおり、何と個性豊かな方なのかと!トークを始めるやいなや、「あの皆さん、与太度足りてますか?」と言い出し、ステージ上からおつまみを注文。

いや、TechLIONならここまでは普通です。何がびっくりしたかって、届いたおつまみをポリポリ食べて、食べながら喋って、しかも吹き出すという……。いや、わかります。そうやって来場者の肩の力を抜かせるための余興ですよね。ありがとうございます。TechLIONは先生のような方大歓迎です。でも、間違いなく神戸TechLIONの記憶に残るワンシーンとなりました。

取材してきた錚々たる顔ぶれ
取材してきた偉人たち
SoftwareDesignに寄稿してます
SD誌で記事書いてます

さて、安田先生。トークは題して「おいしい話はどこにもない。シリコンバレー・エンジニアへの取材で感じる彼らの総力戦。」 皆様、雑誌Software Designに安田先生が記事を寄稿しているのはご存知ですか?主にシリコンバレーでコンピューターの歴史を築いてきた偉人達にインタビューする記事なのですが、その取材話というわけです。

昔は高校生・大学生だった自分が読んでワクワクするような記事が多かった。でも今の雑誌ってハウツー的なものが多くて。例えば「○○をインストールしてみました」とか。「あれはちょっとワクワクせんなぁ」って思った……

そもそもこれが、そのような記事を書かれている理由だといいます。小雑誌をやってる一人として私も身につまされます。

そして、実際に取材をしてきた偉人達の話へと移るのですが……。「とても全部は紹介しきれないので飛ばしましょう」(→取材した偉人の数々は前述のスライド写真で) ということで、Brendan Eich(ブレンダン・アイク)の取材話を紹介しました。

リンク先にもあるとおり、彼はJavaScriptの生みの親。そしてMozilla社のCTOとして知られる人物です。

恐るべき不屈の精神
恐るべき不屈の精神
Brendan Eich「データを棺桶に入れるな」
Brendan Eich

取材時のBrendanの話によれば、彼はデータを棺桶に閉じ込めるなと言っていました。これはFlashのようなベンダーのライセンスがなければ開けないコンテンツを指しています。この棺桶から解放するためにハードウェアを駆使した描画環境を作るんだと主張し、半導体からソフトウェアから、そしてベンダー非依存の規格の策定まで、あらゆるアプローチでこれ(=HTML5)を成し遂げようとしました。これらはかつて在籍していたSGIMicroUnityNetscapeで身につけた技術の総動員でした。ところが一方で、動画においてライセンス縛りのあるH.264をMozillaは受け入れざるを得なくなってしまいました。でも、彼は

“We lost one battle, but the war goes on”
一戦には敗れたが、戦争は続く。

Waldemar Horwatへの取材のチャンスをください。
彼を取材したい!!
全てを投入し不屈の精神を持っている
全てを投入/不屈の精神

といって、決して諦める事無く、今でも戦いを挑んでいます。そんな彼の壮絶な話を聞いて安田先生が感じたのは、シリコンバレーの人々の「全てを投入」「不屈の精神」だったといいます。何という執念なんでしょう。恐ろしくもありうらやましくもあります。

という感じで取材を続けていらっしゃる安田先生ですが、最後に一つお願いがあるそうです。ActionScript3に関わり、今はGoogleに在籍しているというWaldemar Horwatにコンタクトが取れるという方は是非紹介してくださいとのことです。お心当たりの方は是非安田先生にご連絡を

 皆様ありがとうございました

今回のレポートだいぶ長くなってしまったので「巻き」でまとめますが、実に面白かったですよ。

というわけで、会場やUstreamで、観覧者としてゲストとして現地スタッフとして、参加してくださった全ての皆様に感謝を申し上げ、レポートを締めくくりたいと思います。ありがとうございました。

次回vol.10はもう来月!また頑張りますので来月もご参加よろしくお願いします。

vol.9 ご来場ありがとうございました!そしてvol.10のお知らせ

こんにちは、スタッフかなり屋です。
神戸のTechLION Vol.9、ご来場いただき誠にありがとうございました♪
また、Ustreamからご覧になったみなさまもありがとうございました♪♪

さて、次回のTechLION vol.10は六本木での開催ですよ!

開催日:2012年11月16日(金)
場所:SuperDeluxe (東京・六本木)

今回から申し込みサービスがdoorkeeperに変わりましたので合わせてお知らせいたします。

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (※事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
  • 事前予約フォーム
    TechLION vol.10

Vol.10の情報は
http://techlion.jp/vol10 で随時更新いたしますので、チェックしてみてくださいね。

みなさまのお越しをお待ちしております!

本日はTechLION vol.9です!

こんにちは、かなり屋です。
いよいよ本日は神戸にて、TechLION vol.9ですよ〜
みなさまチケットのご購入はお済みでしょうか?

当日券もございますので是非お越し下さい♪

そしてそして、今回はUstreamで配信しますので
遠方のかたがたも一緒に盛り上がりましょう!

Live video for mobile from Ustream

みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げます!!

vol.9@神戸まであと2日!

TechLIONスタッフによるリレーブログも2周目のアンカーとなりました。今シリーズのトリを務める法林です。

いよいよ2日後に迫ったTechLION vol.9。このイベントに懸ける想いなどをあれこれと書いてみたのですが、長くなったので大事なことを先に持って来ました。


ぜひ来てください!
思ったほど予約が伸びてなくて苦戦してます!
皆さんのご協力をいただければ幸いです!
事前予約の締切は10/3の13時。お申し込みは今すぐ!
見通しの立たない人は当日券でどうぞ!
予約はこちらで!


さて、大事な用件を済ませた後は、当初書き綴っていた内容に戻ります。今回、神戸という地方都市で開催するわけですが、ここでは東京以外の土地でのイベントについて想うことを書いてみます。

TechLIONを旗揚げした当初から、東京以外の街での開催はもちろん構想にありました。野望としてはBOØWYのような(今シリーズたびたび話題になるので敢えて使ってみましたw)ミュージシャンのコンサートツアーや、プロレス団体のシリーズみたいに全国を回ってみたいものです。しかし、まだ我々にはそこまでの人気も知名度もありません。何せ、ITエンジニアのトークライブというジャンルすら、ほとんどの人が踏み込んだことのない未知の領域。その面白さや魅力を知ってもらうところからのスタートです。

東京はそれでも人口が多く、ITエンジニアも多いので、比較的イベントがやりやすい状況にあるのですが、なかなかそれを東京以外の土地へ持って行くことは難しい。旅費もかかりますし、集まってくれる人もそれほど多くない。しかし、ないないと言ってるだけでは、いつまで経っても状況は変わりません。そんなときに思い出すのが、今回出演してくださる安田先生の言葉です。

安田豊先生
安田豊先生

安田先生とはもう10年来、「関西オープンソース+関西コミュニティ大決戦」(KOF)というイベントを一緒にやっているのですが、安田先生は常々、「おもしろいイベントは東京でばかり行われている、それをなんとか関西に持って来ることはできないだろうか?」と考えていて、それを具現化する場としてKOFに関わるようになった、という発言をよくされます。そう、全国の街で、おもしろいイベントを待ち望んでいる人は、たくさんいるはずなのです。

そうは言ってもすぐにいろんな街に行けるわけではないのですが、とりあえず旗揚げしたときから、「私達の地域でTechLIONをやって欲しい」という話があれば、できるだけ実現に向けて動こうと心に決めました。

TechLION vol.4@大阪
TechLION vol.7@名古屋TechLION vol.4@大阪とvol.7@名古屋

そして、最初に連絡をくれたのが、今回の現地スタッフとして動いてくださっている野方さんです。昨年は大阪でTechLIONを行いましたが、このときは野方さんが大阪でトークライブのできそうな会場を探してくださって、そのおかげで実現できました。次は名古屋のマツモトさん。こちらは名古屋Geek Barという常打ち会場とそこに集うコミュニティの方々まで一緒に動いていただき、安心して試合に臨むことができました。そして今回の神戸。こちらも神戸ITフェスティバルの皆さんにサポートしていただき、場所もVARIT.という素敵なライブハウスを用意してくださって、そのおかげで私は故郷のステージに立つことができます。

このように、まだまだ全国的な基盤を持つわけではない我々にとっては、東京以外の土地で開催するには地元の方々の協力が必要です。しかし、イベント開催に向けて尽力してくださる方がいるなら、できる限りいろんな街に出向き、このTechLIONという熱いイベントを全国に向けて発信していきたいと考えています。「私達の街でTechLIONをやって欲しい!」という話がありましたら、ぜひお声がけください。

これからも皆さまのお力添えをいただければ幸いです。TechLIONをよろしくお願いします。