vol.9報告―熱い話に与太話、神戸のゲストも半端じゃなかった!

おしゃれな街神戸@うろこの家こんにちは。USP MAGAZINE編集長まつうらです。

先週木曜の10/4、TechLIONはまたまた東京を離れて遠征しました。かねてから告知してきましたように舞台は神戸。私はちょっと前から神戸に入って街を歩きましたが、港あり、各国の旧領事館あり、レトロで異国情緒たっぷりのお洒落な街でした。

この街に、酒を酌み交わしつつ、ぶっちゃけ話を繰り出しながら、技術や技術者を熱く語るこのイベントがお邪魔しました。というわけでTechLION vol.9レポートをお届けします。

ウォームアップ中……

Varit店内

Varit入り口2

日が暮れる頃、会場となる神戸Varitさんへ……。昼間見てきたレトロモダンな街並みから一転、ここは大人の隠れ家。これまた別の味わいを持つ神戸の夜の顔といったところでしょうか。酒を呑みながら語らうTechLIONにピッタリですね。

出演者の控え室を覗きに行ったら既に全員揃っていて盛り上がってました。

中野先生もご挨拶に出演者談笑中台詞の打ち合わせとかそんなことではなく(TechLIONは勿論脚本ナシです)、ご挨拶を兼ねた軽い世間話。今回のこの時間は、今まで一番テクニカルな話題で盛り上がったらしいですよ。

話し込んでいたらvol.4@大阪にご出演くださった中野先生もご挨拶に見えました。前回はありがとうございました。是非今夜も楽しんでいってください。

参加者の皆さんも準備OK只今セッティング中ステージの方も、セッティングを進め、開場の時刻を迎えると少しずつ参加者の皆さんがいらっしゃいました。事前参加申込者がボチボチだったので少々心配しておりましたが、開演前に多くの方が来場してくださいました。ホッと一安心……。

本番スタート

みんなでかんぱーい!開演の19時30分を迎え、テーマ曲とともに司会の法林GM&馮Pが登場し、本番スタート。法林さんにとって神戸は出身地でもあるので特別な思い入れがあるそうで、そんな話を交えてご挨拶。でも、今回は準備の段階にだいぶページを費やしてしまいましたので、「飛ばしましょう」。でもトークの前に皆で乾杯したことは重要なので紹介しておきます。

 #1 松本悦宜さん―関西をセキュリティ話で盛り上げたい

松本悦宜@神戸デジタル・ラボさん今日のトップバッターは松本悦宜神戸デジタル・ラボさん。今日やるプレゼンのタイトルは「神戸で学ぶセキュリティ」

松本さん、大学院を出て今年会社に入った新入社員なのだそうですが、既にやっていることがスゴいですね。Mashup Awards 7に「リア充爆発しろ」という、リア充の位置情報を共有して地図上で爆発させるアプリを作って応募して、ねとらぼ賞を受賞したり。

ツクランドに想定外の事態
ツクランドに想定外の事態
ペロペロ.jp
ペロペロ.jp

それから、ペロペロ.jp。これは、短縮URL生成サービスだそうで、例えばhttp://あずにゃん.ペロペロ.jp/を中野梓の用語解説のページに転送させたりできるというスグレモノ!いやいや、スゴいなーと思ったのはそんなしょーもないもの(失礼……)だけではありません。

インターン時代から意図的にセキュリティホールの存在するWebアプリを作り(出題し)、知識を深めてきたそうです。そんな出題用に作ったサイトの一つがツクランド。これも勿論あるセキュリティーホールが仕込まれているわけですが。なんと、想定外のセキュリティーホールを見つけられてしまうというオチが!「よくぞ見破った」と言いたかったところですが、そこはちゃんと直して……。なんてこともあったそうです。

セキュリティー問題って、用語だったり仕組みだったりが小難しいですけど、これなら出題側も挑戦側も楽しくスキルを身につけられますね。私も参加したいなぁ。

今後の目標は、関西をセキュリティー話で盛り上げることだそうです。「関西人はどうしても東京と比べてしまう。負けているのは許されへん!みたいな」とのこと。そんなわけで、最後に地元で今後開催する勉強会(10/20姫路IT系勉強会,10/28Haskell 入門ハンズオン in 明石)を宣伝されてました。お近くの方、是非ご参加ください。

#2 村岡正和さん―もうバスワードにダマされんな

村岡正和さん続いて登場したのは村岡正和@バスタイムフィッシュさんで、プレゼンタイトルは「HTML5時代のWebクリエイターに必要なこと」です。(→当日スライドはこちらです)

HTML5-WEST.jp代表として有名な村岡さん。神戸中心にフリーで、Webアプリの設計開発から、それで業務をどう改革していったらいいかなどのコンサルティングまでこなしていらっしゃいます。

そして恐らく今日のゲストの中で一番熱くメッセージを訴えていらっしゃのではないかと思います。お酒をグビっと呑んで机にカンっと置き、写真のとおり立ってプレゼンされてました。まさにWeb/HTML5の西の雄!

HTML5。みなさんご存知ですよね。じゃあ、HTML5って何ができるのか?そんなところからトークがスタート。Googleのホリデーロゴ等でも時々見せ付けられますが、いろいろできるんですね。Canvas機能を使ったこんなのとか、こんなのとか、こんなのとか、こんなのとか……。他にも GeolocationWebSocketWebStorageIndexedDB、さらにはGPSと繋がるなど従来のWebアプリにできなかったことが色々可能になりました。

HTML5時代の制作者に必要なこと
HTML5時代に必要なこと
地球-火星間通信にはHTML5必須!
火星との通信にHTML5必須!?

HTML5はWeb制作を変えてしまいます。グラフィック、ネットワーク、データベース……、専門分野が増えることで、これまでの知識だけでは不十分になるばかりか、これまで異業種とされていた人々がどんどん参入してくるでしょう。

そこで村岡さんはこう主張します。(→右写真) 自分の専門分野を他者に負けないように深め、広がった分野の全体を見通せる知識を持ち、常に新しいことに取り組め、と。当たり前に聞こえるかもしれませんが、確かに実践できるかといったら難しいことです。

また、コミュニケーション力も更に重要になってくると言います。それは専門分野が増えて、一人でカバーするのが難しくなってくるからというわけです。複数人での開発といえばアジャイル開発という手法がありますが、計画に柔軟性を持たせるためのこの手法を無計画でもよい手法と誤解してはいけない!など、トレンドの移り変わりが特に速いこの業界において、バズワードにダマされんな、と警鐘を鳴らしました。

Web業界で生きていく厳しさを見せられましたが、興味深い話です。 そしてしばしの休憩の後、後半戦へと続くのでした……。

 #3 岡田陽一さん―コツは休憩時間に「どこかで止まって」と頼むこと

岡田陽一@ふわっとさん後半戦お一人目は、岡田陽一@ふわっとさんです。写真撮影の仕事を長くされてきており、プロのカメラマン。

プレゼンのタイトルは「30分でわかるITイベントでうまく撮影するポイント」ということで、TechLIONの取材担当である私はこのトークが気になってました。そして、このブログにもそのトークの内容をコッソリ取り入れてます。(読めばきっとバレます)

最初に衝撃的な一言。

photographは写真と訳されますが、photoとgraphを直訳するなら『光画』とでも言うべきもの。写真は真実以外も写るんです。

うぁ、そこまで言い切ってしいますか。確かに最近は目を大きく写すデジカメとかありますが、そういうあからさまな細工ではなくても撮り方次第で印象は随分変わるといいます。

活気あるイベントに見せるには簡単な質問に答えているシーンがいい
勉強会に活気を見せる一枚
撮り方次第で混雑してるように見せられる、と聞いてTechLIONで実践してみた
盛況具合は撮り方次第

例えば、左側の写真。この中にさらに2つのスライド写真があります。(一つは左上に貼り付けました) どちらも同じ勉強会の風景ですが、撮る位置によって参加人数に関する印象が全く違います。確かに!そこでこの写真も、このTechLION会場を真似して撮った写真になってるんです。「じゃあ本当はあんまり参加者居なかったのかって?」そ、そんなことないですよね。>参加者の皆さん

また、右側の写真。皆、手を挙げています。これもイベントを活気あるように見せるポイントで、簡単な質問で皆が手を挙げる瞬間を狙うのだそうです。なるほど。しかし、この写真(CSS Niteにて)、女性率多いですがこれも何かそういうテクニック使っているのですか?と質問すると、「CSS Niteは女性率高いんですよ。これは真実で、写真は真実も写るんです」と一言。どっちなんですか(笑)。

他にも岡田さんが気を遣っているコツがいくつかあって、一つは発表者の手が動いていていかにもプレゼン中であるように印象づけること。もう一つはその背景にスライドが写っていること。というわけで、このブログの岡田さんの写真もその話を聞いた後、撮りに行った一枚だったりします。

ただ、スライドを映している会場は暗いので動きっぱなしの発表者はブレ易くてカメラマン泣かせ。そういう人には休憩中に「本番中どこかで止まって」とネゴシエーションするのだそうです。そうすればロクロを回して静止してくれる人もいるのだとか。な、なるほど……、勉強になりました。次回TechLIONのゲストにお願いしてみます。

#4 安田豊さん―与太度、足りてますかー?

安田豊@京都産業大学さん今回のTechLIONも残すはあとお一人となってしまいまして、取りを飾るのは安田豊@京都産業大学先生。

私はびっくりしました。お名前のとおり、何と個性豊かな方なのかと!トークを始めるやいなや、「あの皆さん、与太度足りてますか?」と言い出し、ステージ上からおつまみを注文。

いや、TechLIONならここまでは普通です。何がびっくりしたかって、届いたおつまみをポリポリ食べて、食べながら喋って、しかも吹き出すという……。いや、わかります。そうやって来場者の肩の力を抜かせるための余興ですよね。ありがとうございます。TechLIONは先生のような方大歓迎です。でも、間違いなく神戸TechLIONの記憶に残るワンシーンとなりました。

取材してきた錚々たる顔ぶれ
取材してきた偉人たち
SoftwareDesignに寄稿してます
SD誌で記事書いてます

さて、安田先生。トークは題して「おいしい話はどこにもない。シリコンバレー・エンジニアへの取材で感じる彼らの総力戦。」 皆様、雑誌Software Designに安田先生が記事を寄稿しているのはご存知ですか?主にシリコンバレーでコンピューターの歴史を築いてきた偉人達にインタビューする記事なのですが、その取材話というわけです。

昔は高校生・大学生だった自分が読んでワクワクするような記事が多かった。でも今の雑誌ってハウツー的なものが多くて。例えば「○○をインストールしてみました」とか。「あれはちょっとワクワクせんなぁ」って思った……

そもそもこれが、そのような記事を書かれている理由だといいます。小雑誌をやってる一人として私も身につまされます。

そして、実際に取材をしてきた偉人達の話へと移るのですが……。「とても全部は紹介しきれないので飛ばしましょう」(→取材した偉人の数々は前述のスライド写真で) ということで、Brendan Eich(ブレンダン・アイク)の取材話を紹介しました。

リンク先にもあるとおり、彼はJavaScriptの生みの親。そしてMozilla社のCTOとして知られる人物です。

恐るべき不屈の精神
恐るべき不屈の精神
Brendan Eich「データを棺桶に入れるな」
Brendan Eich

取材時のBrendanの話によれば、彼はデータを棺桶に閉じ込めるなと言っていました。これはFlashのようなベンダーのライセンスがなければ開けないコンテンツを指しています。この棺桶から解放するためにハードウェアを駆使した描画環境を作るんだと主張し、半導体からソフトウェアから、そしてベンダー非依存の規格の策定まで、あらゆるアプローチでこれ(=HTML5)を成し遂げようとしました。これらはかつて在籍していたSGIMicroUnityNetscapeで身につけた技術の総動員でした。ところが一方で、動画においてライセンス縛りのあるH.264をMozillaは受け入れざるを得なくなってしまいました。でも、彼は

“We lost one battle, but the war goes on”
一戦には敗れたが、戦争は続く。

Waldemar Horwatへの取材のチャンスをください。
彼を取材したい!!
全てを投入し不屈の精神を持っている
全てを投入/不屈の精神

といって、決して諦める事無く、今でも戦いを挑んでいます。そんな彼の壮絶な話を聞いて安田先生が感じたのは、シリコンバレーの人々の「全てを投入」「不屈の精神」だったといいます。何という執念なんでしょう。恐ろしくもありうらやましくもあります。

という感じで取材を続けていらっしゃる安田先生ですが、最後に一つお願いがあるそうです。ActionScript3に関わり、今はGoogleに在籍しているというWaldemar Horwatにコンタクトが取れるという方は是非紹介してくださいとのことです。お心当たりの方は是非安田先生にご連絡を

 皆様ありがとうございました

今回のレポートだいぶ長くなってしまったので「巻き」でまとめますが、実に面白かったですよ。

というわけで、会場やUstreamで、観覧者としてゲストとして現地スタッフとして、参加してくださった全ての皆様に感謝を申し上げ、レポートを締めくくりたいと思います。ありがとうございました。

次回vol.10はもう来月!また頑張りますので来月もご参加よろしくお願いします。

vol.9 ご来場ありがとうございました!そしてvol.10のお知らせ

こんにちは、スタッフかなり屋です。
神戸のTechLION Vol.9、ご来場いただき誠にありがとうございました♪
また、Ustreamからご覧になったみなさまもありがとうございました♪♪

さて、次回のTechLION vol.10は六本木での開催ですよ!

開催日:2012年11月16日(金)
場所:SuperDeluxe (東京・六本木)

今回から申し込みサービスがdoorkeeperに変わりましたので合わせてお知らせいたします。

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (※事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
  • 事前予約フォーム
    TechLION vol.10

Vol.10の情報は
http://techlion.jp/vol10 で随時更新いたしますので、チェックしてみてくださいね。

みなさまのお越しをお待ちしております!

本日はTechLION vol.9です!

こんにちは、かなり屋です。
いよいよ本日は神戸にて、TechLION vol.9ですよ〜
みなさまチケットのご購入はお済みでしょうか?

当日券もございますので是非お越し下さい♪

そしてそして、今回はUstreamで配信しますので
遠方のかたがたも一緒に盛り上がりましょう!

Live video for mobile from Ustream

みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げます!!

vol.9@神戸まであと2日!

TechLIONスタッフによるリレーブログも2周目のアンカーとなりました。今シリーズのトリを務める法林です。

いよいよ2日後に迫ったTechLION vol.9。このイベントに懸ける想いなどをあれこれと書いてみたのですが、長くなったので大事なことを先に持って来ました。


ぜひ来てください!
思ったほど予約が伸びてなくて苦戦してます!
皆さんのご協力をいただければ幸いです!
事前予約の締切は10/3の13時。お申し込みは今すぐ!
見通しの立たない人は当日券でどうぞ!
予約はこちらで!


さて、大事な用件を済ませた後は、当初書き綴っていた内容に戻ります。今回、神戸という地方都市で開催するわけですが、ここでは東京以外の土地でのイベントについて想うことを書いてみます。

TechLIONを旗揚げした当初から、東京以外の街での開催はもちろん構想にありました。野望としてはBOØWYのような(今シリーズたびたび話題になるので敢えて使ってみましたw)ミュージシャンのコンサートツアーや、プロレス団体のシリーズみたいに全国を回ってみたいものです。しかし、まだ我々にはそこまでの人気も知名度もありません。何せ、ITエンジニアのトークライブというジャンルすら、ほとんどの人が踏み込んだことのない未知の領域。その面白さや魅力を知ってもらうところからのスタートです。

東京はそれでも人口が多く、ITエンジニアも多いので、比較的イベントがやりやすい状況にあるのですが、なかなかそれを東京以外の土地へ持って行くことは難しい。旅費もかかりますし、集まってくれる人もそれほど多くない。しかし、ないないと言ってるだけでは、いつまで経っても状況は変わりません。そんなときに思い出すのが、今回出演してくださる安田先生の言葉です。

安田豊先生
安田豊先生

安田先生とはもう10年来、「関西オープンソース+関西コミュニティ大決戦」(KOF)というイベントを一緒にやっているのですが、安田先生は常々、「おもしろいイベントは東京でばかり行われている、それをなんとか関西に持って来ることはできないだろうか?」と考えていて、それを具現化する場としてKOFに関わるようになった、という発言をよくされます。そう、全国の街で、おもしろいイベントを待ち望んでいる人は、たくさんいるはずなのです。

そうは言ってもすぐにいろんな街に行けるわけではないのですが、とりあえず旗揚げしたときから、「私達の地域でTechLIONをやって欲しい」という話があれば、できるだけ実現に向けて動こうと心に決めました。

TechLION vol.4@大阪
TechLION vol.7@名古屋TechLION vol.4@大阪とvol.7@名古屋

そして、最初に連絡をくれたのが、今回の現地スタッフとして動いてくださっている野方さんです。昨年は大阪でTechLIONを行いましたが、このときは野方さんが大阪でトークライブのできそうな会場を探してくださって、そのおかげで実現できました。次は名古屋のマツモトさん。こちらは名古屋Geek Barという常打ち会場とそこに集うコミュニティの方々まで一緒に動いていただき、安心して試合に臨むことができました。そして今回の神戸。こちらも神戸ITフェスティバルの皆さんにサポートしていただき、場所もVARIT.という素敵なライブハウスを用意してくださって、そのおかげで私は故郷のステージに立つことができます。

このように、まだまだ全国的な基盤を持つわけではない我々にとっては、東京以外の土地で開催するには地元の方々の協力が必要です。しかし、イベント開催に向けて尽力してくださる方がいるなら、できる限りいろんな街に出向き、このTechLIONという熱いイベントを全国に向けて発信していきたいと考えています。「私達の街でTechLIONをやって欲しい!」という話がありましたら、ぜひお声がけください。

これからも皆さまのお力添えをいただければ幸いです。TechLIONをよろしくお願いします。

新たな価値観との出会い

おばぁのソーキそば

スタッフの高坂です。
そろそろ暑さも和らぎ、秋の兆しが見え始めましたね。

実は今月は大忙しの1ヶ月でした。

 

そのスケジュールはというと

1日(土):OSC Shimane
7・8日(金・土):OSC Tokyo/Fall
15日(土):WordCampTokyo 2012
22日(土):OSC Okinawa

なんと怒濤の4週連戦!

 

そして昨日、OSC Okinawaを無事終えて、ほっとしたのもつかの間、スタッフブログの担当であることに気付き・・・。
25日の夜、焦ってブログを書いています←いまここ

 

 

何を書こうかなぁ〜と色々考えているところなのですが・・・。
実は私、OSC現地担当に配属されてからそろそろ2年が経とうとしています。正確には11月いっぱいで2年になるのですが。

 

この間およそ30もの開催に携わって、思うことがあります。

 

それは、イベント会場に行くってとっても大事だということ。

 

重要なのは、「イベント会場のその場にいる」ということだと私は思います。ちょっと変な表現をしましたが、その時の空気はその場にいないと感じられないし、いろんな人との交流もその場にいないと生まれないものです。

 

 

話は変わりますが・・・。

 

 

実は、怒濤のスケジュールを追えて一昨日まで少し沖縄でのんびりしてきました。
石垣島から竹富島、小浜島へ渡って来たのですが、こんなにITが発達した時代にもまだ、このような場所があるんだなぁと、衝撃でした。

 

そして、特に印象的だったのは竹富島でした。

家の周りを取り囲むのは、石を積み上げただけの昔ながらの石垣。
木造赤瓦の民家と白砂が撒かれた道。
家に植えられた島バナナや、ドラゴンフルーツ。
島を取り囲むエメラルドグリーンの海。
おばぁが作ってくれた沖縄そばのおいしさ。
そして、デビューしたての水牛、琉太とおいちゃん有田さんとの出会い。

 

牛車と竹富島

それはすべてが未知との出会い。新しい価値観との出会い。
もっと知りたい、もっと見たいという思い。
心地良さとそれをまた感じたいという思い。

 

これって、イベントに参加するのと同じ感じなんじゃないかなぁ。

 

イベントに参加することと旅をすることって、似ていないようで似ている。

 

 

TechLIONは、お酒を飲みながら大物ゲストのすごい話が聞ける最高の場所。

お酒が入って緊張がとけたら、思い切って質問しちゃったり。
隣の人と意気投合して、2次会でもっと盛り上がったり。

な〜んてことも、「その場にいる」から起こることなんですよね。

 

 

さてさて、10月4日(木)は神戸でTechLIONが開催されますよ。是非ご参加くださいね。

 

【開催概要はこちら】
http://techlion.jp/vol9

【TechLION vol.9のお申込みはこちら】
Zusaar (twitter,facebook,mixiのいずれかのIDが必要です)
VARIT.のチケット予約フォーム (ソーシャルIDの類は不要です)

 

次回は法林さんです。お楽しみに!

村井先生との出会い

tomochaです。

11月にTechLION Vol.10が開催されますが、今回のメインゲストは、有名な村井先生。簡単に紹介すると、JUNETの設立、WIDEプロジェクトの発足、インターネットの技術基盤作り等、世の中に多くの功績を残してきています(by WikiPedia)。最近だと、NHKで放送されていたITホワイトボックスへの出演などで見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私と村井先生との出会いは、WIDE Project。当時、無知な大学生が、共同研究組織でも無いのに、飛び込み、年2回開催されるWIDE合宿という場で出会い、今に至ります。そのときに、村井先生と盛り上がった話題は、激辛の食べ物。村井先生は辛い物が好きということで、デスソースをポテチにつけて、デスポテトといって、「これ、うまいな。なんて言うソース?教えてくれ。」というのがきっかけですね。同様にこのあたりのタイミングから、砂原先生や、山口先生にも出会い、奈良先端大(通称NAIST)を受験した経緯があります。といっても、覚えていてくれているか、わかりませんが…(笑)

激辛の食べ物はさておき、それ以降ちょくちょくと顔を合わせることもありましたが、一番すごいなと思ったのは、プレゼンや授業。とてもわかりやすく、その話題がとてもおもしろいと言うこと。TechLIONでも期待間違いなし!!
日本語の講義だけではなく、英語でも、聞き取りやすい発音で丁寧にしゃべっていただけるので、英語が苦手でも、何とか聞き取ることが出来ますね。

どのような授業か興味のある方は、SOI(WIDE University School of Internet)やKeio University SFC Global Campus等に授業が公開されているので、見てみると良いでしょう。

というわけで、TechLION Vol.10 でお待ちしております!
あっ、TechLION Vol.9は10月に神戸開催で安田先生も出演されますので、そちらも是非。

【TechLION vol.9のお申込みはこちらから>ポチ】

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    • VARIT.のチケット予約フォーム (ソーシャルIDの類は不要です)

次のバトンは・・・・。高坂さんお願いします!

BOØWY以後の研究開発とTechLION、そしてシェルスクリプト

USP研究所、上田です。こんにちは。

なんだかこのブログでBOØWYの一大ブームになってますが、これTechLIONのブログですよ!

・・・ところで、私もBOØWYはよく聞きました。と言いますか、この前CDを買いなおしました(お前もか)。

ご存知のとおりBOØWYは後の世代にかなり影響を与えましたが、後に続く方も大変だと思います。同じようなバンド構成でオリジナリティーを求めても、なかなか独自性というのは打ち出しにくいものです。単なる憧れとか真似を超える何かがないと、模造品のまま人生を食いつぶすことになりかねません。

BOOWY?
本当はここにBOØWY+タモリの合成写真をはりたかったが出典が分からんので断念。これも尊敬すべきオリジナリティーだと思う。

知っている人は知っていることですが、世の中の研究者と言われる人たちは「オリジナリティー」という言葉にとても強く反応します。世の中にないものを見せ続けないと、仕事が来なくなります。

ただ、これが非常に難しい。たとえ既存のものの派生であったとしても、世の中にないものを作るという作業にはショートカットがなく、何かをじっくり観察したり勉強したり弄ったりして、アイデアが降りてくるのを待つしかありません。あるいは人と違った考え方ができるかどうか。

私がTechLION で人の話を聞いているときは、漠然とそのようなことを考えて出演者を眺めていますが、なにかが降りて憑依している人が多い。(余計なことを言えば、司会の二人もなにか取り憑いているとしか思えません。正直なところ何を考えているのかさっぱり分かりません。)そういう憑依集団がガーッとしゃべっても、聞いている方は単なるフォロワーにならずにきっちり話を受け止めると、ためになるんじゃないかなと考えています。

壇上はキケン人物でいっぱいである。

私は私で、あることに気づいてシェルスクリプト道(sh道)を邁進しております。が、普段は頭をひねってもなにも降りてこないのが凡人の悲しいところ。目の前の仕事を淡々とこなしていくしかありません。

うなっても、出るのはおなら、ばかりなり。

 

・・・お粗末さまでした。

ということで、BOØWYから無理やり話を戻しましたんで、次はTechLIONに集中して執筆お願いします。次は・・・次は誰だっけ???とりあえず終わります。んでは。あ、ともちゃですか。夜露死苦おねがいします。

vol.9 演題と概要が決まりました

こんにちは、かなり屋です。
神戸初開催のTechLION vol.9。ついに演題と概要が発表されました!

◆“おいしい話はどこにもない。シリコンバレー・エンジニアへの取材で感じる彼らの総力戦。” 安田 豊
◆“HTML5時代のWebクリエイターに必要なこと” 村岡 正和
◆“神戸で学ぶセキュリティ” 松本 悦宜
◆“30分でわかるITイベントでうまく撮影するポイント” 岡田 陽一

お酒飲みながらワイワイ聞けるのがTechLIONなのです☆
楽しみ楽しみ!!

詳しい内容は
http://techlion.jp/vol9
をご覧ください。

参加申し込み方法はこちら!
Zusaar (twitter,facebook,mixiのいずれかのIDが必要です)
VARIT.のチケット予約フォーム (ソーシャルIDの類は不要です)

約束の地 神戸

こんにちは、かなり屋です。

そういえば、はじめて馮さんにお会いしたとき、まず目が行ったのがあのiPhoneケースだったのを思い出しました。私もBOØWYが大好きなので、うれしさのあまりぶしつけにBOØWYの話責めをしてしまいました。馮さんの優しいご対応は今でも覚えています。私のように唐突にBOØWYの話題をふっかける人、たぶん少なくないとお察しいたします。。。

布袋モデル
ご好評につき再び登場の馮さんのiPhoneケース。私もお気に入りです:-P

次回のTechLION vol.9は神戸開催ですが、1987年に神戸で行われたBOØWYの伝説のライヴ”CASE OF BOØWY”のラストの曲は”ON MY BEAT”でした。これ、馮さんの大好きな曲だそうです。きっと馮さんはこの歌をテーマソングに神戸の地へ?
神戸での熱い戦いはIT業界史上伝説のライヴになるかもしれませんね。

私の話で大変恐縮なのですが、私にとっても神戸は約束の地なのです。
思えば、法林さんを初めてお見受けしたのが昨年神戸で行われたOSC Kansai@Kobeでした。

法林さんのMCを拝見して、何だか格闘技のジャッジみたいだ!という印象を強烈に受けました。その場でプロフィールを調べたらプロレスファンだとわかり、自分のカンに心の中で思わずガッツポーズでした(笑)
そのかたの人となりだけではなく技術力までたっぷりひきだせるなんて、、、と試合を食い入るように見ていたことは今でも忘れられません。

フレンチトースト
ホテルオークラ神戸のフレンチトーストもしっかり堪能しました。おいしかったです♪

“人の輪にとびこむこと、たくさんの人と話すこと”

これは、私が強く影響を受けた人から教えられた行動指針です。
実は、これを実践しようと飛び込んだ初めての場所が、その神戸のOSCでした。

知っている人が誰もいないのに、勇気を出して懇親会にも参加しました。やはり自分の無謀さに後悔し通しでしたが、はるばる北海道から来てくださった沢田周さん(@bokusama)さんが気さくに応じてくださったのが大変ありがたかったです。私も北海道出身なので地元ネタで大変楽しかったです。沢田さん、あの時はありがとうございました〜

半年後にTechLIONでのお手伝いの話を目にしたとき、最初はずいぶんと気後れしましたが、神戸での経験を自分の中でかみしめながら思い切って手を挙げてみました。
誰のつながりもないような人間をあたたかく受け入れてくださったのが、事務局の鎌田さんでした。
鎌田さんは、打ち解けたり人と人とをつなぐのがとても上手なんです。鎌田さんのおかげでTechLIONメンバーのみなさんはもちろん、関わりのあるかたがたともお知り合いになることができ、どんどんつながりが増えて行きました。

あの時神戸へ行かなかったらと考えると、ご縁とはは本当にすごいものだな、としみじみ思います。みなさま、これからもどうかよろしくお願いいたします。

そしてそして、もし私のように新しい場に躊躇しているかたがいらっしゃいましたら、TechLION vol.9@神戸はきっとすてきな時間になること、間違いありません。
みなさまを神戸でお待ちしております!

以上、自分の話ばかりで失礼しました。
次のリレーは上田さんにお願いいたします。

つながりがつながりを生む,リアルイベントでの出会い

TechLIONプロデューサー/技術評論社の馮です。こんにちは。
早いものでリレーブログ2回目の順番が回ってきました。

今回は,先週取材したアメリカ西海岸で行われたEvernote Trunk Conference 2012の模様から,IT系イベントから広がるつながりについてお話しします。

Evernoteオフィス
Redwood CityにあるEvernoteオフィス。シリコンバレーの青空のもと,とても心地良い環境のオフィスでした。

Evernote Trunk Conferenceについて

Evernote Trunk Conference(ETC)は今年で2回目となる,Evernote主催のテクニカルカンファレンスです。オンラインで実現する記憶サービスとして,ここ日本でも多くのユーザを獲得しているのが特徴で,今年6月には本社ヘッドクオーターをベイエリアのRedwood Cityに移し,ますますの成長を遂げています。

Evernote CEO,Phil Libin氏
Evernote CEO,Phil Libin氏。同社が目指す「100年企業」の理念に基づいた考えや戦略,発表を行いました。

今回のETCで印象的だったのは,「デザイン」「機能」「体験」といったキーワード。これらは,Evernoteに限らず,最近のさまざまなオンラインサービスで最重要課題として扱われています。理由の1つは,デバイスの進化,とくにスマートデバイスの登場が挙げられるでしょう。また,日本からはJapan Prizeを受賞したmemogramの開発チームが参加し,日本から世界へのさらなる展開が期待されるイベントでもありました。

これらの模様については,gihyo.jpのレポート「ライフスタイルに浸透したオンラインサービスの未来――ETC2012に見るEvernoteのこれから」でご紹介していますのでそちらをご覧ください。

メイン会場
メイン会場。約800名の参加者が集まり,大盛況のうちに幕を閉じました。

(海外)取材の楽しみの1つは現地の人たちとの出会い

さて,(海外)取材での楽しみの1つは,現地の方たちとの出会いです。毎回毎回新しい方たちとの出会いがあり,そこからさまざまな情報を得たり,楽しい時間を過ごすことができます。
今回のETC取材でも,Evernote本社の方たちをはじめ,他のメディアの皆さん,新サービス開発をするスタートアップ企業の皆さん,旧友の会社(btrax, Inc.)に来ているインターンの皆さんなどなど,数え上げたらキリがないくらいの出会いがありました。

ただ出会うだけでは面白くありません。そこでいろいろな会話をし,つながりを深くしながら新しい発見・価値観を広げられることが,新しい出会いの醍醐味です。

今回の取材で言えば,取材目的であるEvernoteの話題はもちろんのこと,自分の仕事の話,また,海外の方たちからは「今,日本で流行っているサービスは何か?」といった質問を受けたり,ときには昨年起きてしまった悲しい出来事である東日本大震災に配慮してくれたコメントを貰ったりと,自分の知見を広げ,ときに人の温かさを感じることができました。

ちなみに,インドネシアのメディアの方に会ったときに,「今,日本を始めアジアでも流行っているLINEって知ってる?」と聞いてみたところ,「もちろん知ってる」との返事が。ただ,日本ほどスタンプを使ったコミュニケーションは活発ではないそうで,流行りのサービスでも国によって使われ方が違うんだなーと新たな発見があったのも印象的でした。

他にも,余談ではありますが(笑),僕が持っているiPhoneケースがきっかけで話題が盛り上がりました。
僕は写真のような布袋寅泰仕様のiPhoneケースを使っているのですが,それを見た方がたまたまBOØWY好きで,そこからBOØWY談義が始るなど,まさかアメリカ西海岸でBOØWY談義とは!と,思わず予想外の会話が広がるのも,こういった新しい出会いの楽しさです。

布袋モデル
布袋寅泰仕様のiPhoneケース。僕のお気に入りです:-)

つながりがつながりを生んでいく

ここまで話してきたのは,取材やイベントを通じて出会ったときの,その瞬間の楽しさであり,さまざまな経験なわけですが,そういった出会いはその場限りで終わるものではありません。
その出会いがあるからこそ,次のつながりが増えていくのです。

自分の経験からの一例を挙げると,今回のETC取材の一番最初のきっかけは,2008年の西海岸取材にて,現在Evernoteに在籍している佐藤さんとの出会いでした(詳しくは「第4回 シリコンバレーで働く人たち―Google,Adobe,フリーランス(前編)」をご覧ください)。

そこからの縁で,gihyo.jpでの連載「[公式]Evernote API徹底活用レシピ」が始まったり,Evernote日本法人のチェアマン外村さんとの出会いがあり,今回の取材につながったわけです。

これは,僕自身がメディアという立場で,少し特殊な状況だからかもしれませんが,それでも,1つの出会いをきっかけにさまざまなつながりが生まれ,そして,今もなお続いています。

もう1つ余談ですが,前述した旧友であるBrandonは,もともと2005年に彼が来日した際にWeb関連の雑誌連載企画を打ち合わせたのがきっかけで,そこからやりとりが始まり,今ではお互いが現地に行くときに会って話したり飲んだり。今回は,btraxのオフィスにお酒を買い込み,今,日本からインターンとして参加している学生の皆さんとちょっとした懇親会の場を設けることができました。こういった新しいつながりも,最初の出会いがあってこそ,です。

このように,たった1つの出会いからさまざまなつながりが生まれ,またそのつながりが次のつながりを生んでいくのではないかと僕は思っています。

ただ,大事なのは未来の何かにつなげていくために出会いを求めるのではなく,まず,その瞬間瞬間の出会いを大切にし,そして,1年後,2年後と時間を経過したあとに,そのときの出会いがあったことをこうやって振り返れる関係性を築いていくことなんではないかなと。最初の1回があるからこそ,継続が始まるわけです。

その点で言えば,TechLION GMの法林さんやスタッフの鎌田さんをはじめとしたTechLIONチームとも最初の出会いがあり,今,こうして一緒にTechLIONをやっているのです。
あれ?法林さん,鎌田さん,最初の出会いっていつでしたっけ?(笑)

10月4日は神戸初開催となるTechLION vol.9

さて,TechLION vol.9のスピーカーの1人,安田さんとも本当に長い付き合いで,1番最初は(イベントではないですが)『Software Design』での記事を担当させていただいたのが始まりでした。その後のKoFをはじめ,いろいろなイベントでお会いすることも増え,今もなおお世話になっています(その辺の話は10月4日に!)。
あと1ヵ月ちょっとでTechLION vol.9が開催されるわけですが,

  • TechLIONに初めて参加する方はこの先のつながりに続いていくきっかけの場として
  • 2回目の参加の人は3回目につなげていくステップとして
  • それ以上参加している人ももっともっとつながりが広げていけるように

ぜひとも神戸にお越しください。
TechLIONスタッフ,スピーカー一同お待ちしております。

次回のエントリバトンは,本ブログ制作担当のかなり屋さんにお渡ししますー


■TechLION vol.9
開催概要↓
http://techlion.jp/vol9

お申し込みはこちらから↓
http://www.zusaar.com/event/362008
http://www.varit.jp/