vol.13報告(2/2)―若き2人のエンジニア、そのヤル気は変態級!(←褒め言葉)

後半ゲストの2人TechLION取材班まつうらです。vol.14申し込みが始まりまして、早速話題は次回へ移りつつありますが、vol.13の話ももう少しお楽しみください。……というわけで前半戦に引き続き、後半戦のレポートをお届けします。

vol.13の後半戦ではさらに2人の選手(ゲスト)が登場!サイバーエージェントミクシィというソーシャルメディア企業で活躍する若手エンジニア。聞けばどちらも同じ研究室の仲間だったといいます。二人はそれぞれに企業で、どんな経験を積み、どんなことを考えたのでしょうか。

■第二部 ジャングルバス.com

まずは選手の紹介からというわけで、両者のプレゼンテーションからスタート。

#1 紫竹佑騎さん―もう全然チャラくないですから!

紫竹佑騎@サイバーエージェントさん一番手は紫竹佑騎@サイバーエイジェントさん。苗字は「しちく」と読むそうで、79と略されていました。

学生時代はPBXのAsteriskを使ったり、Turbolinux社にインターンに行くなど経験しつつ、音声認識の研究をしていたそうです。二番手に登場する同研究室の同級生田中和紀さんとは卒業旅行も一緒に行った間柄。そんな彼の誘いでOpenIDコンテストに出た事も。あと、2ちゃんねる世代ということで、その手のコンテンツ(面白Flashとかオラエモンとかカトゆー家断絶あたり)を毎日見まくってたり、今ではTwitterにFacebookにtumblr、あとアニメの曲がたくさん流れてくるSoundCloudなどがお気に入りとのこと。(あれ?自社のサービスはとのツッコミには、ガールフレンド(仮)と答えてましたね)

さて、その「自社」ことサイバーエージェントさんの話。「チャラいと思うでしょ?」ということで、会場にも質問してみるとやっぱりそういう印象を抱いている人はそこそこいるようです。しかし紫竹さんは「もう全然チャラくないですから」と力説。「アニメとか超大好きだし、休日はバーベキューとかしないしー……」←いやいや、その喋り方が既にチャラいわ!(byさくらの田中さん)

キラキラ女子
彼女達が顔採用だというなら、あなたは仕事で勝てますか?

サイバーエージェントには新聞にも掲載されたキラキラ女子と呼ばれる方達がいるそうなのですが、彼女達を顔採用だと馬鹿にする人がいるなら「あなたはその顔採用の人に勝てる仕事ができるのか!」というくらいに優秀なのだそうです。確かに、社長の藤田晋さんと一緒に焼き鳥屋にいっちゃえるくらい和気あいあいとした一面もあるそうですが、仕事で求められる能力はチャラいのとは正反対。特に藤田さんの見る目はスゴいそうで、紫竹さんがプロジェクトマネージャーを務めていた時など、経営者的・プロデューサー的目線からこちらが予期していた問題点を見抜いて叱ったとか。そんな出来事もあり辛くなった時期もあったそうですが、そういった目線が持てるようになったことはいい経験だったそうです。

#2 田中和紀さん―作らず、創る

田中和紀@ミクシィさん二番手は田中和紀@ミクシィさん。第一部で登場した田中邦裕さんも田中姓なので呼び分けに気をつけなければなりませんが、適宜呼び分けることにします。

既に紹介したように田中さんは、紫竹さんと同じ研究室の同級生。自然言語処理と音声認識の研究をしていたそうです。この頃田中さんもインターンに行っていたということで、インターン先は今の勤務先であるミクシィ。この頃は会員数が100万人からぐんぐん伸びていた時期で、インフラを支えるべくさくらインターネットさんにお世話になっててラックマウントしに行ってたそうです。

またやはりこの頃、未踏ユースに「思いが伝わる情報デザインツール」というプロジェクトで応募して、見事採択。これはWeb上に写真や日記を投げ込むと勝手にWebマガジン化してくれるもので、今田中さんが推進しているノハナに繋がるサービスだったといいます。

ノハナにおける様々な仕事
これだけのことを、たった4人でこなしている。

ノハナといえばTechLION試合後のつい先日、スゴい事になりましたが、このサービスはミクシィ社内のイノベーションセンターというスタートアップ企画を生み出す部署で走り出したサービスだそうです。メンバーは田中さんを含めてたった4人。与えられる予算も少ない中で、サービスに必要なシステムの構築やデザイン(3か月以内が条件)、運営上必要な各種雑務、そして収益を上げる仕組みの構築まで、全て自分達の力でなさなければならないそうです。しかも何と、ミクシィ社のメインサービスであるmixiブランドは使わず、ゼロからの新規サービスとして展開することが前提とのこと。

こんな厳しい条件の中で学んだことこそが、冒頭で示した「作らず、創る」だったそうです。今、IT業界はますます競争が激化し、巨大企業が資金力や規模にものを言わせてベンチャーの前に大きく立ちはだかるようになってきました。しかし一方で、便利なクラウドサービスが次々登場するなどしてきてます。おかげで今IT業界では、自分で一からプログラムを作らなくてもある程度のところまでサービスを創り出せる時代に……。ここから生まれた発想だといいます。ノハナを創ることで、技術、サービスの作り方、価値検証方法等を学ぶことができ、こうしてビジネスの基礎を身に付けられることがありがたいそうです。

■最後はトークバトルで盛り上がる

今宵もトークバトル本日の選手が全員紹介された後は、トークバトルで盛り上がりました。第一部で登場したさくらの田中さんも再登場し、今期注目のアニメの話から、仕事の話、会社の話、開発環境の話など、エンジニア談義で湧きました。

え、バトルというほどの激しい論戦はあったのかって?……もちろんありましたよ。仕掛けたのはさくらの田中さんなのですが。それぞれの会社で、楽しく仕事をしていると言う二人に対し、「(サイバーエージェント社長の)藤田さんに対して腹立った事ないんですか?」とか「(ミクシィ元社長の)笠原さんに腹立てたこととかないんですか?」と、執拗に答えを求めたのです。優秀な二人は「全然無いですよ!」と応戦。するとその攻防を聞いていた馮P、「さくらの社員の方に、田中社長に対して腹立てたことあるかを聞いた方がいいですよね」と、ナイスなカウンター!そこで、観戦しにきていたさくらの研究所所長さんに聞いてみたところ「今週はまだないですね」と、クールな回答。この日はまだ火曜日でしたが果たして週末まで腹立たれずに済んだのでしょうか、油断なりませんね。

また中盤では、会場から「プログラム組むのは変態でないとできないらしいですが、皆さんはどうですか?」という質問が飛び出し、一時変態自慢大会に……。大して深刻に考えるわけでもなく終電逃したり、泊まり込んだりしてプログラム書くだとか、作ったプログラムがうまく動いた時は画面のソースコードを見ながら思わずニヤけるとか……、十分変態ですね。そしてそんな変態自慢をしている皆さんが、相手のエピソードを指して「それ、気持ち悪いですねー!!」と言うとか、皆さん一体どれだけ変態なんでしょうね(ご存知かと思いますが、ITの世界で「変態」というのは称賛・尊敬を表す言葉ですからね)。

◇ ◇ ◇

このようにして今回もまた、熱くて濃くて深いトークが満載のTechLIONとなったわけですが、その雰囲気は多少なりとも伝わったでしょうか。

それにしても、前半戦の田中さんもさることながら、後半戦から登場した二人もスゴかたったです。「終電後も会社に居て納得行くまでプログラム書いてます。だって仕事だし。ブラック企業って思われるかもしれないけど、僕は別に気にしてないです」と、サラっと言ってのけられるのは、頼もしく、羨ましいです。35歳定年説も単なる噂だとわかったからには、こっちも若い世代に負けちゃいられないですね。

ゲストの皆様、ありがとうございました。

■次回vol.14は海を越えて札幌

本州を脱出して北の大地で開催するTechLIONが、ついに次回となりました。東京を離れてやる回は、それぞれの地域でまた雰囲気がガラっと変わるんです。そこがまた面白い!次回は一体どんなトークが繰り広げられるのか?冒頭でもお伝えしましたが、昨日から予約受付を開始しましたので、是非ご参加ください。

来週水曜日からまた、いつものリレーブログに戻ります。次回担当はともちゃさん、よろしくおねがいします!