10月に入りました。2015年も3ヵ月を切ったところです。
そして、TechLION vol.23 も開催まで2週間を切りました。
「10年後の生活を支える最新IT動向を予測する4名が登場!TechLION vol.23は10月20日開催 」でご紹介しましたとおり、魅力的な4名にお話をいただきます。でも10年後ってどのぐらい先なの?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は14年前を振り返えることで、10年がどのぐらいの時間なのかを感覚的に感じ取ってみようと思います。
はて?なぜ14年前?10年前じゃないの?
皆さん、そんな疑問が頭に浮かんだかもしれません。なぜ14年前なのか――それは、そう。我がジャイアンツがV4を逃し、そして東京ヤクルトスワローズが14年ぶりにセ・リーグ制覇を達成したからです。くーーーーーー!悔しいです!ヤクルトファンの皆さん、おめでとうございます。CSでリベンジするぞ!
ちなみにこの「リベンジ」という言葉は、現ソフトバンクホークスの松坂が1999年に、当時のロッテのエース黒木と投げ合って負けたときに発した言葉。1999年の新語・流行語大賞となってますね。そういえば、ロッテは逆転でCS進出。5の倍数年の法則(2005、2010年と3位からCSで下克上して日本一達成)が成立するかどうか。
今シーズン1回だけ観戦した神宮球場で見かけた山田哲人ハイボール。 今年は本当にやられました。トリプルスリー、あっぱれ!
野球ネタ満載で前置きが長くなりましたが、さっそく14年前(2001年)がどんな年だったのかを振り返ってみます。
21世紀の始まり
まずは21世紀の始まりの年。「2000年12月31日は世紀末だー」「何かが起きるぞー」なんていうことで盛り上がったのも今は昔。IT関係であれば2001年よりも2000年の年明けのほうが印象的かもしれませんね(2000年問題)。ちなみに僕はNYのタイムズ・スクエア前で21世紀を迎えました。
ブロードバンド時代到来
まず、日本にとって大きな出来事はブロードバンド時代が到来したことでしょう。1999年のiモード誕生以降、モバイルインターネットが主流で、家庭でのインターネットは電話回線が一般的でした。しかし、2000年後半からの各種インターネットサービスの多様化、そして、2001年に入り、NTT東西が光ファイバーを有料で開放したり、「フレッツ・ADSL」のエリア拡大を行ったことで、家庭でのブロードバンド利用への意識が高まりました。そして、何と言ってもYahoo! BBのサービスインが、その動きに拍車をかけました。
インターネットインフラが整備されたことにより、ネット上でのコミュニケーション、そして表現の多様化につながりました。ネット社会基盤が整った年と言えるでしょう。
iPod誕生~ガジェット新時代突入へ
この年、後にさまざまなデバイス、さらにはUIやUXにも多大な影響を与えた1つのガジェットも誕生しました。「iPod」です。当時はまだApple Computer, Inc.とコンピュータメーカーとしての社名だったAppleが、コンピュータとは違う形での、ライフスタイルを豊かにするためのガジェット(音楽プレーヤー)を発表したのです。iPodがとくに注目されたのは、そのインターフェースでしょう。それまではボタンやスイッチを「押して」操作するのが一般的だったガジェットに、スクロールホイールというインターフェースを用意し、さらに階層構造を取り込むことで情報(楽曲)へのアクセスを容易に行えるようにしました。その後はタッチパネル型のUIを用意するなど、Appleが生み出したこのガジェットは、その後のデバイスへの影響はもちろん、さまざまな生活シーンに刷り込まれていると感じています。
Mac OS X誕生
もう一つAppleの話題を。iPodよりも約半年前にリリースされたのが、Mac OS X 10.0.0です。BSD UNIX由来のOSとして大変大きなインパクトを与えました。それまではCGやDTPといったデザイナー向けのコンピュータのイメージが強かったMacintoshが、UNIXベースに変わることでプログラマー向けのコンピュータとしての存在感を醸し出すようになったのです。2015年の今、TechLIONはもとより、多くの技術系イベントに行くとMac利用率が高いように思います。
Wikipedia誕生
こちらは米国での話題ですが、いわゆる「インターネットの集合知」「Web 2.0の先駆け」の1つでもあるWikipedia(英語版)が誕生したのもこの年でした。みんなが持っている知識・情報をアーカイブし、未来に役立てる。ソーシャルネットが登場してからはあたりまえになったこの考え方も、実はもう14年前に誕生していたんですね。
以上、簡単ではありますが、2001年(14年前)に起きたITやインターネット関連の出来事を振り返ってみました。通信インフラのように私たちの生活に直接的に役立つものから、iPodのように登場直後は変わり種として少し抵抗感を持たれたものまで、本当にさまざまな技術が生まれました。いずれも、2015年の今、その面影、その影響を受けた技術につながっているものばかりです。
最近はIoT(Internet of Things)という言葉が流行っています。IoTを取り上げる場合、よく、ハードウェア側のことばかりに注目が集まりがちですが、Thingsという言葉が意味するように、ハードウェアを含めたすべてのコト が、IoTの本質だと考えられます。今回TechLION vol.23にご登壇いただく4名は、まさに最前線でIoTのエッジの部分であり、裏側となる部分を観て、作って、広げている方たちばかりです。
10年後のTechLIONで今回を振り返ったとき、「あそこで取り上げられた技術って今、本当に役立っているよね」、そんな場にしたいと思っています。技術が広げる未来の世界を知りたい方、ぜひ10月20日、六本木SuperDeluxeへ足をお運びください!
■参加申し込み方法
料金パターン1 (事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
料金パターン2 (事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
(当日受付にて現金をお支払いください)
料金パターン3 (予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
(事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
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TechLION vol.23
次回担当は上田さんです。よろしくお願いします!