取材班まつうらです。今週のリレーブログを担当します。今日はTechLIONやいくつかの企業マークの豆知識を紹介します。
マークとは、組織の存在と思想を伝える入れ物
蓄音機に耳を傾ける犬(ニッパー)のマークといえば日本ビクター(現JVCケンウッド)、スリーダイヤといえば三菱グループ、日本の二文字をコウモリの形に意匠化したコウモリマークといえば日本石油(現JX日鉱日石エネルギー)。……という具合に、マークを見れば思い浮かぶ組織があると思います。
それでは、このマークはどうでしょうか?
TechLIONを思い浮かべてくださいましたか?ありがとうございます。
でも実はこれらのマーク、どれも上記各組織のオリジナルというわけではなく、同じマークを使用している別組織(注1)があります(ありました)。それでも共用している複数の組織の中から特定の組織が思い浮かぶのは、その組織が長きわたり生き続け、存在と活動を認知されたからといえます。逆にマークを制定する組織は認知の受け皿として、マークに自分たちの思いを込めます。
(注1)ニッパー犬マークは、日本ビクターの他にもHMV社やRCAレコード社が。スリーダイヤマークは、三菱グループ以外にも三菱鉛筆や三菱タクシー(現未来都タクシー)、弘乳舎(三菱サイダー)が、コウモリマークは日本石油の他にもニホンローソクが使用。
TechLIONのマーク、「グリフォン」とは?
TechLIONのこのマークの動物はグリフォンといい、ワシとライオンから成る架空の生き物です。役目はいくつかありますが、一つはギリシャ神話に登場する酒の神、ディオニューソスの酒甕(さかがめ)を守ることとされています。このように神話の時代から存在しており、細部の異なる多数の意匠があるものの、古くから様々な組織が紋章などに利用してきました。
TechLIONのキーワードはご存知の通り、「技術の草原で百獣の王を目指すエンジニア」そして「酒」ですが、グリフォンこそがこれらキーワードを体現し、TechLIONというイベントを執り成す者の思想を込めるに相応しいマークだった、ということです。
本当に「無事」に、立ち上がったTechLION第一回
私にとって思い出深い回を、敢えて選べと言われたらvol.1です。今から4年前、TechLIONというイベントの体を作り、グリフォンマークにその思想を込めて無事立ち上がった第一回です。ここでの「無事」という言葉は飾りではありません。立ち上げようとしていた矢先に起こった大災害で、立ち上がるかどうか、そもそも今そんなことをしている場合なのかと最後まで悩んだそうです。
しかし、立ち上がってよかったと思います。
以前編集長を務めていた雑誌USP MAGAZINE(現シェルスクリプトマガジン)でも紹介しましたが、sinsai.infoを立ち上げた古橋さんのトーク。住処を追われた親戚が私自身にはリアルにいる中で「ITは平常時の社会を潤す仕事。IT技術屋なんて非常時に一体何の役に立つのか?」という思いに苛まれていましが、そんな思い込みを吹き飛ばしてくれました。
TechLIONが立ち上がってから、私は毎試合毎試合、獅子王(ゲスト出場者)達が語る言葉とにハッとさせられてきました。酒を交わし、建前という鎧を脱いだ彼らが発する言葉には鋭さがあり、説得力があります。
このTechLIONらしさ。グリフォンマークと共にこの先ずっと守られていくことを願います。
vol.20開催のお知らせ
このブログでも何度も宣伝していますが、獅子王達のハッとさせられる一言がいつも何かしら聞けるTechLIONのvol.20が3/24(火)に開催されます。参加方法は、web予約(割安)、または予約なし来場で。
- 事前予約(2,700円を事前または会場払い、1ドリンク700円分込)
TechLION vol.20 - 予約なし来場(3,200円を会場支払、1ドリンク700円分込)
(事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
フライヤーにも勇ましいグリフォンが復活。とても嬉しく思います。
リレーブログのバトン、次は木下さんに託します!