ゼネラルマネージャーの法林です。
最初から話が脱線しますが、私がTechLIONのGMに就任したときに「3大GMを目指す」と言っていた残りの2大GM、すなわちスターダムの風香さんもDDTの鶴見亜門さんも今はその職になく、残っているのは私1人。規模はともかく細く長く続けるのだけは得意です。
そんなTechLIONも流れ流れてvol.34。サンシンとも読めるだけに空振りに終わりそうな予感を振り切り、渾身のストレートで、もしくは真っ向勝負で試合を用意しました。今回のテーマは「エバンジェリストのお仕事」。また脱線しますが、このタイトルは、スカパーのプロレス専門チャンネル・サムライTVの人気番組「インディーのお仕事」が元ネタです。この番組名にはさらに元ネタがあって、それは「ナースのお仕事」らしいです。
タイトルはネタで付けましたが、テーマ自体はずっと前から取り上げたいと思っていました。私もここ数年、さくらインターネットでエバンジェリスト的な仕事をしていて思うのですが、エバンジェリストって、能力的に特殊な仕事だと思うのです。本来、プログラムや設定ファイルといった、いわば記号を連ねることで仕事をするのがエンジニアなのに、そうして作られたものを人間の言葉で説明しなければならない、それがエバンジェリストの仕事です。この2つの能力には大きな隔たりがあると思っていて、そのせいか、エンジニアは全体的に言葉で説明するのはあまり上手ではないように思います。つまり、エバンジェリストという職業は、そういう隔たりの大きい2つの能力を兼ね備えている、例えるなら30本塁打と30盗塁を同時に達成するようなことを、日常の業務としてやってる人なのです。
エバンジェリストという職業を務めるにはどんな資質が求められるのか、素質やセンスみたいなものがあるのか、日々どんな努力や勉強をしているのかなど、聞いてみたいことがいっぱいあります。いっぱいあるなら試合を組んで聞いたらええやんと思い、今回企画した次第です。
肝心の出演者ですが、2人ぐらいはすぐ思いついて、すぐに声をかけました。1人はさくらインターネットの横田さん。一緒に仕事をしている人でもありますが、それを抜きにしても、私の中では「エバンジェリストといえばこの人」ぐらいのイメージがあります。もう1人はLINEの櫛井さん。櫛井さんは最初期のTechLION vol.3でYAPC::Asiaの人としてLTをしてもらったことがありますが、その頃とは立場も変わり、今回は本業での出演となりました。カルチャーエバンジェリストという肩書は個人的に気になってます。
そして、もうちょっといろんな人に出てもらおうということで、スタッフに推薦してもらって交渉しました。1人はMOONGIFTの中津川さん。特定の企業に所属して活動するエバンジェリストが大半の中、さまざまな企業から技術広報やDevRel(開発者との連携)といった仕事を請け負うという、独自の立ち位置で活動している方です。最後の1人はマイクロソフトの大森さん。AzureやAIのエバンジェリストをしていると聞いています。「聞いています」という言葉でわかるように、私は今回の出演者で大森さんだけ面識がなく、初顔合わせになります。未知の強豪と対戦できる、それも私にとってはTechLIONの楽しみのひとつです。マイクロソフトはエバンジェリストがたくさんいらっしゃるそうで、TechLIONに出るための社内予選とかあったら(ないない)、大変な激戦になりそうですね。
当日のトークは、前半は各出演者ごとに話題を設定し、後半はエバンジェリストらしい話題を全員に振ってトークをする予定ですが、なにせ全編フリートークだし最初から酒飲んでるしで、どういう展開になるかわかりません。ただ、今回はエバンジェリストの集まりなので、トークのスキルに関してはTechLION史上最強レベルであることが期待できます。きっと楽しいひとときをお届けできると信じています!皆さんぜひ遊びに来てください!チケットはPeatixにて発売中です!9月10日は日本橋サイボウズでお会いしましょう!