恋愛>上手く成就させる3つのコツ

アラフォー鎌田です。来週は誕生日なので何かちょうだい。久しぶりのリレーバトンブログですが、今日はTechLIONにまったく関係のない話題を提供したいと思います。

スタッフが増えて、スタッフページを更新してた時に気付いたんですが、私の特技は『恋愛相談』だそうです(3年半前に自分が書いた)。そういえばここ数週間、やたら迷える子羊sの話を聞いて、それなりのアドバイスをしてて、なんか集まるな、と気にしてたらそういうことか、ブログに書けということか。

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彼ら・彼女らに延々と話した内容を簡潔にまとめてみたいと思いましたので、自分のことは棚に上げ、”ここらへんができたらだいたい恋愛というものはうまくいくんではないか”という点でまとめてみました。婚活中の方、片思いの方、恋に迷う方、是非お読みになっていただき、活動範囲を広げていただけたら嬉しく思います。
そもそも恋とは落ちるものであって、運命だと位置づけて一人の人にまっすぐ突き進むものではないのだと思うのです。恋に落ちた自覚があるのであれば、以下、3つのことを実施してみて3ヶ月以上なにもなければ新たな海原を目指しましょう。

1! 自我を消す

好きな相手が偶然にも自分が好きだったら・結婚したいと思ってくれていたら、そんなに嬉しいことはありません。しかしやっぱり神様はいじわるで、はじめっから両思いの相手と巡りあわせる采配はしていないもんです。身勝手ぶる男に「お前のこと好きだけど結婚はできない」とか意地悪な台詞を吐かせたりするわけです。そんなこと言われたら「ナンだってー!時間返せばかやろう」とか言ってしまうわけ(昔話)でございますが、まだつき合って数ヶ月だったりしたらそれはまだ可能性があるんではないかという話でございます。だって頭に好きと言って、言葉の途中で方向転換、言ってはみたものの結婚重たい。ってことでしょう。女子に限らず、婚活男子が3回目のデートを成功させるのもここら辺がポイントです。自分のことはいったん相手の世界の中から消すのです。はて、彼・彼女らが本当に好きになれるものとは一体なにかを真剣に考えてあげるのです。そうするとあら不思議「焦ってないけど、いつかお前と結婚したいかも」と言葉を変えてくるパターンだってあり得るのです。結婚したいオーラ、子供欲しいオーラというのは男にとっては恐ろしいもの。婚活男子の3回目のデートは、恋愛経験の少ない女子からしたら身体を許すかもしれない緊張の回、「これが最後の恋なのかしら」と怖いものなのです。真剣に耳を傾ける人に、人は安心して話をするものですよね。そこで発見できる相手の理想像そのものが、もしかしたら自分とは真逆の家庭的な人間だったら・・・稼ぐ男が理想だったとしたら・・・そこで、その人のために自分を変えられるか、次の海原へ旅立つかは、・・・貴方次第。

2! 全て許す

友人で自宅にサーバーだらけの夫婦が居ます。Ciscoルータもマニュアル車も持つ独身女性が居ます(誰とは言わない)。彼・彼女らはこれらを宝だと思っています。だからいくらLANケーブルが廊下に大蛇のごとく転がっていたとしても、それが原因で自身が転んでしまっても、怒ってはいけません。電気代がばか高くても、怒ってはいけません。彼・彼女らにとっては何かの技術的検証こそが生き甲斐なので、自宅にそれらがないと呼吸ができないのと一緒です。全て許しましょう(浮気と一緒で、一度辞めてもまた手を出します)。腐女子がそれを告白したとしても、貴方を想う気持ちは別物です。実は年収200万程度だったとか(なんとか生活できる)。子供はたくさん欲しいとか(賑やかだ)。子供はいらないとか(既に子がいたら受け入れましょう)。事実婚でいいとか(契約書が嫌いなのかも)。とにかく好きな人からなにか告白されたら、まずは存在すべてを許しましょう(まぁ、借金・ギャンブル・犯罪など深刻なものは人生壊すかもしれないので、略)。

3! 与えるか、引き出すかを見極め、実施する

与えるといってもお金や物だけのことではありません。時間だってそうです。自分の貴重な時間を人に与えるというのは崇高な行為の一つです。では引き出すというのはなんでしょうか。引き出すというとATM的ものを想像しますが、男性の中には、女性に与えたいと自然に思う人がいるんです。「タカッテルように見られるのは嫌」とか20代女子は言うのですが、そこは自我を消しましょう。相手がなにをしたいか。余白がどれだけあるかを見るんです。時間かお金か。バブル世代の女性からしたら「奢ってもらって当然」という考え方もあります。もちろんこれには見極めが大切です。生活が苦しそうな人だと思ったら引き出す行為は危険です。もう2度と会えなくなります。忙しいモテる男性はお金を持っているもんです。上手に引き出しましょう。婚活男子は女性が支払おうとする前に当然のように支払いは済ませておきましょう。これらは一般的な女性と男性の例であって、ここ男女逆転してもわたしは一向にかまわないと思っています。自分に合う人は与えたい人でしょうか、引き出せそうな人でしょうか。引き出そうとばかりする人が集まれば、そりゃ成就する数も少なくなるとは思います。みなさん貯め込まずお金を循環させましょう。60を過ぎた女性の意見ですが、その人は「男は貢いだ分だけその対象物に愛着を持つ」と言い放ちました。秋葉原でフィギュア買うお金を認めつつ、自分にも投資をさせるのです。釣った魚にはえさをやらぬという名言もありますがね、魚だって死にますからね。冬眠前に備えは必要だあね。

以上!
2!が一番難しいかな・・・。
気を取り直して、フライヤーができましたのでお知らせします。

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プロフィールを見ると錚々たるメンバーで興奮しますね!当日、皆様にお会いできることを楽しみにしています。
お申込みはこちらから!

■参加申し込み方法

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
  • 事前予約フォーム
    TechLION vol.23

 

次回のバトンは馮さんです~!

 

皆さん、秋休みはいかがでしたか?

こんにちは。スタッフの高坂です。

 
今回のスタッフブログ、昨日公開のはずだったのですが・・・。
 
秋休み明けで頭がホケーっとなっている上に、ぎっくり腰に見舞われて、今必死で書いています(苦笑)

 
さて、まだ秋休み中の方もいらっしゃると思いますが、皆様リフレッシュできたでしょうか?
 
ライダー私の秋休みは。
 
静岡までバイクでキャンプツーリングに行く予定が、もろもろの事情から車で参戦することになり、しかも、走っているバイク仲間をカメラで撮影するという大役を任され、張り切ったところまでは良かったのですが・・・。
 
焼きそば窓を開けての撮影で強風にあおられ、後ろ向きでの撮影でおえーっとなり、へろへろになってキャンプ場にたどり着いたのは内緒です(笑)

 
キャンプ場は、周りに民家もなーんもない自然の中にあり、すがすがしい空気!
 
バーベキュー
久しぶりに都会を離れたなぁ〜。
 
自然の中でバーベキューをしながら素敵な仲間と過ごす時間は、本当に最高でした!

 
あー、休み終わっちゃったよ〜。
なんて愚痴ってないで、また頑張ります!

 
 
みなさんも、残すところあと3ヶ月となった2015年、頑張りましょう!

 
そして、次回のTechLION vol.23は10月20日(火)。
お申し込みは下記よりどうぞ。

 

■参加申し込み方法

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
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    TechLION vol.23

 

次回担当は鎌田さんです。よろしくお願いします!

 

10年後の生活を支える最新IT動向を予測する4名が登場!TechLION vol.23は10月20日開催

TechLIONプロデューサーの馮です。こんにちは。

今週,自分が関わっている事業の一環で青森県弘前市に行ってきました。弘前に行くのは1年ぶり2回目。9月も半ばということもあって,すでに冬の気配を感じさせる気候でした。とくに朝晩は肌寒く,気温も14度。もう秋がすぐそこまで来ていますね。

こちらの写真は,合間の時間に田舎館村で観てきた田んぼアート。色の異なる稲を絵具代わりに巨大な絵を描く,自然を最大限に活かしたアート作品。こちらは『STAR WARS』の世界を表現したもの。これはスゴイ!

田んぼアート。 iPhoneの普通の撮影では撮りきれなくてパノラマモードを使用しました。
田んぼアート。
iPhoneの普通の撮影では撮りきれなくてパノラマモードを使用しました。

新スタッフ追加!

季節の変わり目を迎えた今,TechLIONに新しいスタッフが増えました。田中千晶さんです。Webの世界で活躍する彼女には,本ブログの執筆を中心に,イベントなどのサポートを担当してもらいます。次回会場で会えるかも?!皆さん,お見知りおきを。

田中さんのプロフィールについてはスタッフ紹介ページをご覧ください。

vol.23,登壇者4名決定!

さて,TechLION vol.23開催まで1ヵ月あまり。ついに登壇者が全員決まりました。今回は全4名によるトークになります。

テーマは「10年後の生活を支える最新IT動向」。

日進月歩するIT技術は,専門的な用途のためだけにあるのではありません。今はまだ目新しく,触れることがないものでも,近い将来,それこそ10年後にはあたまりまえになっている可能性があるのです。たとえば,今ではあたりまえになったインターネット。これは元々アメリカの研究機関が軍事目的に開発していたものでした。

このように,未来にはあたりまえになり,私たちの生活を支えるであろう“今の”最新のIT動向に着目し,4名のスピーカーにその可能性,その先にある世界について語っていただきます。

まずはすでにアナウンスしているお2人。

Webを支える最新技術,HTTP/2

1人目は前田薫さんです。いまやインターネット=Webと言われるぐらいあたりまえとなった「Web」の基礎技術,HTTPの次期バージョン,HTTP/2をテーマに,WebとWebを支える技術,その先にある未来についてお話いただきます。

IoTとWebサービスで課題解決をするmyThings

2人目はYahoo! JAPANが開発した課題解決のためのアプリケーション「myThings」のエヴァンジェリスト,山本学さん。myThingsはIoTやWebサービスを組み合わせることで,私たちの身の回りの課題を解決してくれる生活に密着したアプリケーションです。まさに,10年後と言わず,今の生活を支えてくれるIT技術と言えるでしょう。

そして追加の2名をご紹介します。

先端技術が未来の普通を創りだす

3番手には,株式会社ユビキタスエンターテインメント(UEI)取締役副社長兼CTOの水野拓宏さんが登場します。UEIは「ハッピー・コンピューティング~先端技術でみんなの笑顔を作ります」をコンセプトに,先端技術を取り入れたさまざまなプロダクト・サービスを生み出す会社。そこでCTOを務める水野さんに,エンジニア視点で考えるITと未来の生活を語ってもらいます。余談ですが,水野さんと僕は大学の同級生だったりします。

HEARTをキャッチするサービスはどうやって生まれるのか?

最後にご紹介するのは,紅一点,今年「人々の「HEART」を掴む商品やサービス、プロモーションを責任もってプロデュースすること」を理念に掲げて設立した株式会社HEART CATCH 代表取締役を務める西村真里子さん。西村さんはこれまで,Web関連ツールやITを活用したクリエイティブエージェンシーのプロデューサーとして,世界をまたにかけて活躍してきた人物で,つねにITの最新動向を見続け,それを私たちの生活に近づけてきた仕掛け人。どんなお話が伺えるのか,今から楽しみです。

 

さてさて。

先ほど紹介した『STAR WARS』,一般公開1作目となるエピソード4が上映されたのが1977年,今から38年前です。その頃から技術がどう進化して,私たちの生活はどう変化したのか。振り返ってみるとさまざまなことが思い出されるでしょう。ちなみに1977年はアメリカにOracleが誕生した年。その1年前の1976年にはAppleが,さらに1年前にはMicrosoftが誕生した年です。今,私たちの身の回りにあるあたりまえのIT技術を生み出した企業は,この頃に生まれていたのです。おそらく当時のエンジニアたちも,熱い議論を交わしながらより良い未来を目指してさまざまなものを開発してきたのではないでしょうか?

今回のTechLIONでは,こうした企業が取り組んできたように,今の最新IT技術を見つめ直しながら,10年後の生活を支える技術,10年後の普通について,バラエティに富んだ4名に放談していただきます。

次回vol.23の開催日は2015年10月20日,場所は僕たちのホームスタジアムSuperDeluxeになります。

ぜひご参加ください!

 

■参加申し込み方法

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
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    TechLION vol.23

 

次回担当は高坂さんです。よろしくお願いします!

 

憂鬱な天気。

ご無沙汰しています。バトンが回ってきたTomochaです。

読者の皆様、秋雨をいかがお過ごしでしょうか。

梅雨が抜けて、暑い夏が過ぎ、過ごしやすくなったとおもう気温がやってきたと思いきや、ずっと雨。

20150909-tomocha我が家では、湿度が常に70%前後。布団など重たく感じたり、寝苦しかったり。また、いろんなものにカビがはえたり、インスタントコーヒーや調味料(唐辛子系)が数週間でダメになりました。唐辛子一味は、湿気を吸うことにより膨張して悲惨なことになってるんですよね。

てことで、いくつかやっている(やってみたい)対策を紹介します。

■ お布団の湿気や夜の寝苦しさ

お布団の切実さも実は結構大きいのです。寝るときは布団が重たくべとっとした感じになるので、外気温より少し低めにエアコンを設定し、除湿器として使用し ます。気温が徐々に低くなってきているので冷房をそれ以下に設定すると、24度とか(笑) 除湿にすると、エアコンの古さによっては、冷房より電気代が高くついたりするので要注意。人が過ごすときの快適さは、温度より湿度が重要なんです。(と、私は思っています。あ、極端に暑いとか寒いとかは別の話ね。)

本当に晴れる日があまりなく、お布団 を干すということができずに悲しい日々。悲しい…。

■ 調味料やインスタントコーヒーなどの湿気対策

冷蔵庫は雑菌が多いため、調味料とか入れるのは言語道断とかかいている記事をどこかで見たのですが、これってどうなのかとおもうんです。空気中に含むことができる水分は気温によって異なり、温度が低いほど、空気中に含むことができる水分が少なくなるんです。この空気中に含むことの出来る水蒸気量のことを、飽和水蒸気量っていうらしいです。この臨界点を超えたとき(すなわち空気中の水分量が同じまま、気温が下がったとき)、結露します。急激に冷やされた場合などですね。わかりやすい例としては冷たいコップの外側に水滴がつくことです。

話を戻して、冷蔵庫に入れておくと空気中に含むことの出来る水分量が少ないため、湿気にくくなります。よって、湿気て困るようなものは、あえて冷蔵庫にしまうというのは賢い選択だと思うんです。我が家では、味付け海苔や調味料の一部。インスタントコーヒーなどは湿気対策に冷蔵庫に入れていますが、今のところ湿気たりする様子はありません。また、調味料系の瓶やコーヒーなどの瓶は密閉性にかなり難がありますが、固まったりすることは今のところありません。

ただ、そんなことやっていたらいくら冷蔵庫にスペースがあっても、足りないんです。

少し考えていたのは、私の趣味はカメラということもありいくつかのレンズがあり、防湿庫がほしいなと思っていたので、調べていました。防湿庫は空気中の水分を取り除き、一定の湿度を保つことが出来る収納庫です。もちろん密閉性が高いため、埃などにも強かったりします。60Lクラスの防湿庫で、2万程度。小さいのであれば、もう少し安いものもあります。気になる消費電力も、数ワットレベルなので、月に換算して数十円程度が相場みたいなので、使い方がちょっと違うけど、カメラと併用もありかなと思ったりもしています。

てことで、日常のくだらなーいことを書いてみた本日の記事でした。

次回のバトンは、馮さん!
そろそろ、次回開催の詳細が出てくるかも!?

あ、本題はこっち。開催案内のページはこちら

 

■参加申し込み方法

  • 料金パターン1(事前予約・事前支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
  • 料金パターン2(事前予約・会場支払) 2,700円(1ドリンク700円分込)
    (当日受付にて現金をお支払いください)
  • 料金パターン3(予約なし・会場支払) 3,200円(1ドリンク700円分込)
    (事前予約で満員となった場合、ご入場できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください)
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オープンソースで街を取り戻そう

こんにちは、TechLION取材班のまつうらです。
今日は今私が関わりはじめた浪江町タブレット事業についてお話します。

Code for Namie(公式ページより引用)■のどかな田舎だった福島県浪江町

その前に今さらながら自己紹介をしておきます。私が生まれたのは福島県浪江町。育ちは東京ですが、母の実家が浪江にあり、お産をしに帰省していたというパターンです。

そういう縁もあって、小学生の夏休みなどはよく家族で帰省していました。DASH村に出てきそうな(同じ町内であることが後に判明)のどかすぎる田舎で、虫を採ったり、突然襲いかかられて脅かされたり(笑)。夜は庭で花火をやりながら、あれが(都会では殆ど見られない)天の川だと教えられ、その迫力に圧倒されたりもしました。

■冗談のはずだった原発事故が現実に

隣町に原子力発電所があって、それがどういうものなのかが分かる年齢になった頃、「あれが爆発したらここも終わりよね」と親戚の大人たちが冗談を飛ばしていたのを耳にしました(筆者注:誇張するための作り話ではなくて実話です)が、2011年3月、冗談のはずだった話は現実になりました。しかし町民は電気も通信手段も断たれために、原発事故が現実のものになったことを数日かけて次々知らされて、避難したそうです。

一年経っても殆ど復興は始められず

浪江町内1(2012/03/30)
浪江町内(2012/03/30)。一年後なのに復旧は手つかずだった。
浪江町内2(2012/03/30)
浪江町内(2012/03/30)。殺処分の受け入れは簡単な話ではない。
一時帰宅(2012/03/30)
実家にて(2012/03/30)。狭い仮設住宅へ持ち出せる物品の量はわずかだった。
浪江町請戸地区1(2012/03/30)
浪江町請戸地区(2012/03/30)。この地区は、津波で一時帰宅する街すらなくなり、1年経っても瓦礫がどけられただけ。
浪江町請戸地区2(2012/03/30)
浪江町請戸地区(2012/03/30)。津波で剥がれた道路はまだ砂利道のままだった。奥に見えるのは福島第一原子力発電所。
浪江町請戸地区3(2012/03/30)
浪江町請戸地区(2012/03/30)。当時この地区では、亡くなった人に手を合わせることくらいしかできなかった。

避難所確保の問題から多くの町民が滞在場所を転々とした後、県内の近隣市町村に避難した人もいれば、集団避難や親戚を頼るなどで北海道から沖縄まで、様々な地域に避難することになりました。

■浪江町民は、2つの役割を担う街を失った

あれから4年、浪江町の町民はこのブログを公開した今日に至っても誰一人帰宅を果たせていません。理由はもちろん原発事故によります。すると何が起こるのか。町民の流出が起こるのです。別の市区町村で暮らしていることで浪江町からの行政サービスをまともに受けられないという不便は耐え難いうえ、そもそも馴染みのご近所さんとは離れ離れになってしまったので、震災前の地域コミュニティーを維持することも困難なのです。そして実際、浪江町民の流出が続いています生活空間としての街、人との繋がりの場としての街が失われ、しかも原子力災害によって、回復が著しく遅れているのです。

■「浪江町タブレット」なるものが配られた

しかしこの状況に、町も町民もただ手をこまねいているわけではありませんでした。昨年あたりから浪江町民にタブレットが支給される計画を耳にするようになり、そして今年3月、仮設住宅で暮らしていた実家の親戚の手元にもそれが届きました。

これがその正体「浪江町タブレット」。

浪江町タブレット
浪江町タブレット。本体には、コネクターの機能と場所や貸出世帯を記したラベルが貼ってある。画面に居るのは町のマスコット兼コンシェルジュの「うけどん」

Google Android 4.4を搭載したタブレットであり、Androidでできる事は一通りできます。Webブラウジングはもちろん、ラジオ放送を(インターネットのサイマル放送で)聴くことも、搭載カメラで写真を撮ることも、Googleマップで自分の位置までわかる地図にもなりますし、音声検索を利用して「明日の天気は?」と話しかければGPSを利用して今居る地域の天気予報を答えてくれたりもします。SkypeLINEを使えば遠く離れた親戚やご近所さんともテレビ電話までできます。使いこなせばこれだけでもかなり便利な道具です。

さらに、町民に向けたオリジナルアプリもあります。

なみえ新聞
オリジナルアプリ「なみえ新聞」。町の広報や県内のニュース、全国にいる町民が撮った写真を見せあえる場になっている。

なみえ新聞」は町の広報誌として、行政情報や生活情報、地域ニュースを、紙の広報誌が届けられない遠方避難者へも素早く発信することを可能にしました。逆に「なみえ写真投稿」というアプリでは町民がなみえ新聞に掲載される写真を投稿して、遠く離れた町民が今何をしているかを見せ合えるようになっており、ユーザーの間で人気になっているそうです。また「なみえ放射線情報」という、この地域の事情を色濃く反映したアプリもあります。

■タブレットには町民の切実な願いが詰まっていた

浪江町長のメッセージ
タブレットのヘルプアプリの最初にある浪江町長からのメッセージ(YouTubeでも「なみえタブレット道場 馬場町長 はじめのご挨拶」として視聴可)

どうやってこの浪江町タブレットは生まれたのか。実は2014年、市民主体でITによる問題解決を促進する団体Code for Japanの働きかけにより、浪江町民や支援者たちを巻き込んで、どんなタブレットを作るべきかを考えるアイデアソン、ハッカソンを重ねたり、町の存続を切に願う浪江町主体で事業化することで資金問題を乗り越えた末にできたものだったのです。こうした活動の末に具現化されたソースコードは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubに公開されています。

このソースコードには、浪江町の近くで生活する町民はもちろん、遠く離れた町民へも行政サービスを補い、そして離れた町民同士のコミュニティーを復活させ、「街」を取り戻したいという、町の人々の切実な願いが込められているのだと思います。

■街を取り戻す活動は、まだ終わりではない

しかし課題はたくさん残っています。実際に使われるようになってから見えてきた課題もあります。例えば、仮設住宅はもともと人の住んでいなかった地域に建てられた施設であるため、携帯電話基地局の電波が弱い地域があって満足に使えないユーザーがいることがわかりましたし、他にも使っているうち「こういう機能やアプリがあったらいいのに」というリクエストも出たそうです。

タブレットは誕生しましたが、それで街が取り戻せたわけではありません。街を取り戻すために、今既存アプリの改良や新たなアプリの開発が始まろうとしています。題して「浪江町タブレット 最後の挑戦」

「最後」と称しているのは、このタブレット事業がとりあえず放射線量の低い地域への帰還が始まる来年までとされていて、その後は白紙だからです。きっとその後どうするかは成果次第なのでしょう。しかしあと一年で街を取り戻せるとは到底思えません。そして満足な成果を上げるために必要な人員はまだまだ足りません。この事業は、今後他地域で発生する災害対応のモデルケースにもなるはずです。オープンソース時代ならではのやり方で街を取り戻す方法の模索に、どうか力を貸してください。

■次回TechLIONのお知らせ

イベントの告知をする役目を超えていろいろ話をしてしまいましたが、次回TechLION開催お知らせです。テーマは「10年後の生活を支える最新IT動向」。今現在のIT業界の動向から10年先はどうなっているのかを考えてみようという趣旨です。

TechLION vol.23

「未来を知りたければ、自分で何かを生み出すことだ」という言葉を聞いたことがありますが、自分の取り組み始めたこのタブレットも、未来の被災者支援に役立つ仕組みになれるよう、お手伝いしていきたいです。

来週は、ともちゃさん!よろしくお願いします。